「ざらにある」とはどんな意味の言葉?「ざら」とはなんのこと?

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そこら中にいくらでもあることを「ざらにある」と言います。
これらはありふれているものやことに使用されます。
しかし、そもそも「ざら」とは何を意味するのでしょうか?

ここではそれら「ざらにある」について解説します。
併せて「ざら」が何を意味するのかも説明します。

「ざらにある」とは

まずは「ざらにある」が何を意味するのか見てみましょう。

「ざらにある」の意味

「ざらにある」とはそこら中にいくらでもあることです。
これは世に溢れていて決して珍しくないことを言います。

要はありふれていることを言った言葉となるでしょう。
ただ、例外として程度や範囲が限らないことも言います。
それらむやみやたらというような意味があることも覚えておきましょう。

「ざらにある」の例文

「ざらにある」はありきたりなもの全般に使用する言葉です。

例えば「失敗なんてざらにあるよ」というような形で使用されることが多いかもしれません。
この場合は「誰でも失敗するから大丈夫だよ」というような意味となります。

要は世間一般で頻繁に目にしたり耳にしたりすることを言うのが「ざらにある」なのです。

他にも「この手の作品はざらにある」「あの手の事件はざらにある」というように特定の物事に対して使用されます。
ただ、これらはポジティブなニュアンスでもネガティブな意味合いでも使用されるので注意しましょう。

ざらにあるの「ざら」とはなんのこと?

では「ざらにある」の「ざら」とは何を意味するのでしょうか?

お金の通称からきたとする説

もともとは「ざら」単体でそれぞれという意味を持ちます。
ただ、本来「ざら」は小銭を意味する言葉だったそうです。
それらお金の通称から来た言葉が「ざら」だとされています。

実際に江戸時代では、庶民は一文銭などの小銭のことを「ざら」と呼んでいたのだとか。
当時の庶民は長屋に住んでいて小銭しか持っていないのが日常でした。

そこから「ざらにある」は庶民が「小銭」しか持っていない当たり前の状況を意味するようになったと考えられています。
転じて、どこにでもあることを「ざらにある」と言うようになったのだとか。

他にもある「ざら」の由来とされる説

「ざら」は漢字表記だと「粗」となります。
「ざら紙」や「ざらめ糖」の「ざら」も同じ漢字表記です。

ここから「ざらにある」という表現が生まれたという説もあるそうです。

それだけでなく「ざら」は「ざらり」や「ずらり」が訛った言葉とも考えられています。
そこからたくさん並ぶくらいに溢れていることを「ざらにある」と言うようになったという説もあるとか。

「ざらにある」の類義語

最後に「ざらにある」の類義語も見てみましょう。

陳腐

「陳腐」とはありふれていることの例えです。
どこにでもあるようなものに対して使用されます。

それらの点が「ざらにある」と同じと言えるでしょう。

ただ「陳腐」は古臭くてつまらないことも意味します。
そこは「ざらにある」とは微妙な違いもあると覚えておきたいです。

ベタ

「ベタ」とは隙間なく並んでいることを言います。
これらは一面に広がっているものに対して使用します。

それらの点が「ざらにある」と似ているかもしれません。

しかし「ベタ」はひねりがなく面白みに欠けることも意味する言葉となっています。
そこは「ざらにある」とは若干の違いがあるとも覚えておきましょう。

まとめ

「ざらにある」はどこにでもあることを言った言葉です。
「ざらにある映画」「ざらにある小説」「ざらにある歌」などのように名詞の前につけて使用されることが多いです。

ちなみに「ざら」は小銭のことを言っていた言葉となります。
そこは小銭のようにありふれていることを言うのが「ざらにある」だと覚えておきましょう。

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