ラース・フォン・トリアー監督によるホラードラマ完結編『キングダム エクソダス<脱出>』7月劇場公開 過去作も上映
ラース・フォン・トリアー監督が90年代に制作し、未完のままとなっていたホラードラマ「キングダム」が四半世紀を経て遂に完結。全話5時間以上を繋いだ映画作品『キングダム エクソダス<脱出>』として劇場公開決定。また、『キングダム』I&IIのデジタル修復版も一挙公開される。
「キングダム」は、架空の病院を舞台にしたゴシックホラー。狂気的な登場人物と荒唐無稽なエピソードの数々で人気を博し、デンマーク本国では最高視聴率50%越えを記録。日本では5時間弱の劇場用映画として2本にまとめられて公開された。本作に惚れ込んだスティーブン・キングは、2004年にアメリカで『キングダム・ホスピタル』というリメイク版を製作している。
デヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」と並んで熱狂的なファンを生んだホラーシリーズとなった「キングダム」だが、主演のエルンスト・フーゴ・イエアゴーをはじめとする出演者が複数亡くなったため、第2シーズンで制作は中止、未完のままとなっていた。2020年12月に突如、最終章である『キングダム エクソダス<脱出>』の制作が発表され、この完成をもってついに完結することとなった。
今作には北欧を代表する豪華キャストが集結。『キングダムII』で父・ステラン・スカルスガルドが演じた役のオマージュを演じるアレクサンダー・スカルスガルドや、マッツ・ミケルセンの弟・ラース・ミケルセン、怪優ウド・キアも出演。さらに、フォン・トリアー作品への出演経験のある名優がシークレットゲストとして出演している。
併せて解禁されたティザービジュアルは、夢遊病者のカレンの後ろ姿と、謎に包まれた巨大病院=キングダムを映したものとなっている。
『キングダム エクソダス〈脱出〉』
7/28(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国公開
<ストーリー>
夢遊病者のカレンは、助けを呼ぶ謎の声を夢に見てキングダムにたどり着き、カレンは病院に憑く呪いを解くために、病院の用務係のブルザー、心臓外科医のユディットと手を組むが、悪魔の力に反撃されてしまう。一方、キングダムに赴任してきて間もないスウェーデン人医師のヘルマー・ジュニアは、亡くなった父スティグ・ヘルマーの秘密を探り始めるが……。
監督:ラース・フォン・トリアー 出演:ボディル・ヨルゲンセン、ミカエル・パーシュブラント、ラース・ミケルセン、ニコラス・ブロ、アレクサンダー・スカルスガルド、ウド・キア
2022年/デンマーク/デンマーク語、スウェーデン語、ラテン語/319分/カラー/1:1.78/5.1ch/原題:Riget Exodus/英題:The Kingdom Exodus/字幕翻訳:安本熙生
配給:シンカ/提供:シンカ、TCエンタテインメント
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