NINA RICCI 2023年秋冬、新クリエイティブディレクターのハリス・リードによる初のコレクションを披露
「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は2023年3月3日、新クリエイティブディレクターのハリス・リード(Harris Reed)のデビュー作となる2023年秋冬コレクションをパリファッションウィークにて披露した。着想源となったのは、1980〜90年代の活気に溢れたメゾンのクチュールショーのロマンティックなムード。細かいプリーツのチュールや大胆な水玉、宝石のような色調、大胆なシルエットなどを通して、「ニナ リッチ」のフェミニニティと楽観的な一面を表現している。今季は、リードの持つジェンダーフルイド(ジェンダーの定義にとらわれない)のレンズを通して、惹きつけるようなテーラリングやエネルギッシュなラウンジウェア、華やかなアウター、スポットライトを浴びるようなドレスとなり、普段使いするには大きいアクセサリーで活気をもたらしている。
「米アリゾナ州で育ったクィアの私にとって、フランスのファッションは逃げ場のような存在でした。ニナ リッチは、女性らしさに深い敬意を払いながら、夢のようにロマンティックで、どんな人々にも受け入れられるパリの理想象のように感じていました。ニナ リッチでの初のコレクションでは、メゾンの素晴らしい歴史を尊重しながら、詩的でユーモアのある流動的な方法で、現代のお客さまのためにフェミニンなコードを再解釈しています。私が提案したいのは、意味や目的を持った服を楽しみたい人たちに向けた洋服。ニナ リッチの新時代を切り開くことができることに胸が高鳴り、これまで以上に包括的で心躍るブランドにしていきたいと考えています」と、クリエイティブディレクターであるハリス・リードは話す。
このコレクションはアーカイブに敬意を表しながら、遊び心のあるプロポーションとシルエット、楽観的なカラーパレットと若々しいスピリットを取り入れて、今日のポップカルチャーとの調和を目指している。テーラリング、イブニングウェア、スポーツウェア、デニムを組み合わせたフェミニニティに溢れるワードローブは、昼間から夜まで活躍。ストライプやチーター柄のフェイクファーで仕立てた、裾を引きずるコクーンシルエットのコートは、スパンコールをあしらったラウンジウェアにぴったり。イブニングウェアには、目を引くリボンやフィッシュテールをあしらい、ポルカドットやマイクロプリーツのチュールで覆ったタフタ素材のドレスなどが登場。全てのルックは、プラットフォームヒールで高さが加わることにより、コレクションのグラマラスな雰囲気を強調している。
クチュールを彷彿とさせる素材使いは、メゾンアーカイブのテキスタイルを再現。タフタやチュール、シャンティレース、ダブルフェイスのクレープといった煌びやかな素材は、現代の定番であるデニムやレザー、フェイクファーなどと織り交ぜられている。
シャーロット ティルブリーとのコラボレーション – COLLABORATION WITH CHARLOTTE TILBURY –
2023年秋冬コレクションのメイクアップは、英国のラグジュアリーメイクアップ&スキンケアブランドの「シャーロット ティルブリー(Charlotte Tilbury)」と協業した。メイクアップアーティストのシャーロット ティルブリーとグローバルな背景を持つ彼女のチームは、得意とするグラマラスなスタイルを、流動的でロマンティックな新生「ニナ リッチ」のコレクションに反映。
ジャニーヌ・ブリートとのコラボレーション – COLLABORATION WITH JEANINE BRITO –
ドイツ人アーティスト、ジェニーン・ブリート(Jeanine Brito)による絵画を、コレクションのテキスタイルとショーの招待状に採用しています。独学で絵画をはじめ、グラフィックデザインの背景を持つブリートの作品は、記憶と欲望をテーマにしている。今季は、アーカイブのシンボルである三人の女神、鳩、リンゴ、花などを、演劇的でシュールな作風で、想像力豊かに描かれた。「ニナ リッチ」は今後もブリートとの、継続的なコラボレーションを予定している。
ハリス・リードについて – ABOUT HARRIS REED –
ハリス・リードは、2022年9月、「ニナ リッチ」のプレタポルテ、アクセサリー、フレグランスのクリエイティブ ディレクターに就任。セントラル・セント・マーチンズを卒業したイギリス系アメリカ人のデザイナーは、ロンドンでその名を知られるようになり、自身の名を冠したデミクチュールレーベルは、会話を生み出すデザインで流動性の美を讃えている。12月には、ファッション アワード2022において、ブリティッシュ ファッション カウンシルから「15 Leaders of Change(変革のリーダー15人)」の一人として表彰され、時代の最先端を行く新世代のクリエーターとして影響力を発揮。これまでにハリー・スタイルズ、フローレンス・ピュー、アデル、エマ・ワトソンらカルチャーアイコンに着用されている。
ニナ リッチについて – ABOUT NINA RICCI –
マリア・ニナ・リッチとその息子ロバート・リッチが1932年にパリで創業。1948年に誕生したフレグランス「L’Air du Temps(レールデュタン)」が物語るように、独立したパワフルでアーティスティックな感性を表現し、着用者が最高の状態を。3人の女神、鳩、リンゴ、花などのアーカイブのシンボルが、現代のクラフトマンシップと融合している。2022年26歳のクリエイティブディレクター、ハリス・リードの就任により、メゾン史上最も若いクリエイティブ マインドを迎えることで、ニナ・リッチのレガシーに新鮮な視点をもたらす。
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