11月21日に開幕を迎えるサッカーW杯。我らが日本代表はスペイン、ドイツ、コスタリカと同じグループEに入った。FIFAランキングで見ると、スペインが7位、ドイツが11位、コスタリカが31位、そして日本は24位。典型的な2強2弱のグループとなった。
日本代表の森保一監督は、「過去最高の成績を目指す」とメディアに対して発言している。それは2002年、10年、18年のベスト16を上回り、8強入りするということだ。
3戦とも負けは許されない!スペイン頼りの2位突破が現実的のシナリオか
スペイン、ドイツの有利はどう見ても変わらない。日本代表は2位での突破が現実的なシナリオだと筆者は考える。初戦のドイツ戦では引き分け以上、2戦目のコスタリカ戦は勝利が絶対条件。3戦目のスペイン戦の前に勝ち点4を獲得し、スペインと引き分けて勝ち点1をもぎ取って勝ち点5、グループ2位で突破というシナリオだ。そのためには日本代表の活躍の他に、スペイン代表の活躍を祈らなければならない。スペインが日本との試合前に2連勝で勝ち点6の状態になっているのが理想だ。
1位スペイン 2勝1分or3勝 勝ち点6~9
2位日本 1勝2分or1勝1敗1分 勝ち点4~6
3位ドイツ 1勝1敗1分or1勝2敗 勝ち点3~4
4位コスタリカ 2敗1分or3敗 勝ち点0~1
このようにスペインがドイツ、コスタリカを圧倒し、突き抜けて1位になってもらう。日本はドイツとの接戦を制してなんとかグループステージ突破というのが最も現実的ではないか。
引き分け以上が絶対条件…でも強敵ドイツ
もちろん、スペインと対戦する前に、ドイツ、コスタリカに連勝すれば何も考える必要はないが、そう上手くはいかないだろう。とにかく初戦のドイツ戦にすべてをぶつけて引き分け以上の結果を掴む。逆にドイツ戦で敗れてしまうと、グループステージ突破は非常に難しくなるだろう。
しかしドイツも強敵だ。2021年UEFA欧州選手権の後に就任したハンジ・フリック監督は国内の強豪バイエルンで実績を残しており、W杯予選を9勝1敗のグループ首位で出場を決めた。チームの主力はもちろん、国内リーグ10連覇のバイエルンの選手たち。14年大会優勝メンバーのGKマヌエル・ノイアー、MFトーマス・ミュラーもいる。15年の長期政権を築いたヨアヒム・レーヴ監督政権末期はチーム力が低下していた印象があったが、監督が代わったことで上昇気流を掴んだように見える。
すべてはドイツ戦。試合は日本時間で11月23日22:00キックオフの予定。