Netflix『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』村瀬歩&雨宮天インタビュー「いろいろな愛の形が描かれている」鈴木先生“5人説”も?!

大人気コミック「七つの大罪」の原作者・鈴木央が描き下ろした完全新作アニメーション映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』が、Netflixにて、12月20日(火)より独占配信。本作は、“大罪”シリーズの主人公・メリオダスと、その妻・エリザベスの息子、トリスタンが両親から受け継いだ“大きな力”と向き合いながら、家族を守るために戦いに挑む冒険ファンタジーです。

主人公のバトンを受け継いだトリスタン役は村瀬歩さんが務め、メリオダス役の梶裕貴さん、エリザベス役の雨宮天さんをはじめとする大罪メンバーの声優陣も登場、更に新キャラクターの妖精役は内山昂輝が務めます。今回は、村瀬さんと雨宮さんに2ショットインタビューを敢行。作品の魅力についてお話を伺いました!

――完全新作アニメーションとなる『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』ですが、制作が決まった時のお気持ちを教えていただけますでしょうか。

村瀬:ママ上、どうですか?

雨宮:ずっと携わってきたアニメーション『七つの大罪』が最終回を迎えた時に、梶さんと「寂しいね」と話していました。また演じられる機会が本当にあったらいいな、大罪をやれる機会があったらいいなとは思っていました。だから、こんなに早くまたエリザベスを演じることが出来て、まずそれが嬉しかったです。これから次の世代の話になっていくということで、鈴木先生描き下ろしのお話なので。いちファンとしてもとても楽しみです。

村瀬:僕はオーディションでの参加だったので、まずお話を聞いた時に「続き、やるんだ!」と思いました。何か関われたらいいなという気持ちが特に強かったので、実際に役をいただいて、めちゃくちゃ嬉しかったです。

――オーディションではどの様なことをしましたか?

村瀬:セリフを読んだのですが、シナリオも3ページぐらいあり、しっかり全部にセリフがあって。長ゼリフもあり、必殺技もあり、ママ上(エリザベス)やパパ上(エリオダス)との会話もありという感じで。

雨宮:私も(アニメ一期で)オーディションだったのですが、3枚はなかったです!

村瀬:シナリオが3枚もあるオーディションは滅多にないですから!

――キャストが発表になった時の周りの反響はいかがでしたか?

村瀬:決定した時に、まず梶さんにLINEで「パパー!」って送ったら「どうした?」って来て(笑)。「大罪です!」という話をしたら、そのエピソードを梶さんが「AnimeJapan 2022」でしてくださって。嬉しかったです。

雨宮:他の現場で大罪キャストさんにお会いした時は、「『七つの大罪』またやるんだってね」「イエーイ!」、「嬉しい!」みたいなやりとりをさせていただきました。

――本作の台本を読んだ時、どのような感想を抱かれましたか?

村瀬:鈴木先生の描き下ろしっていうことが……先生は何人いるんだ?!って。

雨宮:(笑)。

村瀬:今、本作について取材を受けさせていただいている中で、僕が一番びっくりしたのは、梶さんが教えてくれた「鈴木先生が一人で背景から絵から全部描かれている」ということです。それでシナリオも自分で作るなんて、鈴木先生が5、6人ぐらいいないと無理なんじゃないのかなって思いました。それぐらいすごいなっていう。

雨宮:今までの映画も全部描き下ろしですしね。このティザーヴィジュアルも映画のために、先生自ら描いてくださっていますもんね。

村瀬:以前にNetflixのラインナップ発表会に出させていただいた時も、描き下ろしの生の色紙を用意していただいて。こんなにすごいもの触っていいの?みたいな(笑)。とてもエネルギッシュな方なんだなって。一人で出来る量じゃない。描き込みも美しいし、本当にすごいなと思います。

雨宮:母としてのエリザベスと、息子のトリスタンのエピソードが出てくるということで、母と息子の会話が台本に書かれていて嬉しかったですね。

村瀬:雨宮さんの声の母性がすごくて。エリザベスはいつもメリオダスやトリスタンを支えてくれていて、愛で包んでくれているんだって、トリスタンを演じる中で何度も感じました。素晴らしい母性のお芝居だなと思っていたら、実は(雨宮さんは)母性を出すことに苦労されていたということにビックリしました。

