戦争体験者の言葉を忘れてはならない 風化させてはならない 繰り返してはならない 朗読劇・講話イベント『私たちは忘れない。東京大空襲 平和!つむぎあうつどい』が開催

戦争体験者の言葉を忘れてはならない 風化させてはならない 繰り返してはならない 朗読劇・講話イベント『私たちは忘れない。東京大空襲 平和!つむぎあうつどい』が開催
早乙女勝元著「東京大空襲」。

8月15日は終戦記念日。1977年の厚生省社会・援護局の発表では、37年7月以降の日本の戦没者は、軍人、軍属、准軍属合わせて約230万人、外地の一般邦人死者数約30万人、内地での戦災死亡者約50万人、合わせて約310万人の尊い命が失われました。

アメリカ軍による原爆投下(広島・長崎)、沖縄戦と並んで、東京大空襲の被害も甚大でした。1944年11月24日から1945年8月15日まで106回の空襲で東京は被災しました。東京の都市部を標的とした無差別爆撃で爆撃被災者は約310万人、死者は11万5千人以上、負傷者は15万人以上、損害家屋は約85万戸以上にのぼります。家も通帳も全て焼けて、命は助かっても、無一文から生活を立て直すことを強いられた市民の苦しみは現代人からは想像を絶するものでした。

戦災体験者は高齢になり、戦争の悲劇が 風化してきたことを危惧する人も少なくありません。

空襲の悲劇を描いた朗読劇と戦災体験者の講話の二部構成「私たちは忘れない。東京大空襲 平和!つむぎあうつどい」を8月17日15時から17時まで、墨田区の曳舟文化センターのレクリエーションホールで主催するNPO法人温個知心の会の仲内節子理事は、

「人間は、その人を知る人が誰も居なくなった時、ほんとうの死を迎えます。1945年3月10日の東京大空襲から78年たちました。体験者を知る人さえ少なくなった今、私たちは東京大空襲とは何だったかを問い、10万の命をしのび、再び戦争が繰り返されないようにと考える必要がないでしょうか。当会は『忘れない 東京大空襲』として、平和を希求するイベントに取り組みます。

特に、魂の慟哭を伝えた故早乙女勝元さんの『東京大空襲』(1971年岩波新書)と、その後を活写した栗原俊雄さんの『東京大空襲の戦後史』(2021年岩波新書)という二冊の名著を原作に『あの夜 何が』と題する朗読劇は必見です。島野仲代(劇団・青年劇場所属)の客演を得て市民グループ『セブンティズ』が演じます。朗読劇の冒頭には、昨年亡くなった早乙女勝元さんが子どもに優しく語り掛ける映像上映です。東京大空襲の実相を初めて明らかにした早乙女さんの在りし日の姿が、胸を打ちます。

栗原俊雄著「東京大空襲の戦後史」。

第二部では8歳で大空襲を体験された二瓶治代さんが、あの猛火の中を潜り抜けた体験と記憶と平願いを語ります。花火大会も平和だからこそ。平和のつどいにぜひお越しください」 と話しています。空襲被害者の生の声を聞き、平和について 考える貴重な機会かもしれません。 (文@安倍しんのすけ)

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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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