e-Learningによる企業研修にマンガの持つエンタメ性を取り入れた 学びたくなる「コミックラーニング」が登場
1万人以上が受講する「コミックラーニング」とは?
文字ばかりの教科書は苦手、でも、マンガ(コミック)ならいくらでも読めた──。そんな、元学生や社会人の皆さんの学びにとって耳寄りな話です。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、企業研修がスマホでできるe-Learningのニーズが高まっています。ところが、e-Learningによる研修は、学習に参加しない、続かない、理解できない、費用がかかるといった課題も指摘されています。
これらの課題に対する画期的なソリューションとして「コミックラーニング 」が登場しています。これは総合人材サービス、パーソルグループのパーソルイノベーション株式会社が2021年8月から販売を開始したもので、e-Learningにコミック教材を活用することで誰もが学びたくなる研修に変えていく研修ツールです。しかも、パーソルイノベーション独自の新規事業創出プログラム「Drit(ドリット)」において、社員の方が起案したアイデアが事業化されたそう。
このツールには2つのプランがあり、①サブスクリプションサービスは複数の作品が読み放題となり、②受託制作は企業ごとのオリジナル作品を作るものです。
サブスク・サービスには現在48のストーリーがあり、人気となっているテーマには、セクハラ・パワハラなどのコンプライアンス系、DX系、情報セキュリティ系などがあるそうです。製造業や建設業など現場でPCを使うことができない業種での利用が多く、すでに②の受託制作サービスとあわせて1万人以上が受講するほど人気になっています。
△作品例:セクシャルハラスメント1
サービスの利用者の99%が「学びになった」と回答
利用者の評判は上々で、同社で実施したエンドユーザー向けアンケートではポジティブな結果が数字に表れています。
例えば、サブスク向けコンテンツ「セクシャルハラスメント2」に寄せられた受講者の声187件のうち「学びになった」との回答は実に99%、「パワーハラスメント2」に寄せられた310件のうち、”気付いたことや、日々の行動の中で改善しようと思ったこと”に対してのコメントでポジティブな評価は98%を占めていたそうです。
回答者からは”具体的な場面が理解しやすい”、”リアリティのある内容だ”、”(学びに基づいた)指導を心がける”といった声も聞かれています。
左図「セクシャルハラスメント2」受講者の声『コミックを読んでどれくらい学びになりましたか』回答者数:187件
右図「パワーハラスメント2」受講者の声『コミック「パワーハラスメント2」を受講していかがでしたか。気付いたことや、日々の行動の中で改善しようと思ったことはありますか。』
新しく”介護職の魅力を伝える”コミック教材を制作
こうしたコミックの持つわかりやすさ、興味の持ってもらいやすさ、そして、若い人へのアピール力には東京都も注目し、都で実施する「TOKYOかいごチャレンジ インターンシップ」では、教材として同社制作の新コンテンツが採用されています。
これは介護業界で働いたことのない幅広い年代の求職者向けにインターンシップを実施するもので、新コンテンツは各種調査やアンケートなどに基づいて、介護の魅力ややりがいを伝え、”残業が多い”といった旧来の誤解を払拭する内容になっています。
※「リリースより抜粋」
今後、以下のサイトで公開予定なので興味のある方は一度のぞいてみてはいかがでしょうか。
さらに専門的な情報、管理職向けのコンテンツなど今後も追加予定!
今後は、業種や職位ごとの専門的な情報など、例えば、建設業界なら現場での安全教育など、また、管理職なら部下との接し方などについて、さらに内容を深掘りしてコンテンツを充実していく予定になっています。
誰もが、カジュアルに、楽しく学べる社会──。その実現に向けて、学びにコミックのエンタメ性を取り入れたこのツールが役に立ってくれそうです。
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