3月6日、北海道日本ハムファイターズ・西村天裕投手と千葉ロッテマリーンズ・福田光輝選手のトレードが発表された。
西村投手はNTT東日本から2017年ドラフト2位でファイターズに入団。最速154㎞のストレートとフォークを武器に、中継ぎ投手として活躍。2019年は35試合に登板、通算122試合に登板している。福田選手は大阪桐蔭、法政大学を経て2019年ドラフト5位でロッテに入団。プロ通算は28試合、41打数5安打、打率.122。両者とも新天地での活躍が期待される。
さて、注目なのは福田選手の名前。光輝と書いて「こうき」と読む。「こうき」という名前の選手はファイターズに3名おり、福田選手は4人目の「こうき」となった。
現役こうき戦士のうち、唯一の生え抜きは2023年が2年目となる北山亘基投手。1年目は開幕投手や最終戦最終回のマウンドを任されるなど55試合に登板。リリーバーとして今期も大きく期待されている。
2人目のこうきは、2022年11月に石川亮捕手とのトレードでオリックスから移籍した齋藤綱記投手。3人目は2022年に初開催された現役ドラフトで獲得した松岡洸希投手。4人ともそれぞれ違う漢字の「こうき」である。
ここまでくれば、NPB現役「こうき」が全員ファイターズ所属になったのではと思うが、まだまだ球界には「こうき」がいる。ファイターズが獲得を目指す(?)こうきの残りは以下の5人。
▼加藤洸稀投手(福岡ソフトバンクホークス)
2022年の育成ドラフト6位で入団した加藤投手。2023年が育成1年目となる19歳。兵庫県出身、滝川第二高校からソフトバンクへの入団となった。詳細なデータはまだないものの、左投げで最速142㎞、2種類のスライダーが武器の投手だという。
▼杉山晃基投手(東京ヤクルトスワローズ)
東京都出身、2019年ドラフト3位、創価大学からヤクルトに入団した右腕。2021年に1軍初登板を果たしたが、通算5登板、0勝とまだまだこれからの投手。ストレートの最速は154㎞だという。
▼宇草孔基外野手(広島東洋カープ)
東京都出身、2019年にドラフト2位で法政大学からカープに入団。2021年は田中将大投手からプロ初本塁打を放ち、終盤には1番センターでリードオフマンを任された。通算101試合、打率.258とまだ完全にレギュラーをつかみ取ってはいないものの、将来を期待される外野手だ。
▼梶原昂希外野手(横浜DeNAベイスターズ)
大分県出身、球団のお膝元である神奈川県の神奈川大学から2021年ドラフト6位でベイスターズに入団。春季キャンプではルーキー野手として唯一1軍に帯同。長打力とスピードが自慢で、1年目はプロ初本塁打を含む4安打をマークした。フレッシュオールスターでは優秀選手賞を獲得するなど、こちらも将来を期待される外野手だ。
▼山口航輝外野手(千葉ロッテマリーンズ)
大阪府出身、明桜高校から2018年ドラフト4位でロッテに入団。長打が魅力の若手スラッガーで、2022年は自身初の2ケタホームラン、チームトップとなる16本塁打をマークした。2023年は幕張の主砲として絶対的な地位確立を目指す。
9人の現役「こうき」がいるが、それぞれ名前の漢字が違い、「こうき」という名前のバリエーションの多さを感じる。全員がファイターズに所属し、全員が登録名を苗字ではなく名前にする姿を見てみたい…。
(Written by 大井川鉄朗)