「歯周病」。誰もが一度は耳にしたこがあるはずですよね。科研製薬は先日、歯周病を知るための情報サイト「歯周病治療ナビ」の開設に伴って、「歯周病プレスセミナー」を実施。セミナーでは、DUOデンタルクリニックの歯科医師・大月基弘先生による歯周病の恐ろしさや予防・治療法についての講演が行われました。
政府によって導入が検討されている国民皆歯科健診とは?
皆さんは「国民皆歯科健診」という言葉を聞いたことがありますか?国民皆歯科健診は日本政府の骨太の方針2022の中で検討されている政策です。国民全員が長期的な義務として定期的に歯科健診をしていこうということで、導入の検討が進んでおり、現在注目が集まっています。
背景の一部としては、日本では歯科の受診率が非常に低いと言われています。日本では治療費が安い分、歯が痛くなってやっと受診に行く人が多い傾向にあります。放っておくと糖尿病や脳梗塞など、あらゆる悪影響を及ぼすといわれている歯の健康について人々の関心が低く、国が危機感を持ち始めているということですね。
40歳以上の日本人の8割が患っている歯周病は、歯を失う原因第1位
歯の健康について、国全体で考えなければいけない今だからこそ、特に気を付けたいのが歯周病です。歯周病は40歳以上の日本人の約8割が患っているとされ、2001年のギネスワールドレコードにおいて「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に侵されていない人間は数えるほどしかいない。」と記録されているほど身近な病気です。
また大月先生によると「歯を失う原因の1番は歯周病」とのこと。歯を失ってしまった人の4割以上が歯周病によるものなのです。2番目の虫歯より多いのは意外かもしれませんが、だからこそ歯周病の予防・治療が重要だというわけですね。
私たちができる適切な予防の基本はプラークコントロール
そもそも、歯周病にならないためには、どのような予防が必要なでしょうか。それは、私たち全員の口の中にいるとされるプラークと呼ばれる細菌の塊(歯垢)を増やさないことだと大月先生は話します。プラークがなければ基本的には歯周病にならないのだそうです。そして、プラークを増やさないための予防として大事なのが、私たちが日ごろからしている歯磨きや歯間ブラシなのです。
とはいえ、歯磨きだけで取れるプラークは最高でも60%程度といわれており、そこで必要になってくるのが歯科医院での口内衛生指導やプラーク除去といった適切な検査です。つまり、日頃からセルフケアを欠かさないことに加えて、定期的な歯科医院への通院をすることによって、何年も健康な歯でいられるんですね。
重度でも抜歯せずに済む歯周組織再生療法「リグロス」とは?
歯周病は歯を失う原因第1位ということでしたが、重度の歯周病になってしまっても歯を抜かずに済む治療法があるのです。それが歯周組織再生療法「リグロス」といわれるもの。
リグロスでは従来行われていた歯肉の切開・プラークの除去に加えて、リグロスという治療薬を塗布する治療法のことで、歯周病で破壊された骨や組織が数カ月~数年後には、元に戻すことができるそうです。つまり、抜かないといけないと言われた歯も再生させて治すことができる可能性があるということで、注目の治療法です。
また、上手な医師に施術してもらえばよく治り、痛みもなく、歯が以前よりも良い状態になり、さらに保険適用もできるということなので、歯周病が悪化したときには、1度試してみるべきではないでしょうか。
三四郎小宮さんの歯抜け時代エピソード
セミナー後半のトークセッションでは、人気お笑い芸人である三四郎のお二人も登場。「歯への関心が高いスペシャルゲスト」として、小宮さんは9年ほど前に前歯が欠けたまま5年間テレビ出演をし続けたという珍エピソード&当時のお宝写真を公開してくれました。前歯がなかった当時は食リポの話が一切来ず、苦戦したそうです。
最後に歯周病チェックシートで歯周病のセルフチェックを行ったお二人。8項目中4項目のチェックということでまずまずの結果かと思われましたが、大月先生に「1つでもあると(歯周病の)可能性がある」と聞かされショックを受けた様子でした。
まずはできることから!歯周病治療ナビで無料チェック
2022年10月19日(木)からオープンしている科研製薬の「歯周病治療ナビ」では、三四郎のお二人も行った歯周病セルフチェックシートを無料で行うことができます。他にも歯周病を知る・治すためのコンテンツが充実しているので、ぜひ一度チェックしてみてください。
気を抜けば誰しもが悪化する可能性のある歯周病。放っておくといつの間にか大変なことになるかもしれません。なので日頃の歯磨きや歯科医院への定期的な通院など、日の々できることから意識して実践していきたいですね。
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