「前途洋々」とはどんな意味?ポジティブな状況で用いていいの?その類義語に対義語は?

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将来の展望が広がっている状況をあらわす「前途洋々」。
この言葉は、明るい未来が待っているといった意味合いでも使用されます。

そんなポジティブさのある「前途洋々」の意味や用い方、類義語と対義語についてここでは解説します。

「前途洋々」とは

 

まずは「前途洋々」の意味と用い方について見ていきましょう。

前途洋々の意味

前途洋々は、将来が希望に満ちていることを意味する四字熟語です。
これからの行く先や将来が明るくいいものになるという状況や気持ちをあらわす際に使用されます。

「前途」はこの先の道のりのことを、「洋々」は水があふれんばかりに満ちて広々としている様子をそれぞれあらわしています。

前途洋々の用い方・例文

「前途洋々」は、希望に満ち溢れている場面で使用される言葉です。
そのため、基本的にはポジティブな意味合いとして使用されます。

・例文1:子供たちには前途洋々たる未来が待っている。

・例文2:取り返しのつかないことをしてしまい、前途洋々だと思っていた人生で躓いてしまった。

例文1のように前向きな将来に対して使用する言葉でもありますが、
例文2のように、人生の浮き沈みでネガティブな状況に陥った際、失ったものを指す言葉として用いられることもあります。

「前途洋々」の類義語

 

「前途洋々」の類義語として、ここでは「前途有為」と「鵬程万里」について見ていきましょう。

前途有為

「前途有為」とは、将来活躍する見込みがあることを意味します。
未来で成功する可能性があることもあらわしています。
才能があるので、その道での将来の活躍が期待されるという意味合いで使用されることもあります。

鵬程万里

「鵬程万里」は、限りなく広がる大海そして未来の形容として使用されることがあります。

鵬というのは、中国に古くから伝わる伝説上の巨大な鳥のことです。
この鵬が、北方の海から南に向かってはるかな距離を飛んで移動するという伝承があることから来た言葉とされています。
そこから、道のりは非常に遠いことをあらわすようになり、鵬が飛ぶ広大な海を指すようになり、そしてどこまでも広がる未来特に明るい未来をあらわすようになりました。

「前途洋々」の対義語

 

明るい未来をあらわす「前途洋々」の対義語としては、「前途多難」や「五里霧中」があげられます。

前途多難

前途多難は、行く先や将来に数え切れないほどの困難や災難が待っていることを意味します。
近い将来であったり先の未来において、受難が待ち受けていることをあらわす言葉となります。

五里霧中

五里霧中は、物事の様子や手掛かりがつかめず、方針や見込みが立たず困ることを意味します。
四方が霧に囲まれているかのように、事情などがはっきりしない中、手探りで何か行動を取るという意味合いでも使用します。

この言葉は、張楷という後漢の時代の人物が、五里四方にわたり霧を起こすことで自分の行方をくらますという術を得意としていたことから来ているともされています。

まとめ

「前途洋々」は未来が明るく希望に満ちていることを指します。
そのため、ポジティブな意味合いで使用される言葉となります。

もちろん、言葉や状況の組み合わせによってはネガティブな意味合いの文章にすることは可能です。

その類義語として「前途有為」や「鵬程万里」などが、対義語として「前途多難」や「五里霧中」があげられます。

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