『水は海に向かって流れる』榊さん(広瀬すず)を中心としたクセ者ぞろい男女5人のシェアハウス そのこだわりを徹底解説!

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2021年に映像化もされた 「子供はわかってあげない」で漫画賞を総ナメにした田島列島の傑作漫画「水は海に向かって流れる」が、主演・広瀬すず、監督・前田哲で映画化。6月9日より全国ロードショーとなります。

26歳のOL・榊さんと高校生の直達を中心に、クセ者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描いた本作は、圧倒的支持と高い評価を集める田島列島の同名漫画の映画化。過去のある出来事から「恋愛はしない」と宣言する主人公・榊千紗を演じるのは、広瀬すず 。国民的女優として常に飛躍してきた彼女が、感情を表に出さないクールなオトナ女子役で、新たなステージに挑みます。榊さんに淡い想いを寄せる直達役に抜擢されたのは、若手期待の俳優・大西利空。『キングダム』シリーズで主人公・信の幼少時代を演じるなど確かなキャリアを積み上げ、満を持して 等身大の高校生役を演じます。 監督は、『そして、バトンは渡された』の前田哲。心の揺れ動きや溢れ出る感情を丁寧に映し出しています。主題歌はスピッツが担当し、本作のために書き下ろされた新曲「ときめき part1」が、登場人物たちの心情に寄り添い、この物語を一層彩ります。

今回解禁されたのは、いつも不機嫌なOL・榊さん(広瀬すず)を中心に個性豊かなキャラクターが生活するシェアハウス写真5点。日本の古き良き建築が感じとれる外観に、住人たちが賑やかに過ごすリビング、カラフルだが 優しい色合いが印象的なキッチンに、貴重な榊さんの部屋 まで、どこを見ても色とりどりで、遠目でも目立つトーテムポールが特徴的なちょっと不思議なシェアハウスとなっています。

本作は 、タイトルの 「水」=「ブルー」をはじめとする様々な色が登場。前田監督の意向もあり、各キャラクターの色を意識しつつ、映画の世界観に浸ってもらうために“10cm浮いた世界”をキーワードに撮影されたそう。その“10cm浮いた世界”がよく表現されているのが、 レトロ感漂うが、一歩踏み込めば異国を感じることができるこのシェアハウス。

リビングに飾られているインテリアや雑貨は、世界中を旅している教授(生瀬勝久)が旅先で買ってきたお土産で、年齢も性別も異なる男女5人の共同生活を楽しく彩っている。シェアハウスの目印にもなっているトーテムポールは、原作では描かれていないオリジナルの設定で、このトーテムポールがあることで、日本の古民家が一気にファンタジー的な存在になっています。

さらに前田監督によると、シェアハウスがファンタジー的であることには、もう一つ深い意味が込められているとのこと。それは、シェアハウスが榊さんにとって、〈過去からの逃避のような場所〉であるということ。過去と向きあうことは、榊さんにとって、居心地のいいファンタジー世界のようなシェアハウスから現実の世界へ一歩踏み出すこと。シェアハウスも、そこの住人も、どこかミステリアスなところを漂わせているのは、榊さんの現実と対比させるためだと前田監督は語ります。「恋愛はしない」と宣言する榊さんの過去には、一体なにがあったのか―。

外観からは想像できない不思議な空間、住人たちが集まった時に負けないカラフルさ、見ている側もなぜか居心地が良くなってしまうこだわりのシェアハウスとそこで織りなす共同生活の模様はぜひ劇場でお楽しみください。

6月9日(金)より TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
(C)2023 映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 (C)田島列島 講談社

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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