【プロ監修】観葉植物の土の入れ替え・植え替えの時期と手順、ベストな道具
観葉植物初心者のみなさん、大事なグリーンを園芸店やインテリアショップで買った鉢のまま、何年も育てていませんか? 実は、すくすくと生長させるためには、定期的な「植え替え」が必要なんです。そこで、観葉植物の植え替えの手順や、ベストな道具などを園芸店「プロトリーフ ガーデンアイランド玉川店」に徹底解説してもらいました!
目次
観葉植物の植え替えのタイミング
観葉植物を植え替える前に知っておくべきこと
観葉植物の植え替え方法
観葉植物の植え替え【Q&Aコーナー】
観葉植物の植え替えのタイミング
観葉植物の植え替えが必要なタイミングは、次の3つ。
【タイミング1】鉢底の穴から根が出てきた!
鉢底穴から根が出てしまうのは、「根詰まり」のサイン。鉢の中で根が生長しすぎて、水や養分を吸収できなくなっている状態です。植え替えをして、ひとまわり大きな鉢に移してあげましょう。
【タイミング2】水やりをしても土に吸い込まれない!
購入時は水やりをするとスーッと染み込んでいったのに、水が土の表面にたまってしまう、また染み込みが遅い…それはふかふかだった土がかたくなってしまったから。観葉植物の植え替えをして、ふかふかの新しい土にしてあげましょう。
【タイミング3】2~3年の間、植え替えをしていない!
上記のようなサインがなくても、2、3年何もしていなかったら植え替えましょう。土が古くなると、土の粒子がくずれてかたくなってしまうので、水分や養分をうまく吸収できなくなります。購入日や前回植え替えた日を書いたプランツタグをつけておくと忘れずにすみますよ。
観葉植物を植え替える前に知っておくべきこと
古い土を使わない
観葉植物を植え替えるときは、かならず未使用の土を使いましょう。
使用済みの土は、でがらしのコーヒーのようなもので土本来の力がほとんど残っていません。バランスが整っている新しい土に植え替えてあげましょう。
なるべく冬は避けて作業する
観葉植物の種類によってちがいますが、基本的に冬を避けての植え替えがおすすめです。観葉植物の原産地は熱帯が多いので、ほとんどの種類は寒さが苦手。ただでさえ苦手なのに、根の環境を変えるというのはとても負担がかかるものなのです。
ベストの時期は、桜の開花期から、ゴールデンウィークあたりと覚えておきましょう。
最適なサイズの鉢を用意する
根が生長するスペースを増やすために、ひとまわりからふたまわり大きなサイズの鉢に植え替えるのが基本。鉢が大きすぎると土の量だけが増えてしまって、根にうまく栄養が行き届きません。
「大きな鉢に植え替えたから5年は植え替えしないでOK!」なんてことはないので、少しずつ大きくしていきましょう。
鉢の選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてくださいね。
観葉植物の植え替え方法
用意するもの
用意するのは、観葉植物の右から時計まわりに鉢、ジョウロ、棒、土入れ、鉢底ネット、土、鉢底石。
今回使用する土は「室内向け観葉・多肉の土」(プロトリーフ)。
虫を寄せつける原因となる堆肥を使わず、肥料も配合済みだから、植物初心者にもおすすめです。
【室内向け観葉・多肉の土/amazon】
手が汚れにくく、カビも生えにくい室内向けの土。濡れると土の色が変わるため、水やりのタイミングがわかりやすいのも特長。「室内向け観葉・多肉の土」
観葉植物の植え替え方法
観葉植物の株元を持って、古い鉢から根を抜きます。プラスチック鉢なら、外側からもむようにすると土がほぐれて抜けやすくなります。
鉢の中で根が張っていてどうしても抜けない場合は、プラスチック鉢ならハサミなどで切って、陶器鉢ならカナヅチなどでたたいで割ってしまいましょう。
【POINT】
仕上げに、土の表面に赤玉土を敷くのもおすすめ。乾燥防止になり、水を含むと色が変わるので乾燥状態をチェックする目安にもなります。
観葉植物の植え替え【Q&Aコーナー】
Q.観葉植物を大きく育てたくない場合はどうすればいいの?
根と幹は比例関係にあるので、鉢を大きくすると結果的に幹も大きくなっていきます。置き場の都合などで、同じサイズのまま育てたい人もいますよね。その場合は、土だけ新しくして同じ鉢に戻す植え替えでも大丈夫。
ただし根と幹を少し切る必要があって観葉植物に負担がかかるので、ビギナーさんには、あまりおすすめしません。
Q.植え替えたあとに元気がなくなりました。これって失敗?
水やりをしても観葉植物の葉がしおれたままなら、植え替えのときに根を傷めてしまったのかもしれません。
人間でいうとケガをした状態なので、傷口が傷まないように観葉植物用の活力剤をあげて、あたたかい場所で様子を見てあげてください。
Q.余った土の保管方法は?
袋の口を開けっぱなしにすると乾燥したり虫が入ってしまうので、テープなどでしっかり留めて、日差しと雨を避けられる場所で保管しましょう。
家の中や、ベランダの収納ボックスの中などが理想です。
観葉植物の植え替え方法、いかがでしたか?
根は水分と養分を吸収する大事な器官なので、鉢の中でのびのび生長できるように環境を整えてあげましょう。
(写真 木村 武司)
監修「プロトリーフ ガーデンアイランド玉川店」
今回監修していただいたのは、都内最大級の園芸店「プロトリーフ ガーデンアイランド玉川店」。観葉植物以外にも樹木から、花苗、野菜苗、エアプランツ、多肉植物まで豊富な品ぞろえが魅力です。ガーデニング初心者さんにもあつかいやすい土や肥料などもあり。
プロトリーフ ガーデンアイランド玉川店
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