可愛いおみくじが引ける関西のお寺・神社5選。はにわも登場!?
そろそろ年末年始の予定を考える時期。「初詣はどこに行こうかな」とお悩みの方は、可愛いおみくじが引けるお寺や神社はいかがですか? 今回は、2021年に公開した『かわいい動物おみくじが引ける関東近郊のお寺・神社5選』に続き、関西の可愛いおみくじが引けるお寺・神社をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
- ①阿倍王子神社「やたがらすおみくじ」(大阪府)
- ②春日大社「鹿みくじ」(奈良県)
- ③紫香楽一乃宮新宮神社「たぬきのおみくじ」(滋賀県)
- ④丹生都比売神社「みちびき犬みくじ」(和歌山県)
- ⑤道明寺天満宮「はにわみくじ」(大阪府)
①阿倍王子神社「やたがらすおみくじ」(大阪府)
阿倍王子神社は、第16代の天皇・仁徳天皇によって創建されたと言われている神社。四柱の主祭神として、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)・速素盞鳴命(はやすさのおのみこと)・応神天皇を祭っています。毎年7月に行われる夏祭りでは、神輿やだんじり(山車)をトラックに積んで氏子区内をお祓いする渡御神幸式(とぎょしんこうしき)があり、150軒ほどの露店は3万人ほどの人出で賑わうのだとか。
やたがらすおみくじは、阿倍王子神社の神使(しんし)である「八咫烏(やたがらす)」をモチーフとしたおみくじ。神社に伝わる縁起絵巻を由来としています。人々の願いを熊野の本社に運び届け、実現のお手伝いをしてくれる霊烏(れいう)であり、開運を導くと言われています。陶器製でつるりとしているので、つい撫でたくなりますね。
■おみくじに関する情報
授与時間:9:00~17:00
初穂料:500円
②春日大社「鹿みくじ」(奈良県)
およそ1300年前、平城京鎮護のため、茨城県鹿島から武甕槌命(たけみかづちのみこと)をお迎えし創建された春日大社。「古都奈良の文化財」として世界遺産登録されています。国家・国民の平和と繁栄を祈って斎行される祭りは、年間2200回を超えるとか。日本三大勅祭の1つである「春日祭(かすがさい)」(※)は、春日大社の例大祭です。毎年3月13日には、天皇の名代・勅使が参り、天下泰平と五穀豊穣を祈ります。
※編集部注:回廊内の祭事は拝観不可。参道の祭事のみ拝観できます
春日大社は奈良公園の東、御蓋山(みかさやま)の麓に建つ神社。奈良公園の鹿を知らない人はいないでしょう。神様が常陸国から御蓋山に移動する際に白鹿に乗ってきたことから、鹿は神の使いとして大切にされています。そんな鹿たちの姿をした「鹿みくじ」は、奈良を代表する木彫工芸、「一刀彫」の鹿がおみくじを咥えているもの。公園で見るたくさんの鹿のように、いくつも並べたくなりますね!
■おみくじに関する情報
授与時間:9:00~16:00
初穂料:500円
③紫香楽一乃宮 新宮神社「たぬきのおみくじ」(滋賀県)
紫香楽一乃宮 新宮神社は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫尊(くしいなだひめのみこと)、そして大山津見神(おおやまつみのかみ)を祭る神社。霊亀元年(715年・奈良時代)に創建されて以来、1300年以上の歴史を誇ります。さまざまな祭事がありますが、毎年7月に行われる「しがらき火まつり」は、例年約700本の松明が、新宮神社を出発して愛宕山山頂の神社へ奉納される、大規模なものとして知られています(※)。
※編集部注:2017年より感染症対策のため中止されていましたが、2022年に5年ぶりの松明奉納が行われました
しがらき火まつりなどが行われ、火が大切にされる理由は、火が焼き物に欠かせないものであることが由来しています。紫香楽一乃宮新宮神社のある、滋賀県甲賀市信楽町を中心とした「信楽」の地域は「信楽焼」で知られる地域。信楽焼といえば、やはり「たぬき」です。おみくじはまさに「信楽焼たぬきのミニチュア版」で、黄色と茶色の2色があります。右手を上げた姿は、見ているだけで元気になりそうです!
■おみくじに関する情報
授与時間:10:00~17:00
初穂料:500円
④丹生都比売神社「みちびき犬みくじ」(和歌山県)
丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)をご祭神とする丹生都比売神社。1200年ほど前、根本道場を開く理想の場所を探し求めていた弘法大師(空海)に、神領地である高野山を授けたのが丹生都比売大神であり、その高野山に弘法大師を導いたのが2頭のご神犬だった、という伝説があります。2004年には、高野山、熊野、吉野地域と合わせて「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。
空海の人生の大成を導いた犬。それが「みちびき犬みくじ」の由来です。空海のごとく、このくじを引く一人一人が幸せに導かれることを願ってつくられたそうで、「神様からのアドバイス」であるおみくじの意義が強く表現されています。なお、毎月16日には白犬の「すずひめ号」が神社に参って神様にお会いし、その後時間限定で一般公開されています(※)。
※編集部注:詳細は神社の公式サイト、またはお電話にてお問い合わせください。
■おみくじに関する情報
授与時間:8:45~16:30
初穂料:500円
⑤道明寺天満宮「はにわみくじ」(大阪府)
道明寺天満宮は、菅原道真公と天穂日命(あめのほひのみこと)、菅原道真公のおばである覚寿尼(かくじゅに)を祭っている、1400年以上の歴史を持つ天満宮。道真公の遺品である工芸品の数々が国宝として所蔵されていることでも知られています。年4回、境内で「道明寺天満宮手づくりの市」が開催され、「ひと」と「もの」のあたたかな出会いを生む場としても賑わっているそうです。
道明寺天満宮のおみくじは、はにわの形をした「はにわみくじ」。ころんとした形も、不思議な表情も、とても可愛いですね! はにわの形をしたおみくじは全国でも珍しく、一時は品薄にもなったとか。天穂日命の後裔とされる野見宿禰(のみのすくね)の子孫は、はにわや土器をつくる「土師氏(はじし)」として活躍したと言い伝えられており、このはにわみくじの誕生に繋がりました。
■おみくじに関する情報
授与時間:9:00~16:30
初穂料:500円
「こんなに可愛くてユニークなおみくじがあるんだ!」とびっくりした人もいるのでは?どの動物(はにわも!)にもさまざまな由来があって、もっと深く知りたくなりますね。なお、開封したおみくじは持ち帰っても大丈夫。運勢が書いてある紙だけをお寺や神社にある「おみくじ掛け」に結んで、納めても良いかもしれません。
可愛いおみくじがあるお寺・神社での初詣から、新しい1年を始めましょう!
掲載情報は2022年12月15日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
旅するメディア「びゅうたび」は、ライターが現地を取材し、どんな旅をしたのかをモデルコースとともにお届け。個性たっぷりのライター陣が、独自の視点で書く新鮮な情報を、臨場感たっぷりにご紹介します。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。