『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』宿敵フォラー役のマッツ・ミケルセン「悪役とはあまり思っていない。コインの裏表のようなダークサイド」

映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督×「スター・ウォーズ」シリーズを手掛ける、ルーカスフィルムの超豪華制作陣がタッグを組み、主演をハリソン・フォードが務めた、世界中で人気を誇るアドベンチャー・シリーズ「インディ・ジョーンズ」。その全世界待望となる最新作にして、ハリソン・フォードがインディを演じるのは最後となる『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』がついに6月30日(金)に全世界同時公開となります。

世界中から期待が高まる中、今作でもう1つ日本で大きな話題になっているのが、インディの最後の冒険を阻む因縁の宿敵であり元ナチスの科学者フォラーを演じるマッツ・ミケルセンの出演。そしてこの度、5月5日(金)~7日(日)に大阪府大阪市で、アメコミ・映画・ポップカルチャーの祭典「大阪コミックコンベンション2023」(大阪コミコン2023)が開催され、6日に行われたステージへマッツ・ミケルセンが登場!立ち見が出るほどの超満員の会場にマッツが登場すると、大きな拍手と割れんばかりの歓声に包みこまれ、会場のテンションは一気にMAX。ステージ上のマッツの一挙手一投足に、会場は黄色い歓声が飛び交い、MCの「もう30分マッツさんが手を振るだけでもいいかも知れないですね」とのコメントに会場は爆笑に包まれました。

コミコン初の開催地となる大阪の地で一体何を語るのか期待が高まっている中、2017年の東京コミコンに続いて、今回の大阪コミコンでも来日してくれたことに、日本のファンのことを気に入っているのでは?とMCから聞かれると、通訳を待たずに「ハイ!」と日本語で即答。「世界でも日本のファンがベストです。日本のファンはとてもスイートで思いやりがあります。今日は時間が限られていますけれど、もっと時間がとれたらなと思っています」と日本のファンへの愛情を語り、会場のファンのハートを更に鷲掴みに。さらに、「こんなにいい人なのにどうして悪役が似合うのでしょうか?」とのファンからの質問には「たぶん(発音の)アクセントが面白いからかな?」とユーモアを交えてコメント。「でも私自身は、悪役とはあまり思っていないんです。コインの裏表のようなダークサイドだと思っていて、それを出来るだけ表現するようにしています」と数々の印象的なキャラクターの演技ポイントを披露しました。

そして、話題は遂に、まだまだ謎に包まれている最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』について、オファーを受けた時の気持ちを尋ねられたマッツは「とてもハッピーでした。実は、このオファーをいただく1週間前に、友人と話をしていたんです。彼は私に、『君は色々なフランチャイズに出たよね。マーベルも出たしスター・ウォーズも出たよね』と出演した作品をリストアップして、『あと出てないのはインディ・ジョーンズかな』と言っていたのです。そんな会話をしてから1週間後にオファーの電話を受けたんです。すぐにその友人に喜びのメッセージを送りましたよ」とまさに“運命”的なエピソードを話します。

まさに“生ける伝説”とも言えるハリソン・フォードとの出会いの様子を尋ねられたところ、「実は初めて彼に会った時には“ハリソン・フォード”に会ったというより、“インディ・ジョーンズ”に会ったのです。彼とは(撮影待機用の)トレーラーで会ったので、もうコスチュームも着ていて、ムチも持った状態だったんです。ですから、私が最初に会ったのは、“ハリソン・フォード”ではなく”インディ・ジョーンズ“だったんです」と、気が付けば伝説の作品世界に入り込んでいたかのような感慨を吐露。

自身が演じた“フォラー”という悪役については、「すべて話をしたいけれど、それを聞いた皆さんを消してしまわないといけない」と茶目っ気をみせつつ、「今お話できるのは、このキャラクターは科学者で1930年から40年代にドイツにいた人ということだけです。でもそれでピンと来る方いらっしゃるんじゃないでしょうか」とヒントが出る一幕も。

今作では、自身のどんなシーンを観てもらいたいかと問われると、「私が演じるフォラーが登場していないシーンを、自分自身見るのがとても楽しみなのです。クレイジーだし、美しいシーンがたくさんありますので、公開日の6月30日を私自身も楽しみにしてるんです。自分が出たシーンで言いますと、電車での結構長いシーンがあります。あまり詳しくは言えないですが、かなりドラマチックで綺麗なシーンになってますので、是非楽しみにしてください!」と最新作の魅力を語った。

最後に、マッツから日本のファンへのメッセージでは、「皆さんこのままでいてください。皆さんはとても素晴らしい。そのままで変わらずいてください。また来ます!」と熱いラブコール。退場時にもファンへ投げキッスと指ハートをプレゼントすると、会場に集まったファンは歓喜に満ち溢れました。

■原題:Indiana Jones and the DIAL OF DESTINY 
■監督: ジェームズ・マンゴールド(「フォードvsフェラーリ」、「LOGAN/ローガン」)
■製作:キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、サイモン・エマニュエル 
■製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス ■音楽:ジョン・ウィリアムズ
■出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン
■コピーライト:©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

  1. HOME
  2. ガジェ通
  3. 『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』宿敵フォラー役のマッツ・ミケルセン「悪役とはあまり思っていない。コインの裏表のようなダークサイド」

藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。