雨宮:そうなんですよ。ここぞ、という母性を発揮する瞬間ってあるじゃないですか。例えば、メリオダスが落ち込んでいるところを抱きしめる、だとか。そういうシーンになると、監督や音響監督さんに「母性がちょっと足りないです」と言われ、リテイクを重ねてしまうことが今まで何度もありました。エリザベスを演じるにあたって私の一番の課題だなと思っていて。私の性格的にやんちゃ坊主みたいなところがあるから、母性の対局というか。だから全部エリザベスに教えてもらいました。でもこうやって息子(トリスタン)に言ってもらえると本当に嬉しくて。

村瀬:すごい母性でした。何度でも言っちゃう。

雨宮:嬉しい! 前作の劇場版をやっていた時、メリオダスとエリザベスさんが二人きりになるシーンがあったんですけど、そのシーンで梶さんに「今のセリフ、すっごい母性を感じた」って言っていただいたこともあって。その時も嬉しかったですし、今回はさらにステップアップ母性が出来たのかもと。

村瀬:ステップアップ母性とか面白すぎる(笑)。出てくるワードセンスもすごい(笑)。

雨宮:(笑)。すごく不安だったんですよ。前作以上の母性というか、トリスタンを相手にしっかり表現出来るかな、と。自分なりにいろいろ研究はしました。ですし、トリスタンの甘えん坊な所を見ていると、エリザベスからすごく愛情を受けて育ったんじゃないかと思えたので。

村瀬:本当に素晴らしいママ上でした!

――素敵なお話をありがとうございます。配信を楽しみにしている方に見どころというか、ここだけは見逃すなっていうポイントを教えていただけますか?

雨宮:エリザベスがトリスタンと二人きりで会話するシーンがあるんですけど、今まで『七つの大罪』をずっと応援してきてくれた方にも、「エリザベスが母親になったんだな」とすごく感じてもらえるシーンだと思います。今までのエリザベスの芯の強さを持ちながら息子と接しています。二人きりだからこそ、より、トリスタンはエリザベスから生まれた子なんだなとすごく感じてもらえる、素敵な親子のシーンなので、注目していただけたらと思います。

村瀬:梶さんの言葉をお借りしちゃうんですけど、梶さんが「『七つの大罪』は愛の物語だ」と話されていて、すごく腑に落ちたことがあったんです。いろいろな愛の形が描かれていて、それこそトリスタンは二人の愛の結晶だし。他にも、エジンバラに向かう途中で親が囚らわれている、妖精族や巨人族の子に出会うのですが、キャラクターそれぞれに色々な人生があって、愛があって、巡り合えたというか。その場にトリスタンがいたのも偶然だし、その子たちと会ったのも偶然なんだけど、シーン一つ一つに愛を感じました。

何より、アニメ『七つの大罪』は8年という重みがあって、僕は本作からの参加ということでたくさん引っ張っていただきました。キャラクター同士の掛け合いをぜひ楽しんでいただきたいです。

――ありがとうございます。最後に、お2人がよくご覧になるNetflixの作品を教えていただけますか?

村瀬:僕は、自分が初めて海外ドラマでレギュラーをした作品なのですが、『The 100/ハンドレッド』が好きです。すごく面白い作品なんですよ。最初、SFかと思ったらどんどんバトルになっていって、飽きずにずっと楽しめるのでぜひ。

雨宮:私は、すごく韓国ドラマが流行っていることは知っていたんですけど観たことがなくて。『イカゲーム』を遅ればせながら今年観たんですよ。すごく面白くて、一気見に近いような感じで楽しみました。今まで韓国ドラマに敷居が高いイメージがあったけど、知識がなくても楽しめるんだなと知ったので『梨泰院クラス』や『ミセン』を観て。韓国ドラマへの入り口を開きました。

――『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』はもちろん、年末年始は様々な作品を楽しんでほしいと思います。今日はどうもありがとうございました!

『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』
Netflix映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』独占配信中
作品ページ:https://www.netflix.com/title/81302750

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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