池袋暴走事故遺族の松永拓也さんが妻子の命日にTwitterで気持ちを語る

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池袋暴走事故(東池袋自動車暴走死傷事故)が発生したのは、2019年4月19日のこと。飯塚幸三受刑者が運転するクルマが次々と人をはね、11人が死傷。松永拓也さんの妻・真菜さんと長女・莉子ちゃんが亡くなった。

松永拓也さんが命日に気持ちを語る

あまりにも悲惨な出来事から4年が経ち、2023年4月19日に松永拓也さんがTwitterにて気持ちを語り、1300万回以上表示され、多くの人たちがその出来事を振り返っている。以下は、松永拓也さんのTwitterコメントである。

<松永拓也さんのTwitterコメント>

「4月19日。妻と娘が亡くなってから4年。

妻と娘の命は、私にとって何より尊かった。大切だった。
だから命日は悲しくなる。死ぬまで2度と会えないということが苦しい。

でも、真菜と莉子だけじゃない。
この世に生きる命や人生は、全て尊い。
今はそう思う。

交通事故によって一瞬で命や日常が無くなってしまうことに私は怒りを覚える。
こんな理不尽なことは起きてはいけないと強く思う。

私は立ち会い出産で、松永莉子という娘、1人の人間の誕生をこの目で見ました。

真菜は痛みで顔を歪ませながら頑張って産んでくれた。莉子も頑張って生まれてきてくれた。私の人差し指を、か弱い力で握り返してくれた。

凄く暖かくて、柔らかくて、か弱くも力強かった。

「命が生まれるというのは、なんて尊いことなんだろう」と涙が止まらなかった。

そして2019年4月19日、その命が終わってしまった。

あの日、霊安室で眠る莉子の手を握ると、冷たくて、硬くて、握り返してくれなかった。
生まれた時とあまりに対照的だった。

莉子の誕生と死を目の当たりにして、「全ての命や人生は尊い」と莉子に教えてもらった。

とはいえ、人はいつか必ず死ぬ。
しかし少なくとも、他人によって突然奪われることが起きていいわけがない。
だからこれからも活動は続けます。真菜と莉子の命は無駄にしない。

「あぁ、そんな事故あったね」
そう言われることも増えてきました。

人間は忘れる生き物ですし、事件や事故が風化していくのは自然なのかもしれない。

でも、一度被害者や遺族、または加害者になってしまうと、「そんな事故あったね」とは絶対にならない。記憶は消えない。

だから、ドライバー、歩行者、自転車、どの立場であっても、思いやりとルール遵守をして欲しいです。
自分自身と、自分以外の大切な命、人生を守る為に。

最後に。
4年間もの間応援してくださった方々。心から感謝しております。
活動をしながら、自分の人生も大切に生きていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします」

どの立場であっても思いやりとルール遵守をして欲しい

「ドライバー、歩行者、自転車、どの立場であっても、思いやりとルール遵守をして欲しい」という言葉が心に深く刻まれる。

交通ルール厳守を心がけたい

運転している限り、歩行している限り、事故に遭う可能性はあるし、事故を起こしてしまう可能性がある。不幸な出来事が少しでも減るよう、無くなるよう、交通ルール厳守の日々を過ごしていきたい。


(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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