クラスター、教育機関でのメタバース「cluster」利用を無償化へ。教育者向けガイドも無料公開
メタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社は、教育機関での「cluster」利用の無償化と、授業利用可能な教育者向けガイドを無料公開する方針を発表しました。
この取り組みを最初の一歩として、日本のICT教育の促進やデジタル人材の育成など、未来の日本の「創造力を加速」していくことを目指します。
新しいエンタメと熱狂体験を提供
「cluster」は、バーチャル上で音楽ライブやカンファレンスなどのイベントに参加したり、友達と常設ワールド(バーチャル空間)やゲームで遊んだりできるメタバースプラットフォーム。
スマホ・PC・VRといった好きなデバイスから数万人が同時に接続できることで、大規模イベントの開催や人気IPコンテンツの常設化を可能にしています。
渋谷区公認の「バーチャル渋谷」をはじめ、「バーチャル大阪」やポケモンのバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェスト」などのメタバースを実現しました。
「cluster」の教育利⽤を無償化
クラスター株式会社は、創業当初からのミッションとして「⼈類の創造⼒を加速する」を掲げています。
昨年度後半からは、中高生のスタジオ見学を受け入れたり、メタバースについてのインタビューを受けたりすることが増えたようです。
そうした背景もあり、中高生にとって、「cluster」の利用や、メタバースへの興味関心が高まっていると感じ、「cluster」の教育利⽤の無償化を決定しました。教育者向けガイド「Cluster Educators Guide」
また、教育者向けガイド「Cluster Educators Guide」を無料公開する方針も発表。これは、「メタバースの理解」から、実践的な「メタバースの使い方、コミュニケーション」「3D技術」までを網羅的に解説した授業や講義で利用可能なスライド形式のガイドです。
さらに、8月より東京大学メタバース工学部にて、教育関係者向けの講座とワークショップを実施する予定です。
CEO 加藤直⼈氏のコメント
クラスター株式会社 代表取締役CEO 加藤直⼈氏は、メタバースの可能性について以下のようにコメントしました。
メタバースを通じて学べることは、多種多様です。3DCGやプログラミングの技術はもちろん、「妄想」を具現化することが可能な世界としてのメタバースを学んだり、新しいコミュニケーション⼿法や思いがけないアイディアや創作物に触れることで、未来の可能性を⼤きく広げてくれるでしょう。
その中でも私が特に伝えたいと考えているのは「世界の仕組みを理解」することです。それは、ルールをつくる側に回るチャンスを広げてくれるはずです。
これからのメタバースをどのようにしていくか、どのように広げていくか。今回リリースした「Cluster Educators Guide」を使っていただき、自由に自分の妄想を具現化してみてください。(一部抜粋)
なお同社は、メタバースは日本の経済だけでなく、子どもたちの未来を輝かせる可能性があるものとして、児童養護施設や教育機関に、加藤氏の著書『メタバース さよならアトムの時代』を献本するプロジェクトも推進しています。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000185.000017626.html
(文・Higuchi)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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