【広島の旅】 県民もなかなか食べられない幻の和牛「比婆牛」その味いかに?
「広島和牛」をご存じでしょうか。
実はその歴史は古く、現在の広島県三原市久井町は「杭の庄」と呼ばれ、伯耆国(鳥取県)大仙市、豊後国(大分県)浜の市と並ぶ「日本三大牛市」の1つでした。その後、「たたら製鉄」で大量の木材を運ぶのに馬より足腰が強い牛が利用され、その牛たちが食用の和牛に転用されました。これが日本最古の4大血統の1つ「比婆牛」です。
比婆牛は広島でしか食べられないだけでなく「すっきりとした脂と赤身の美味しさ」が特徴。超希少なため、首都圏に出回ることは極めてまれ。
しかも、広島県民もなかなか食べる機会がないと言われます。比婆牛の地元、広島県北東部の庄原市でしか出会えない、お盆と正月に食べる特別な和牛です。
広島市内の高級和食店「肉割烹 まさ㐂」(まさき)で提供する比婆牛の料理。これを今回、特別に味わってきました。
秋らしい菊花を添えた比婆牛の前菜から始まり、比婆牛のヒレの飯蒸し、比婆牛のサーロインと煮穴子の広島菜焼きと続きます。穴子と広島菜は、広島の特産品。
そして、比婆牛で特に希少な箇所である「ランプ」「マルシン」「ヒレ」を使った肉寿司の盛り合わせ。高級和牛を寿司で食べるというぜいたくさは、何物にも代えがたい体験と言えるでしょう。脂と赤身のバランスが絶妙で歯ごたえよく、後味すっきりで胃もたれしない食べやすさでした。
すっきりとした味わいは、日本酒だけでなく白ワインとの相性も抜群とのこと。広島は日本有数の酒処でもあり、和牛とお酒を一緒に楽しみたい人にもうってつけと言えます。
和牛というと、ステーキや焼肉などで食べるイメージがあるものの、「肉割烹 まさ㐂」では、主に冷製料理で提供しているのも特徴。あえて冷製料理で味わうことで、より肉の味、比婆牛の美味しさが堪能できます。
広島でぜひ食べたいご当地料理として「比婆牛」、おすすめです。
「肉割烹 まさ㐂」
https://www.nikukappoumasaki.com/
ひろしま公式観光サイト「Dive! Hiroshima」
https://dive-hiroshima.com/
(Written by A. Shikama)
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