【広島の旅】 豪華「路面電車」牡蠣と穴子のコース料理にビール飲み放題!体験レポ
広島は、路面電車の街。ターミナルの広島駅を拠点に、広島港や宮島など路線ネットワークは日本最大規模を誇ります。地元の人々はもちろん、広島を訪れる旅行客にとっても、移動の便利な「足」としておなじみの存在。
その路面電車に乗り、車内から飲食を楽しむことができる路面電車があります。その名も「TRAIN ROUGE」(トラン・ルージュ)―――広島の街で「あの赤い路面電車はなに?」と、一度見かけたことがある、以前からずっと気になっていたという人もいるかもしれません。
現在は不定期に広島の街を走る、真っ赤な電車。そのトラン・ルージュの、なかなか知られざる世界を体験してきました。
トラン・ルージュとは、赤い電車という意味。広島港の停車場に入ってきた時から、その存在感は抜群です。
1両の電車内に、所狭しと並ぶテーブルと座席。いずれも、窓の景色がよく見える仕様です。
そして、いざ出発。電車はゆっくりと広島の街へと走り出していきます。
定期便ではないため、停留所には基本停車しません。通常の路面電車と同じ軌道を走るため、信号待ちで停まることはもちろんあります。そのたびに、外でスマートフォンなどを電車に向け、写真を撮る人もチラホラ見かけました。やはり走っていること自体が珍しいのでしょう。
トラン・ルージュでは、車内での飲食が可能です。あらかじめ用意されたメニューから選べるコース料理のほか、アルコールを含むドリンクも提供。運ばれてきた料理は、広島名産の牡蠣や穴子をはじめ、締めにはデザートなど、なかなか豪華でした。
中には、飲み放題のプランも。ゆっくりと走る路面電車から広島の夜景を眺めつつ味わうビールは、格別そのものです。
今回のコースでは、広島一の繁華街である紙屋町、平和公園の近くなども通過しました。まさに、「動くパーティールーム」「動く居酒屋」といったスペシャルな場所。
途中で停車したのは、西広島駅。ここでいったん休憩。通常の路面電車と並ぶ光景が見られるのも、なかなかレアです。
路面電車から眺める広島の街は、もう何度目の旅でもまた違う新鮮さ。なにより、路面電車のゆっくりと進むスピード感は、何物にも代えがたい旅の思い出になること間違いないでしょう。
広島の夜の街にまた映える、トラン・ルージュ。見かけたらラッキー、乗るとさらにその魅力を実感します。
コロナ前は、修学旅行や忘年会での貸切をはじめ、ビール電車、ワイン電車、おでん&日本酒電車、地元のプロ野球・広島東洋カープやJリーグ・サンフレッチェ広島とコラボレーションした列車なども運行され、人気を博してきました。コロナ禍ではオンラインで広島を巡る路面電車ライブとグルメを楽しむ企画も。
トラン・ルージュは現在、一般運行は実施せず、特別な相談があった時の貸切運行のみ。コース料理付きプラン、広島電鉄スタッフによるトーク付きプランなど。問い合わせは「ひろでんトラン・ルージュ事務局」(082-222-2287)まで。
飲食ができる路面電車 TRAIN ROUGE(トラン・ルージュ)
https://trainrouge.com/
ひろしま公式観光サイト「Dive! Hiroshima」
https://dive-hiroshima.com/
(Written by A.Shikama)
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