タロス役俳優の師匠は日本のレジェンド三船敏郎? ドラマ『シークレット・インベージョン』とあの名作邦画の共通点も明かす
マーベル・スタジオが新たに贈る最新ドラマシリーズ『シークレット・インベージョン』がディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)で毎週水曜日に独占配信中。“アベンジャーズの創設者”ニック・フューリー(演:サミュエル・L.ジャクソン)が、あらゆる人物に“擬態”できる能力を持つスクラル人の“シークレット・インベージョン(見えざる地球侵略計画)”の阻止に挑む、“リアル”なサスペンス・スリラー。
本作で、フューリーの協力者側にいるスクラル人のタロスを演じるベン・メンデルソーンは本作について「この作品は『羅生門』のような要素があるんだよ」と日本の名作映画に似通った部分があることを告白。さらに、「私の師匠は三船敏郎だ。彼の作品から多くのことを学んだんだ」と、日本のレジェンド俳優の出演作品から強い影響を受けたことを明かした。スクラル人の“侵略”が秘密裏に迫る中、アベンジャーズに頼ることなく自ら前線に立って阻止へ挑んでいくフューリー。
そんな彼と関わっていく協力者のひとりタロス役のベンは、『レディ・プレイヤー1』や『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などに出演してきた役者歴30年越えのベテラン。彼は本作について、「この作品は『羅生門」のような精神がある」と解説。1950 年公開の黒澤明監督・三船敏郎主演の映画『羅生門』は、ある日侍が殺される事件が発生し、現場の目撃者や証言者たちの食い違った言い分により、誰が真実を語っているのか分からず混沌とした展開に陥るクライムサスペンスで、第24回アカデミー賞で名誉賞(現在の国際長編映画賞)を受賞した世界に誇る名作。
ベンは、「『羅生門』のように、同じ出来事を扱っていてもタロスが見た現実、タロスの娘のガイアが見た現実、フューリーが見た現実はそれぞれ全く違って見えるんだよ」と、キャラクターの視点によって物語の見え方が大きく変わるという共通点を明かした。本作でも、“擬態”能力を持つスクラル人の暗躍により、誰が味方で敵か分からない疑心暗鬼な展開が繰り広げられていく。主人公のフューリー側、フューリーに協力する一方で同族のスクラル人とも対峙しなくてはならないタロス側、そしてタロスの娘でありながら過激派スクラル人側に傾倒するガイア…と、様々な視点でのストーリーが紡がれていく。
さらにベンは、「私は三船敏郎から多くのことを学んだ。三船は私の偉大な師匠の一人だよ」と、『羅生門』や『七人の侍』『用心棒』など名作に数多く出演してきた、日本が誇るレジェンド俳優を師として崇めていることも告白。「私は、三船を映画の演技の偉大な神の一人と考えているから、彼の出演作からできる限りのものを盗んだんだ。彼のリラックスしていて自由な芝居から、演技をする前に、私が撮影現場でどう行動するべきかということを学んだ」と明かし、彼の姿が自身の行動指針にさえなっていることも熱弁しています。
そんなベンはタロス役をはじめとして、三船に習うような型にはまらない自由な芝居で様々な役を演じ分け、観客を魅了しています。今回は“アベンジャーズ”に頼ることなく、自ら前線に立って侵略阻止へ挑む中で、フューリーが関わるMCU おなじみのキャラクター、ウォーマシンこと“ローディ”、フューリーの右腕マリア・ヒルらも参戦。誰が敵で味方なのか…観る者の想像の斜め上を行く展開を魅せることは確実だ。“キャプテン・マーベル”の新たな物語『マーベルズ』(11/10 公開)にも登場するフューリーの“孤独な戦い”に刮目したい。『シークレット・インベージョン』は毎週水曜日、ディズニープラスで独占配信中。
『シークレット・インベージョン』
ディズニープラスにて独占配信中
(C)2023 Marvel
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。