三井不動産ら、リスナーの歩く場所に合わせてトークを流す“音声ARラジオアプリ”活用の実験へ
三井不動産株式会社(以下、三井不動産)は、体験型ラジオアプリ「EAR WE GO!」の実証実験を2023年5月26日(金)~6月6日(火)までの期間、実施することを発表しました。
今回の実験は、株式会社バスキュールや株式会社TBSラジオと協働する形で行われ、新たな街歩き体験創出することを目標としています。開催場所は、東京メトロ「三越前駅」周辺です。
音声で現実世界を拡張
「EAR WE GO!」は、バスキュールが開発した、音声で現実世界を拡張するデジタル技術「音声AR」を活用し街歩きの体験価値を高める音声サービス。ラジオパーソナリティが街を歩きながら収録した音声を、リスナーの位置情報に応じて自動再生することで、ラジオパーソナリティと一緒に街歩きを楽しんでいるような体験を提供します。
今回の実証実験は、体験者がTBSラジオ「アフター6ジャンクション」との連携企画「日本橋にやんわり造鮨の深いスーパー・ササダンゴ・マシン&ハシPのそぞろ日本橋歩きトーク」という番組を「EAR WE GO!」で聴きながら街を歩くという内容です。
三井不動産らは、「EAR WE GO!」関連の取り組みを通して街歩きを活性化し、リアルな世界が持つ価値が最大化することを目指します。
ユーザーのステータスに応じた音声情報を付与
バスキュールは、2000年に設立されたプロジェクトデザインスタジオ。同社の「音声AR」は、スマートフォンやタブレットなどで動作する専用アプリケーションとバックエンドシステムによって利用者のステータスに応じた音声情報を付与し、現実世界をより感動的に、より楽しく、より便利にする体験を実現するというもの。
利用者の位置情報をセンシング技術によって検出し、自動的かつリアルタイムに音声情報による演出を提供します。利用者の状態(GPS情報・場所・時間など)や、属性(年齢・性別・言語など)よって、パーソナライズを行うことも可能とのこと。
聴覚ベースのARなため、後ろからモノが近づいてくる…など、前後左右上下すべての空間を拡張対象にすることができます。
TBSラジオプロデューサーのコメント
実証実験の実施について、TBSラジオプロデューサーを務める橋本吉史氏は、「EAR WE GO!」公式サイトで以下のようにコメントしています。
本プロジェクトは、体験者が、喋り手が居た場所と同じ位置に立ち、歩き、聴きながら耳で追体験する、ありそうで実はなかった試み。音声ARという最新テクノロジーによって、新たな音声体験が生み出される新事業領域です。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000460.000051782.html
「EAR WE GO!」公式サイト:https://earwego.jp
(文・S.Inosita)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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