「ラン活」トレンドはジェンダーレス&軽量化、購入時期は前倒しの傾向に
ランドセルメーカーの土屋鞄は、2024年度入学の小学生向けランドセル全52製品を発表。3月1日(水)から全国の直営店や出張店舗、ECサイトで順次販売を開始する。価格帯は幅広く、6万円台の人工皮革を使用した製品から、10万円台の最高級品質の天然牛革やコードバンモデルまでを揃える。
ランドセル選びの多様化
時代のニーズに合わせて変化してきたランドセルだが、同社によると「ラン活」市場にもジェンダーレスの流れが広がっているという。
従来の「男の子が黒、女の子が赤」という固定観念は過去のものとなり、性別に関わらず好みの色が分散。そうしたニーズに合わせて、ランドセルにもカラーの多様化が求められている。
また、ランドセル選びは以前と比べて早期化・長期化の傾向に。これまでは入学直前に購入するケースが多かったが、近年は入学の約1年前から検討を始め、購入時期のピークは5月のゴールデンウィークあたりから8月の夏休み頃の間に前倒しの傾向が見られている。
さらに、教科書や教材など携行品の重さや量の問題がたびたび取り沙汰される中、子どもたちの負担軽減のため、やはり大容量かつ軽量の製品が好まれているようだ。
ジェンダーレスで幅広い選択肢
土屋鞄の2024年度向けランドセルは、全9シリーズ52種類をラインアップ。カラーは約40色を用意している。
とりわけ「RECO」シリーズは“ジェンダーレス・ランドセル”と銘打ち、性別を問わないデザインを採用。新色となる、デニムのような深めのブルー「プリズムインディゴ」と、抜け感のあるベージュ「プリズムアンバー」を加えた全10色を展開し、性別にとらわれず自由な色選びを後押しする。
なお、「軽量化」や「背負いやすさ」の追求についても研究が繰り返されており、2023年度向けランドセルにおいては、側面などを牛革から人工皮革に切り替えることで100グラム軽くすることに成功。牛革の特徴である見た目の高級感や耐久性は維持したまま、最軽量のものは従来のおよそ90%となる約1290グラムの軽さを実現している。ランドセルが背中によりフィットする構造にすることで、身体にかかる重さを分散し、同じ重量でも軽く背負えるように工夫が施されているという。
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