コロナ禍で「葬儀の心残り、後悔」が増加 『弔い不足』が葬祭の新たな課題に
コロナ禍で葬儀の形が変化する昨今、葬儀の簡素化や葬儀に参列できないなどで、
故人を充分に弔えないなどの経験をしている人も少なくないのではないでしょうか?
仏事関連総合サービスを展開する、株式会社メモリアルアートの大野屋では喪主や参列できなかった人の「弔い不足」の最新データを発表しました。
まずは葬儀の形について。2010年と2020年のデータを比較してみると、家族葬の割合は36%(2010年)から78.7%(2020年)と、10年間で2倍以上に増加。一般葬の割合が高かった2010年に比べ、コロナ禍に突入後の2020年には、その数が逆転しています。
コロナ禍の新たな課題『弔い不足』とは
5年以内に親族または友人が亡くなった経験のある人400人(参列者300人・非参列者100人)を対象にしたアンケートによると、これまでに経験した供養全般で、「後悔や心残りに感じていることがある」と回答した人は29.3%。最期のお別れに、3割もの人が心残りを感じているという結果となっています。非参列者に絞ると38%が「心残りがある」と回答。より高い割合となっています。
さらに、「もう一度お別れする機会が欲しいか」との質問には、非参列者の半数以上が「非常にそう思う」「まあそう思う」と回答しています。参加できなかった理由の半数は「コロナ禍の自粛」。コロナ禍の葬儀形式の変化が、葬儀後の心情に大きく影響していることが分かります。
こうした状況から、メモリアルアートの大野屋では、「弔いの儀式を終えた後、個人の遺族や縁のあった人が効果や心残りを感じること」を『弔い不足』と定義づけ、業界の新たな課題として問題提起しています。
『弔い不足』にならないために、どうしたら…?
一生に一度、最期のお別れに後悔を残さないために、今、できることはあるのでしょうか。メモリアルアートの大野屋は、自分や家族に合った弔いの形式を選択するために、事前に情報を収集することが大切だと解説しています。具体的に、以下の項目をチェックすることが大切とのこと。
・喪主になりうる人は「弔う」意味を改めて考える、家族で話し合う
・親切かつ信頼できる事業者を前もって探しておく
・商品サービスの内容を聞く、見積もりや見学を遠慮せずに依頼する
・親族や知人、お墓や宗教、家族の歴史を確認する
いざという時のために、今から家族で話し合い、準備を進めておくことが後悔のない葬儀を執り行うポイントのようです。
『弔い不足』の解決策って、あるのでしょうか?
いざというときのために準備はしておきたいものですが、最期の時は突然訪れることが多いですよね。もし、自分が『弔い不足』を感じてしまったら、ずっと後悔し続けるしかないのでしょうか…
メモリアルアートの大野屋は、そんな時の解決策として、お別れ会やお墓参り、後日ご自宅へ弔問といった形で弔意を示す方法を提案しています。さらに、『弔い不足』について相談する窓口もあるのだとか。大野屋テレホンセンターは、累計40万件超・年間2万6千件の相談実績をもとに、一人ひとりの状況に合わせたアドバイスを行ってくれる仏事・弔い事に関する唯一の専用相談窓口。葬儀の前の段階での相談窓口はたくさんありますが、葬儀後の心残りに関しても相談できるのは心強いですよね。
コロナ禍や少子高齢化、核家族化など、社会情勢の変化で葬儀の形も多様化する今、『弔い不足』にならないためにも、準備を進めつつ、いざという時に頼れる事業者を探してみてはいかがでしょうか。
葬儀後の心情に関するアンケート調査
対象 :5年以内に親族または友人・知人が亡くなった経験のある方
参列した方:300名
参列しなかった方:100名
年齢 :20歳~99歳
性別 :男女
エリア :1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)
調査方法:インターネット調査
実施期間:2022年10月4日~6日
メモリアルアートの大野屋
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