思わず感嘆の声が漏れる格好良さ! ヨーヨー日本一の妙技がヤバすぎる「2023年全日本ヨーヨー選手権大会」に大興奮!!

ヨーヨーといえば、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。屋台の定番である水ヨーヨー? 80年代後半の「スケバン刑事」? 90年代後半に大ブームを巻き起こした「ハイパーヨーヨー」? もちろんどちらもヨーヨーではあるが、今注目してほしいのが現代の競技ヨーヨーだ。

2023年5月13日~14日、神奈川県・横浜市教育会館にて「クラウドネイティブプレゼンツ2023年全日本ヨーヨー選手権大会」が開催された。こちらは1999年から始まったヨーヨーの大会で、全国から集った選手たちが日々の練習のすべてを数分間の演技に注ぎ込む。

本記事では、会場全体が大興奮となった大会の様子をお届けする。

魂と情熱が圧縮された3分間

「クラウドネイティブプレゼンツ2023年全日本ヨーヨー選手権大会」は、西日本、中部、九州、関東、北海道の5地区で行われた予選を勝ち上がった総勢170名の猛者が一同に集い、日本一のプレイヤーを決めるという一大イベントだ。今回で25回目となる本大会で優勝すると、日本の代表として2023年に日本で開催予定のヨーヨー世界大会の準決勝へのシード権が与えられる。

この大会で行われるのは「競技ヨーヨー」というもの。プレイヤーは3分間の⾳楽に合わせて演技を⾏い、その技術とパフォーマンスを競い合う。

メインとなる「フリースタイル競技」は全5部門。「え、ヨーヨーを使うのに5種類(部門)もあるの?」と思うかもしれないが、部門別に見所が異なり、知らない方が見てもかなり面白い。ここからは各部門の優勝者たちの写真と共に紹介していこう。

1つのヨーヨーの妙技を魅せる「1A部門」

1A部門は「ワンハンドストリングトリック」と呼ばれる、1つのヨーヨーとストリング(ヒモ)を操るトリックの部門。誰もが通るベーシックなスタイルだが、次々に繰り出されるトリック(技)の速さと正確性に驚かされる。

ヨーヨーがまるで身体の一部のように、前後左右だけでなく360度縦横無尽に飛び回る様子は、見ているだけでもかなり痛快だ。今のヨーヨーの凄さを、これでもかというくらい味わえる。

https://youtu.be/aEGfk2YOukI

2つのヨーヨーを巧みに操る「2A部門」

2A部門は「ツーハンドルーピングトリック」と呼ばれる、2つのヨーヨーで弧や円を描くトリックの部門。両手から繰り出されたヨーヨーによるダイナミックな技が多く、なかにはジャンプしてヨーヨーを飛び越すなど、アクロバティックな動きも。

https://youtu.be/k-Pfyat93Ps

巧みな技術力で競う「3A部門」

3A部門は「ツーハンドストリングトリック」と呼ばれる、2つのヨーヨーをストリング(紐)に乗せる、または引っ掛けるといったトリックの部門。イメージ的には1Aの複雑なトリックを両手で行うもので、ヨーヨーのプレイスタイルで最も難しいとされている。

複雑に絡み合うストリングス、そこを目にも止まらぬ速さで移動するヨーヨー。高難易度の技が次々に繰り出され、会場が大きく湧く場面も多かった。

https://youtu.be/0QNaLMPDk3c

トリッキーな離れ技が魅力の「4A部門」

4A部門は「オフストリングトリック」と呼ばれる、ストリングから離れたヨーヨーを使うトリックで競う部門。空中に投げられたヨーヨーをキャッチし、再び空中へ投げる中国ゴマをイメージすればわかりやすいだろう。

コマが身体やストリングから離れるため、動きの自由度が高く競技者によって魅せ方が大きく異なる。特に優勝者の中村薫選手は、演技終盤にヨーヨーを2つに追加。落とすリスクと緊張感を物ともせず、見事なトリックを決め、会場を大いに湧かせた。

https://youtu.be/j425rkdwYhk

ヨーヨーとおもりの両方を操る「5A部門」

5A部門は「カウンターウェイトトリック」と呼ばれる、ストリングを指に付ける代わりに「おもり」を付け、ヨーヨーとおもりの両方を操る部門。

指から離れた状態でヨーヨーとおもりが美しい円を描くのは、この部門独特の面白さがある。また、指だけでなく首や足などを使って変化をもたらす動きもトリッキーで、その妙技に魅了される。

https://youtu.be/IcR9TO7N3No

40歳以上限定の「OVER40 FREESTYLE」

本大会では40歳以上限定の部門も登場。若いプレイヤーが多いなか、ベテランゆえの味のあるトリックが楽しめる部門となっていた。

女性プレイヤー限定の「WOMEN FREESTYLE」

こちらは本大会で実施された女性プレイヤー限定の部門。競技者は男性が多いが、女性プレイヤーの技も凄まじいレベルとなっている。男性では表現しにくい、しなやかな動きでヨーヨーを巧みに操っていた。

ヤベェ! すげぇ!! でもOK!!! 誰でも感じるままに楽しめる世界

筆者は初代ハイパーヨーヨー世代のため、細かなトリックは分からない。しかし、目の前で繰り出される絶技の数々に、いつの間にか惹き込まれていた。

3分という短い時間に、これまでのすべてを注ぎ込むその様は、バレエやフィギュアスケートと似た競技性を感じる。そして、分からなくても「うわっすげぇ!」と興味と関心をぐいぐい引っ張られる感覚が、非常に楽しい。

ときにストリングに絡まったり、ヨーヨーを落としたりといったアクシデントもあるが、そこから精神を落ち着かせて挽回する様も美しい。

過去、ヨーヨーで遊んだことがある方はもちろん、まったく知らないという方でも、ぜひ一度プレイヤーたちの絶技を見てほしい。知識がなくとも肌感でも十分楽しめることを約束する。

なお、今大会では1A~5Aまでの5部門に加え40歳以上限定の「OVER40 FREESTYLE」、女性限定の「WOMEN FREESTYLE」も実施。競技人口の幅が広くなっているため、今後のさらなる盛り上がりに期待できるだろう。

ちなみに、大会の様子はニコニコ生放送「クラウドネイティブプレゼンツ2023年全日本ヨーヨー選手権大会」のタイムシフトにて視聴可能。ぜひチェックを。

https://live.nicovideo.jp/watch/lv341017277

ヨーヨーでSDGS!? 廃棄する物をリサイクルする新たな試み

こぼれ話だが、今大会では新しい試みとして、ヨーヨーのリサイクル活動が実施されていた。SDGSの波がこんなところにも……!

「使い終わったストリングや調整で廃棄するストリング」「使用できなくなったベアリング、スペーサーなどの部品」「壊れてしまったボディ(プラ・金属)」といった物を、会場受付に設置するリサイクルボックスにて回収。これまで廃棄されることが多かった物をリサイクル業者への引き渡しや、資源としての再利用にチャレンジしていた。

環境への配慮も加わった本大会。回収した資源がどのように利用されたかは、今後JYYF(日本ヨーヨー連盟)にて報告されるので、こちらも要注目だ。

(執筆者: sasuke_in)

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