新たな移動手段として期待される“電動キックボード”のシェアリング実験、西武拝島線エリアで始動
2023年7月1日(土)の道路交通法改正により、16歳以上は運転免許証が不要、ヘルメット着用が努力義務になったことで、電動キックボードは手軽に利用できる新たな交通手段として注目を集めています。
そんななか、株式会社西武ホールディングスとBRJ株式会社は、2023年7月5日(水)~2024年3月31日(日)の期間、西武鉄道拝島線沿線にて、電動キックボードシェアリング「BIRD」を活用した実証実験を実施します。
世界300エリアで展開中の「BIRD」
BRJ株式会社は、世界300エリアで利用されている「BIRD」を日本で展開するスタートアップ企業。「警察と連携した電動キックボードの安全啓発」や「テクノロジーを活用した安全対策のシステムの構築」など、安全な電動キックボードの普及に努めています。 「BIRD」は、専用アプリ「BIRD」をダウンロードし、会員登録、身分証の登録、交通ルールテストに合格した後に利用可能です。近くの駐車ポートを探し、そこに置いてある電動キックボードのQRコードをスキャンしてライド開始。選択した目的地のポートまでライドを楽しみ、目的地のポートで駐車時の写真を撮影してライド終了となります。
利用料金は、最初の20分まで150円(税込)で、以降は15円/分。料金や支払い方法は、エリアによって異なる場合があるようです。
実証実験の概要
今回の実証実験では、地域の交通結節点である西武鉄道拝島線の東大和市駅・玉川上水駅・西武立川駅の駅前に駐車ポートを設置。同エリア内には、約150の駐車ポートが存在し、今回の3駅前のポートが加わることにより、さらに公共交通機関とのアクセスの向上が期待されます。同実験を通じ、東大和市・武蔵村山市・立川市のラストワンマイルの移動ネットワークを構築し、地域住民や来街者の交通利便性向上、公共交通機関の利用促進につながるかを検証します。
西武グループが打ち出すMaaS施策
西武グループでは、人々のシームレスな移動や暮らしの実現を目指し、さまざまなMaaS施策を実施中。鉄道やバスだけでなく、さまざまなモビリティサービスとの連携やグループ内外のデジタルサービスとの連携の可能性を検討しています。
今後は、「BIRD」の利用データと同グループが保有する各種データ(西武鉄道の利用データなど)との連携の可能性を追求する方針です。
そして、西武グループ内外のデータを利活用することで、攻めのDX・マーケティング戦略を実行し、新たなサービスの創出に挑戦します。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000082085.html
「BIRD」公式サイト:https://www.brj.jp/
(文・Higuchi)
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。