【カナダインディー便り】モントリオール出身Atsuko Chibaとは

2023/03/24 20:00 OTOTOY エンタメ

カナダのインディーレーベル〈Hopeful Tragedy Records〉で働くモントリオール在住のMomokaが、現地にいるからこそ分かる、カナダの音楽シーンやオススメのアーティストなどを紹介する【カナダインディー便り】。

今回は、モントリオール出身の5人組バンド・Atsuko Chibaを紹介。先日ライヴにも足を運んだというMomokaが思う、彼らの魅力とは。

コメント

Atsuko Chibaを知ったのは、昨年でしょうか。カナダ人の友人から「Atsuko Chibaって知ってる？　すごく良いよ！」と教えてもらったのです。カナダで活動している日本人の女性アーティストかと思い調べてみたら、日本人でも女性でもなく、モントリオール出身の男性5人組バンドでした。何故このバンド名なのかは、未だに謎のままです……。

バンドとしての彼らの魅力は、クロスジャンルのサウンドスタイルだと思います。ダークでカッコいいポストロック色の強い楽曲もあれば、ラップロック的な楽曲もあり、多様なテイストがあって興味深いです。マーズ・ヴォルタのように、さまざまなジャンルの音楽から影響を受けて、それを自分たちの中に取り込んで、独特のサウンドを生み出しているように思います。

先日ライヴに行く機会があったのですが、オーディエンスが催眠術にかかったかのようにジッと演奏に集中するシーンもあれば、自然と体を動かしたくなったり、ヘドバンしたくなるくらいヘヴィーな音やリズムを聴かせてくれたりと、とてもカラフルな夜でした。ヴォーカル兼ギター兼シンセサイザー・Karim Lakhdar（カリム・ラクダール）が、演奏中始終踊って（動いて）いたので、これはもしかしたらフランツ・フェルディナンドとはまた違う「踊れるロック」の新しい形なのかもしれない、とすら思いました。いつか日本でもライヴしてほしいですね！

コメント：Momoka