「これは推せる」「めんどロイド」 お世話は完璧なのに「すまん」と言われて落ち込むメイドロボのマンガに「日本語むずい」の声

access_time create folderエンタメ

『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』(電撃コミックスNEXT)などの根田啓史先生(@dorori_k)が、Twitterにマンガ『パーフェクトメイドロボがちょっとめんどくさい』を公開。健気で好感度高めながら些細なことに落ち込むメイドロボの姿に「これは推せる」「うちに欲しい」といった声が寄せられています。

「アキオ様、お帰りなさいませ。只今の外気は31℃。蒸し暑い夜ですね…。あちらにお着替えを用意してます」と上目遣いで話すメイドロボ。「また水分補給にレモネードはいかがですか? レモンに含まれるクエン酸は疲労の原因となる乳酸の蓄積を抑える働きがあると言われています」とトレイに乗せたグラスを差し出し、「本日のご夕食は夏野菜と鶏肉の冷製パスタでございます。お食事のタイミングになりましたらお声がけくださいませ」と至れり尽くせり。ご主人さまも「おぉ…、色々すまんな」と圧倒されている感が。しかし……。

「謝罪を要求した意図は一切なく…、申し訳ございませんでした」とその場で体育座りをするメイドロボ。「え!!いや…あの、そういう意味では…」と慌てるご主人さまですが、「人間でもないのにアキオ様に喜んでいただきたいとか考えたわたくしが愚かでした…」と反省しだしたのを見かねて、「だからすまんて!!……あ…」とまた謝ってしまいます。

メイドロボは「そもそもわたくしは生活支援ロボットであり、議論はあるものの現在この国で人格を認められてはおりません。AIによる人権の要求行為はサポート会社に通報され、調査ののち異常個体として破棄処分になります」とブツブツ重い話をした末に、「二度の謝罪要求を行なったアンドロイドとして本社に通報致しました。短い間でしたがありがとうございました」と言い出し、「ちょぉぉぉおい!!芽衣子さぁぁん!!」とご主人さまの絶叫が響くのでした。

「最近Twitterが加速していて、4ページ漫画も長いなと思っていたことで、2ページ漫画のショート企画をいっぱい作ろうとしていました」という根田先生。このマンガについて「1ページ目から2ページ目に行く過程で、分かりやすいギャップがあるというところが最初に決まっていました」と話し、「“どんなのを描こうか”と友人に相談していたところ、”なんでもしてくれるスーパー彼女が読みたい”という話になり、ぼんやりずっと考えていた中で“すごいお世話が上手なのにめちゃくちゃ卑屈だったら面白いな”と思って、そこから卑屈になる理由を考えたり、デザインや細かい性格、今回の話の流れを作っていった結果、すごいのに残念でちょっとめんどくさいアンドロイドになりました」と明かします。

「日本語のわかりにくいところが出ちゃったか…」という感想のほか、「ちっともパーフェクトじゃないけどそれが良い」「このめんどくささはクセになりそう」といった声が上がっていたこのマンガ。根田先生は「最近のTwitter漫画界は一時期に比べて厳しい感じで、“もっとたくさん反応もらえたらなぁ”とは思っているのですが、それでも楽しんで下さっている方も多くて、”続きが読みたい”とおっしゃって頂けるのはとても嬉しいです」と感謝しつつ、ディープなTwitterマンガ好きからの「めんどロイド」という反応に「上手な表現だなと思いました」と話してくれました。

「Twitterを中心にいろいろな漫画をあれこれ悩みながら発信してます。ぜひフォローや書籍を読んでいただけると嬉しいです」という根田先生の作品は、『異世界妹』のほか『怪しい壺買ったら、中から美少女が出てきた話。』『あの時助けたカラスがドジすぎて困る』が各電子書籍ストアで配信中。Twitterの更新頻度が高いので、ちょっとした時間にクスリとなりたい人におすすめです。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/dorori_k [リンク]

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 「これは推せる」「めんどロイド」 お世話は完璧なのに「すまん」と言われて落ち込むメイドロボのマンガに「日本語むずい」の声
access_time create folderエンタメ

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: https://note.com/parsleymood

TwitterID: ryofujii_gn

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。