【知られざる神戸の旅】 有馬温泉で境内に「湯煙」もくもく…金泉が湧出する神社で厄払い

兵庫県の有馬温泉は、昔から「関西の奥座敷」と呼ばれる人気の温泉地。和歌山県の白浜温泉、愛媛県の道後温泉と並ぶ「日本三古湯」の1つです。

戦国時代に天下統一した、かの有名な豊臣秀吉をはじめ、明治の文豪ら多くの人々に愛されてきた有馬温泉。現在も年間約170万人(2017年)もの観光客が訪れます。

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有馬温泉は「金泉」「銀泉」の2つのお湯が楽しめることで、特に有名です。金泉は鉄分と塩分を含む赤茶色、銀泉は炭酸やラドン泉などを含んだ無色透明のお湯。それぞれのお湯は、有馬温泉にある旅館などのほか、公衆浴場「金の湯」「銀の湯」でも入浴体験でき、無料の足湯もあります。

その有馬温泉の泉源である金泉が湧く神社が、温泉街にある「有馬天神社」です。

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古い街並みの中をどんどん上っていく中で、赤いレトロなポストの角を左手に曲がって狭い路地を進むと、鳥居が見えてきます。

ここが、有馬天神社であり、その神社の境内にある「天神源泉」こそ、金泉の温泉源なのです。

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境内に立ち上る白い煙。98度もの熱湯が噴き出して湯煙が立ち上るその様子は、まさに温泉街の光景そのものと言えるでしょう。この湯煙を背景とし、旅行客が記念撮影するスポットとしても人気です。

有馬天神社の御祭神は、学問の神様で知られる菅原道真公。神社はその昔、水害や落雷による火災によって被害を受けた有馬温泉界隈で、災除けと鬼門祓いを願って創建されたとのこと。現在も、有馬温泉街では厄除け神社として、地元で信仰を集めています。

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境内には、五穀と食物を司る「倉稲魂命」(うかのみたまのみこと)と、無病息災の神様「素戔嗚尊」(すさのおのみこと)をまつる稲荷神社も。小さいながらも、温泉街に古くから根付いてきた歴史が、現地で感じられます。

有馬温泉の泉源はほかにも、温泉街にいくつも点在しています。住宅などが密集した場所にもある泉源は誰でも見ることができ、昔からずっと温泉とともに生きる人々の生活が垣間見られます。

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金泉源 | 有馬温泉観光協会公式サイト

http://www.arima-onsen.com/facility_info100.html

(Written by AS)
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