カワンゴこと川上量生さんが「YouTubeとニコニコ」について超長文を公開し注目集める

株式会社KADOKAWAの取締役・川上量生さんを御存じか? 最近、インターネット生配信で政治家女子48党の事務局長・立花孝志さんと対談し、激論をしていた人物だ。ニコニコ動画の生みの親のひとりと言っても過言ではなない。

突如として長文のツイートを連発投稿

カワンゴを御存じか? 川上量生さんの愛称だ。特にニコニコユーザーの間では本名よりカワンゴのほうが知られているのではないだろうか。そんな川上量生さんが、突如として長文のツイートを連発投稿。大きな注目を集めている。

<川上量生さんのTwitterコメント>

「ニコニコについて、Youtubeに一時期勝っていたのに現在の一強体制を許してしまったことについて勝ち筋がなかったと先日呟いたけど、まあ、そんな単純に説明できる話ではない。やっぱり、いろいろ後悔はあるし、結局のところは、ぼくの責任だとやっぱり思った。まあ、でもジブリに行ってなければN高はつくらなかっただろう。人生とは分からないものだと本当に思う。ぼくの主観的にはどうしようもなかったになるんだけど、客観的にみると弁解できないぐらいに、ぼくのせいだよねー。やっぱり」

「これは何度も過去にも喋っているけど、ニコニコにとって致命傷だったのは開発の崩壊。超会議やる金有るならサーバー増強しろとユーザーにずっと言われていたけど、金をケチっていたわけではない。その程度の金ならいくらでもあった。サーバー増強できなかったのだ。技術的負債が貯まりすぎていて。開発が崩壊した理由を遡ると、ぼくが開発の現場を見なくなったからだ。しかもサービス企画の決定権は持ち続けたことが原因だ。それも理由はくだらなくてメンタルの問題だ。1日3時間ぐらいしか仕事ができなくなり、このままじゃ崩壊すると思った。自分が使える3時間をどう使うか。開発を捨てたニコ動の初期のUXは、恋ちゃんとしんのと相談してぼくが決めてた。ニコ動についてはニコニコ市場までは、ほぼ、ぼくが細部まで決めた。ニコ生の最初の1年間は杉谷君と一緒に設計した。ニコ動2人。ニコ生1人という実質個人サービスに近い開発体制からのスタート。このカードで成功させたのは奇跡に近い」

「結局、サービス設計はシステムが分かってないとできない。特にAWSとかなかった当時はそう。ユーザーやアクセスが増えたときにどうなるかを脳内でシミュレーションできないと最大限に効果的なUXがつくれない。システム的な制限がUXをどこまでつくれるかの上限を決める。まあ、なんだけど、これは綱渡りに近い曲芸で、ぼくが開発の現場の把握を諦めた段階で、大きな負債が残った。当時、ぼくはブログを始めて、まあ、主観的には精神的に書かざるを得なかったんだけど、仕事的には書いている場合では無かった」

「まあ、本当はいろいろ出来たことはある。ただ、youtubeと戦っても、負けなくても勝てはしないから、ぼくの仕事人生のかなりをささげる勝負になっていただろう。それはそれでいずれにせよ、どこかで集中力が保てなくなったのは変わらなかったように思う。他人事みたいにいうけど。何年か、燃え尽きていたぼくは反省して、真面目にやろうと決意した。このままだとニコ動がやばいと、明日から期末試験という時にやっとやる気を出す学生のように決意した。で、そういうときに学生はなぜか部屋の掃除とかを始めてしまうものだ。そうして、ぼくはジブリに弟子入りすることになる。まあ、でもジブリに行ってなければN高はつくらなかっただろう」

「人生とは分からないものだと本当に思う。たらればだけど、せめて超会議始めたぐらいで栗ちゃんに引き継いで貰えればいろいろ変わったようにも思う。まだ、いなかったような気もするけど。しかし、ちょっと読み返してみて、これは公開してもいい内容なのか、微妙な気もするなあ。まあ、いいや。送信ボタン。ポチっと」













川上量生さんの存在を知ってた?

人によっては、立花孝志さんの対談で初めて川上量生さんの存在を知ったという人もいるかもしれませんが、インターネット業界の一部ではかなり有名な人物。皆さんが利用しているインターネットサービスも、かつて川上量生さんが作ったものかもしれません。

川上量生さんだからこそ話せる「いまだから話せる話」

ニコニコ動画にしても、そのほかのサービスにしても、川上量生さんだからこそ話せる「いまだから話せる話」がたくさんあると思われます。これからもそんな裏話、ツイートしてくれるかもしれませんね。




※冒頭画像はフリー素材サイト『写真AC』より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. カワンゴこと川上量生さんが「YouTubeとニコニコ」について超長文を公開し注目集める
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。