飛行機「機内トラブル」ランキング 日本での1位は? 海外にはない特殊事情も
飛行機の機内で「トラブルは付き物」といっても過言ではない。あの狭い空間に見知らぬ人と何時間も一緒にいなければならないことに苦痛を抱く人は多い。しかもトラブルが起きたら、なおさらツラい時間となる。
先日、デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ」が、フライト・機内トラブルについての調査結果を発表した。アジア全域の10市場を調査し、日本でのランキングも公表。これについて紹介したい。
【1位】乗客が乗務員に無礼な態度をとる(回答者の21%、以下同)
日本でのトップがこちら。しかし他国ではトップでなく、日本特有とも言える。日本では客室乗務員は女性が多く、サービスが手厚い一方、海外ではあくまで「保安要員」であり、乗客に対して高圧的な態度の乗務員も。そもそも海外では、無礼な態度をとると拘束されかねないため、乗務員に対して無礼な態度をとるシーンを見ること自体ほぼない。
【2位】乗客の無礼な振る舞い(20%)
日本を含め他国でも、これが最も乗客が嫌うという結果に。具体的には「肘掛けの取り合い」「ごそごそと体を動かす迷惑な音」「素足から漂う不快な臭い」など。誰しもこれらは不快な気分になるだろう。
【3位】大声で騒ぐ乗客(19%)
大声でおしゃべりに夢中の乗客が近くにいると不快になるのも、万国共通。イヤホンの音漏れなども同様だ。オーストラリアやマレーシアの人々はあまり気にしない一方、台湾や韓国、そして日本は静かで穏やかなフライトを好む傾向があるという。
【4位】飛行機の遅延(14%)
日本では遅延は日頃から少ない。しかし、少しでも遅れると関係者がすぐ謝罪する国だ。他方、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナムの乗客で飛行機の遅延に不快感を持つ人は多いとのことだが。これらの国で飛行機の遅延は日常茶飯事である。
アゴダではほかに、「おトクな旅行をするための方法」についても調査。海外旅行がコロナ前の水準に戻らない今、旅行そのものを見送るという行為がまた日本人らしいと言えるのではないだろうか。
◆日本人旅行者が「犠牲にしても構わない」と思うことのトップ3
1位 費用のかかる旅行はそもそも見送ってしまうこと(21%)
2位 フライトの付帯サービス(食事や飲み物、広い座席など)(15%)
3位 早朝や深夜などの不便な時刻や理想的でない長いフライト時間を選ぶこと(13%)
機内でのトラブルを避けるには「自衛」策が有効なこともある。具体的には「上級クラスに搭乗」(客層が良い)「後方座席を避ける」(団体客が多い)「遅延が少ない航空会社を選ぶ」など。日ごろから心がけてみてほしい。
アゴダ(Agoda)
https://www.agoda.com/
(Written by A. Shikama)
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