アナーキーを前に怒髪天の気合い炸裂! 〈MAVERICK KITCHEN VOL.5〉レポPart.4
怒髪天 (photo by 菊池茂夫)
先日5月4日、毎年恒例となっているタワーレコード企画のロック・イヴェント〈TOWER RECORDS presents “MAVERICK KITCHEN”〉の第5弾が、東京・恵比寿LIQUIDROOMにて行われました。ここでは、計14組が登場し9時間以上に及んだ同公演のレポートPart.4をお届けします!
KING BROTHERS (photo by 菊池茂夫)
11番目に登場したのは、〈MAVERICK KITCHEN〉初参戦のKING BROTHERS。ケイゾウ(ヴォーカル/ギター)とマーヤ(ギター/スクリーム)が当然のようにアンプに登ると、“マッハクラブ”で狂乱のライヴの幕が上がります。特に1回叫ぶごとにマイクを客席に投げ込むマーヤは、自分もフロアに飛び込むとファンに支えられて立ち上がったり、彼らの地元である兵庫・西宮をコールさせたりとやりたい放題。しかし2曲目“ルル”のブレイク部分でバンドがバッチリ息を合わせるなど、カオスのなかにロックンロールの醍醐味を凝縮したようなパフォーマンスが続きます。最後にドラム・セットを含め機材をフロアに下ろし、オーディエンスの真ん中で演奏した“☆☆☆☆”はこの日のハイライトのひとつとなりました。
THE PRISONER (photo by 菊池茂夫)
次にステージへ現れたのは、2年連続の〈MAVERICK KITCHEN〉参加となるTHE PRISONER。聴く者の心を揺さぶるような疾走チューン“COLOURS”で始まったライヴは、“かくれんぼ-HIDE AND SEEK-”“夜空を見上げて”など、先月に発表された彼らのミニ・アルバム『START』に収録されている新曲中心のセットリストで進行。名曲“STAY FREE”“LETTER”も披露され、ロックンロールやソウルなどの要素も感じるパンキッシュなバンド・サウンド、JUNICHILOWの圧倒的な歌唱力とパフォーマンス、彼とバッキング・ヴォーカルを務めるNANA GNAR GNARとのコンビネーションで会場の気持ちをひとつにしていました。
怒髪天 (photo by 菊池茂夫)
そして、来年1月の東京・日本武道館公演に向けて邁進中の怒髪天が登場。彼らは今回の〈MAVERICK KITCHEN〉にアナーキーのサポート・アクトとして参戦しており、開口一番「チャッチャと終わらせてアナーキー観るぞー!!」とシャウトした増子直純(ヴォーカル)は国鉄服を着用、楽器隊の3人も全員アナーキーの腕章をつけています。増子兄ィは血管が切れそうなほどの気合いが入っており、1曲目“NO MUSIC, NO LIFE.”では〈音楽のない人生なんて/アナーキーのいない日本のロック界みたい〉と歌詞を変えて絶唱。バンドはそのまま“酒燃料爆進曲”“ホトトギス”と人気曲を連発し、フロアの熱をさらに上げていきます。
MCでは、兄ィが「おれのドラゴンボールが全部揃った!」「今日はアナーキーを続けてもらうお願いをしに来た!」とぶち上げ、大歓声を浴びる一幕も。ちなみに、〈亜無亜危異〉の刺繍が入った彼の国鉄服は何年も前に作ったものだそう。ライヴは最新アルバム『ドリーム・バイキングス』に収録されている“ドリーム・バイキング・ロック”と、会場全体で拳が突き上げられた“濁声交響曲”で終了。兄ィは最後まで「アナーキー!!」と叫び続けていました。ついにヘッドライナーが登場する〈MAVERICK KITCHEN VOL.5〉、レポートPart.5をお楽しみに!
なお、〈MAVERICK KITCHEN VOL.5〉の模様が、CS放送のフジテレビNEXTで6月15日21:00から3時間に渡ってオンエアされます。当日の熱気を追体験したい方はぜひチェックを!!
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★レポートPart.2はこちらから
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〈TOWER RECORDS presents “MAVERICK KITCHEN VOL.5”〉@ 東京・恵比寿LIQUIDROOM 2013.5.4 セットリスト
【KING BROTHERS】
1. マッハクラブ
2. ルル
3. ☆☆☆☆
【THE PRISONER】
1. COLOURS
2. かくれんぼ-HIDE AND SEEK-
3. STAY FREE
4. LETTER
5. 夜空を見上げて
【怒髪天】
1. NO MUSIC, NO LIFE.
2. 酒燃料爆進曲
3. ホトトギス
4. ドリーム・バイキング・ロック
5. 濁声交響曲
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