「Sonos Era 300」レビュー Amazon MusicやApple Musicの空間オーディオを体感できるスマートスピーカー

Sonosが3月29日に発売したスマートスピーカー「Era 300」のレビューをお届けします。Sonosではサウンドバー製品を除いてDolby Atmosに対応する初のスピーカーで、「Amazon Music」や「Apple Music」の空間オーディオに対応するのが特徴です。

同時に発売した「Era 100」と同様、Sonosシステムに接続するWi-Fiスピーカーとしてだけでなく、BluetoothスピーカーやAppleのAirPlay 2対応スピーカーとしても利用できるスマートスピーカー。ただし、BluetoothやAirPlay 2では空間オーディオに非対応となります。音声アシスタントAlexaに対応。

本体サイズはH160×W260×D185mm、重量は4.47kg。上や側面から見るとくびれがある形状が特徴的なデザインです。天板には再生やスキップのボタンに加えて、直感的に音量を調整できる静電式のボリュームスライダーを搭載します。背面には、Bluetoothのペアリングボタン、プライバシーに配慮したマイクオフの物理スイッチ、外部機器との接続に使うUSB Type-Cポートを搭載。

Eraシリーズでは、オーディオ最適化機能「Trueplay」が本体内蔵マイクを使用する「クイックチューニング」に対応したことで、Sonosアプリを使ってAndroidデバイスからもチューニングが可能になりました。より良い音で聴くなら、iOSデバイスでのみ対応する「高度なチューニング」が必須。チューニング手順の詳細については、Era 100のレビュー記事をご覧ください。

「Sonos Era 100」レビュー Androidユーザーにも導入しやすくなったSonos新定番のスマートスピーカー
https://getnews.jp/archives/3400190[リンク]

スピーカー1台で驚きの体験

左右と前方のツイーター、垂直方向に音を定位する上向きの“アップワードファイアリングツイーター”、左右のウーファーの計6基のドライバーを搭載し、これらドライバーと音に指向性を持たせるウェーブガイドで360°のサウンドマッピングを実現する仕組み。実際に聴いてみると、左右の音の広がりだけでなく、上向きのツイーターが天井に反射させる音も加わった立体的な音響を体感できます。

Era 100単体でも十分クリアで迫力があるサウンドに感じたのですが、低音の迫力やドラムの響きは明らかにEra 300の圧勝。目の前で演奏しているような臨場感も、Era 300ならではの体験です。これが1台のスピーカーで実現できるのは驚き。

贅沢な使い方ですが、2台のEra 300をサウンドバーの「Sonos Arc」もしくは「Sonos Beam(Gen 2)」にリアスピーカーとして組み合わせることで、Dolby Atmosの7.1.4チャンネルに対応したホームシアターを構築できます。体験会の取材でDolby Atmosの映画を鑑賞することができましたが、高さを含めた空間的に展開する効果音は、映画館さながらでした。

Sonosが公開しているプレイリストをチェック

Sonosアプリでは、Amazon MusicやApple Music、「Spotify」、「YouTube Music」といった音楽ストリーミングサービスから、楽曲やアルバム、アーティスト、プレイリストを横断的に検索することができます。「Sonos」のキーワードでプレイリストを検索すると、Amazon MusicでSonosが公開しているDolby Atmos音源を集めたプレイリスト「Dolby Atmos Music on Sonos」を発見。

Dolby Atmos Music on Sonos(Amazon Music)
https://music.amazon.co.jp/user-playlists/ffc40dcfb2c947d3bd92e0fd3a1fd0cfsune?marketplaceId=A1VC38T7YXB528&musicTerritory=JP[リンク]

空間オーディオを分かりやすく体感できる楽曲をそろえているので、Era 300のパフォーマンスを実感できます。

Sonosアプリ上では、Dolby Atmos形式で再生中の楽曲には「Dolby Atmos」ロゴを表示。

同じ楽曲をEra 100などDolby Atmos非対応のスピーカーで再生すると「HD」の表示になります。

Apple Musicで空間オーディオ対応楽曲を再生する際にも、「Dolby Atmos」ロゴが表示されることが確認できました。Appleの「HomePod」やサウンドバー以外でApple Musicの空間オーディオに対応するスピーカーは珍しいので、Apple MusicとAmazon Musicの両方で空間オーディオを楽しむ環境として魅力ある製品と言えるのではないでしょうか。

Amazon MusicとApple Musicの両方で、SonosからEra 300用のプレイリストも公開されています。

Get started with Era 300(Amazon Music)
https://music.amazon.com/user-playlists/ece54ead1741453a8d730b9485cb0cc8sune?marketplaceId=A1VC38T7YXB528&musicTerritory=JP[リンク]

Get started with Era 300(Apple Music)
https://music.apple.com/us/playlist/get-started-with-era-300/pl.u-aZb0NJDC1D6zAXz[リンク]

Era 300はホワイトとブラックの2色をラインアップ。価格は6万9800円(税込)です。

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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