ASUSの2-in-1ゲーミングタブレットが第13世代インテル Core i9とGeForce RTX 40シリーズGPU搭載でパワーアップ 「ROG Flow Z13」2023年モデルをレビュー
ASUSが3月17日に発売した2-in-1ゲーミングタブレット「ROG Flow Z13」2023年モデルのレビューをお届けします。
ROG Flow Z13は、13.4型の軽量・コンパクトなタブレット本体に、最新のインテル Core i9プロセッサーとNVIDIA GeForce RTXシリーズGPUを搭載する、可搬性と高パフォーマンスを両立するユニークなコンセプトのゲーミングタブレットPC。2022年2月に発売された第1弾に続き、2023年モデルは第13世代インテル Core i9とNVIDIA GeForce RTX 40シリーズGPUを搭載してパワーアップを果たしています。
アルミ素材をCNC加工した軽くて頑丈な筐体を採用し、厚さ14.3mm、重量は約1.2kgと、本体は前モデルとほぼ同サイズ、同重量。
通気口として機能するSFメカ的なスリット、中の基板が光って見えるシースルーウィンドウというアイコニックなデザインも、前モデルを踏襲しています。
全モデルがインテル Core i9 13900Hプロセッサー、16GB RAMを搭載。レビューに使用した最上位モデルは、グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載します。13.4型マルチタッチディスプレイは解像度が2560×1600ドット、リフレッシュレートは165Hz。キックスタンドで自立させれば、省スペースでリッチなPCゲームが遊べるゲーミングタブレットとして活躍します。「美麗な3Dグラフィックがヌルヌル動くタブレットPC」という他にない個性には、強烈な魅力があります。
キックスタンドのヒンジは2段階で折れ曲がり、最大170°の角度で起こすことが可能。机の上に寝かせて置くことで、タッチペンによる入力作業も快適に。
付属の発光するデタッチャブルキーボードを装着すれば、ゲーミングノートPCとして利用可能。Nキーロールオーバーに対応し、しっかり打鍵感のあるキーボードは、ゲームでも仕事でも快適に入力ができます。
Windows Helloの顔認証に対応した赤外線カメラを内蔵する、503万画素のインカメラを搭載します。3Dアレイマイク、AIノイズキャンセリングにより、ビデオ会議ではクリアな音声のやり取りが可能。背面には1258万画素のアウトカメラを搭載し、インカメラもアウトカメラも前モデルと比べて高解像度に。
前モデル同様、インタフェースも充実しています。右側面には電源ボタン、音量ボタン、USB 3.2 Type-Aポート、オーディオジャックを搭載。左側面にはDisplayPortとPower Deliveryに対応するThunderbolt 4(Type-C)ポート、外付けGPUユニット「ROG XG Mobile」を接続するインタフェースを搭載します。左右の側面にそれぞれDolby Atmos対応のスピーカーを搭載、出力は各1Wです。
130Wの急速充電に対応するACアダプターが付属。約1.7時間で充電でき、バッテリー駆動時間は約8.8時間。外出先でも残り時間の心配なく作業できます。
ベンチマーク結果を見ていきましょう。「3D Mark」の「Time Spy」の結果は9358。前モデルの倍以上のスコアを記録しています。「Forza Horizon 5」のベンチマークでは82fps、GeForce RTXに対応したゲーム「Bright Memory: Infinite」のベンチマーク「Bright Memory: Infinite RTX Benchmark」では54fpsと、いずれも前モデルを大きく上回る結果に。ゲーミングPCとして十分な性能を発揮するだけでなく、画像編集や動画編集など、クリエイティブ用途の負荷がかかる作業でも十分に活躍が期待できます。
前モデルのベンチマーク結果を確認したい方は、昨年のレビュー記事をご覧ください。
第12世代インテルCoreプロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 3050搭載の2-in-1ゲーミングタブレットPC「ROG Flow Z13」レビュー
https://getnews.jp/archives/3222098[リンク]
パワフルなパフォーマンスを支えるのは、独自に進化した冷却技術。Thermal Grizzly社製の液体金属グリスは最大15℃の温度低下と最大17倍の熱伝導率を実現し、ベイパーチャンバーが効率よく熱を運搬します。ROGシリーズにプリインストールされたツール「Armoury Crate」を使って、CPUやGPUなどのパフォーマンス、冷却モードの確認や設定が可能。
別売りの外付けGPUユニット「ROG XG Mobile GC33Y」を接続することで、内蔵するNVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUのGPUパワーが利用可能になります。さらに、USB3.2 Type-A Gen2ポート3基、USB3.2 Type-C Gen2ポート1基、HDMI、Display Port、イーサネットポート、SDカードリーダーが利用できるドッキングステーションになる点にも注目。
今回はROG XG Mobileとの組み合わせは試していませんが、単体でも十分なのではないかと思わせるパワーを発揮するROG Flow Z13新モデル。可搬性もパフォーマンスも妥協しないという欲張りな人は、店頭で実機をチェックしてみてください。
OSにWIndows 11 Home、インテル Core i9 13900Hプロセッサー、16GB RAM、1TBストレージ、NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUの構成の最上位モデル「GZ301VV」は希望小売価格33万9800円(税込)、NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU搭載の「GZ301VU」は希望小売価格32万9800円(税込)。512GBストレージとNVIDIA GeForce RTX 2050 Laptop GPU搭載の「GZ301VF」は希望小売価格28万9800円(税込)です。ROG XG Mobileの希望小売価格は39万9800円(税込)。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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