スターバックス「コーヒー豆かす×森」プロジェクト、店舗で育てた苗木を植林 大阪・河内長野
大阪府南部、市内の約70%を森林が占める河内長野市。ここに、「スターバックス」の河内長野高向店から出るコーヒー豆のかすと大阪府森林組合の木材チップのたい肥を使い、スギやヒノキの苗木を育てるプロジェクトが行われている。このプロジェクトは全国の店舗で唯一ここだけ。
その苗木は、昨年2022年10月に店舗の敷地にある苗床に植えられ、順調に成長。そして2023年3月上旬、地元・河内長野市の小学5年生の子どもたちも活動する森林に植林されることになった。
2021年9月にオープンした「スターバックス コーヒー 河内長野高向店」は、地元の大阪府森林組合南河内支店と共同で、『コーヒー豆かす×森 地域資源循環プロジェクト』を実施している。コーヒー抽出後に出るコーヒー豆のかす、木材チップを混合した「たい肥」作りを店舗の敷地内で行うと同時に、店舗の植栽に循環利用する試みだ。
たい肥を作る木製コンポストは、店舗の景観と合わせてオリジナルで用意したおおさか河内材のコンポストが設置されている。
ちなみに、スターバックスでは1日約15kg(※)の豆かすが出るとのこと。同店でのたい肥はその一部を利用している。※全店舗での平均値
今回、店舗の敷地内にある「木製コンポスト」や苗木を育てている苗床などを見学。その後、車で約20分の場所にある天然湧水の採水施設「行者湧水直売所」へ。
ここから5分ほど歩いた場所に、今回植林する子どもたちの「森林ESD」の活動場所がある。ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で、「持続可能な開発のための教育」という意味。
森林内では、河内長野市の島田智明市長、大阪府森林組合南河内支店やスターバックスの関係者らが、店舗で育てた苗木を植林。スターバックスによると、今後も大阪府森林組合南河内支店と協業してのたい肥作り、店舗の植栽に循環利用する試みを続け、将来的にこのたい肥を地域貢献活動につなげたいと考えているという。
スターバックスと河内長野市との縁は、2019年にさかのぼる。大阪・梅田に「スターバックスの森」としておおさか河内材や大阪産クリの木などを使った「スターバックス コーヒー LINKS UMEDA2階店」がオープンしたことに由来する。
河内長野高向店の店内でも、職人が手掛けたおおさか河内材のスギやヒノキを使ったテーブルやイスなどがあり、木ならではの質感や手触りなどが感じられる。壁面には、木糸で作られたタペストリーアートも掲げられていて、まさに地元の木材を感じながらコーヒーが味わえる店舗だ。
スターバックス コーヒー 河内長野高向店と大阪府森林組合南河内支店との活動
https://stories.starbucks.co.jp/ja/stories/2021/community-store-2/
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(Written by A. Shikama)
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