ウマ好き20年女子、人生初の「札幌競馬場」体験レポ
7月某日。札幌競馬場へ行った。実は人生初である。
振り返ると、初めて競馬場なる場所に足を踏み入れてから20年以上経った。JRA(日本中央競馬会)の競馬場では、阪神、京都、東京に続く3ヵ所目。一度も行く機会がなかったのには理由がある。札幌競馬はそもそも夏しかも土日という限られた時期しか開催していないので、タイミングが難しい。夏休みは航空券が異常に高いのもハードルだった。
札幌競馬場までは最寄りのJR桑園駅から徒歩20分ほど。駅から無料のシャトルバスもある。さすがJRA、バスが5分ごとに運行していて、乗るとすぐ着いた。
まず、パドックでは人と馬の距離が近い。上から見下ろすと、馬の様子がよく見える。札幌の街中に競馬場があるのもよくわかる。
どこの競馬場にもある「馬頭観世音菩薩」も、パドックの傍らにあり、賽銭を投げ入れて手を合わした。ここでは、安楽死した馬などを祀り、必勝祈願に立ち寄る人も。
よく見ると馬、石碑そのものも馬の形に見えなくもない。
その横には、札幌競馬で活躍した騎手のオブジェと手形が飾られていた。似ているのか似ていないのかよくわからないが、誰も立ち止まって見ていなかったので、かなり前からあるのだろう。
スタンドに出てみた。ゴール前がコンクリートでなく芝生である。さすが北国、のどかな風景。レジャーシートを敷いて観戦する人もちらほら。東京や京都ほど人が多くなくて密にもならないので、すこぶる快適だった。
開放的なウッドデッキもあった。あいにくの天気なだけあり、席の取り合いもない。実にいい雰囲気。時計をよく見ると、馬の「蹄鉄」の形をしていた。
札幌競馬場は、内馬場へ行くこともできる。他の競馬場も以前は開放されていたが、今は立ち入り禁止なことも多いので、なんとなくレア。
「ターフパーク」に向かってトンネルをくぐって歩いて行く。そのトンネルの壁にも、競走馬や北海道の名所などが描かれていた。
ターフパークの中には、子どもの遊具がたくさん。その数は他の競馬場を圧倒し、親に連れられて来た子どもたちがのびのびと遊ぶ光景は、競馬場=「鉄火場」にはほど遠いものを感じた。ギャンブルの場所というより、もはやここはレジャー施設!
競馬好き女子スポット「UMAJO SPOT」も、ターフパークにあった。なんと、オープンスペースである。直近で行った阪神競馬場では窓もない箱のような部屋なのと大違い。この場所からもコースが見える。
【参考】男子禁制 JRA競馬場の「UMAJO」スポット潜入レポ
※阪神競馬場、場所移動前
女性の特権で、利用してみた。利用時間は1時間、無料のドリンクや有料販売のスイーツなどは、他の競馬場と変わらない。それでもこの開放的な場所で休憩できるのは、とてもよかった。本館からやや遠いけれど、札幌競馬場まで来たかいがあった。
競馬場に必ずあるグッズショップが、なぜか出店スタイル。しかし客が多くて賑わっていた。このラベンダー色の「札幌マフラータオル」は早々に完売。札幌競馬場限定グッズもあった。
「競馬場グルメ」も、全国競馬場巡りの楽しみ。北海道といえばグルメ天国、期待以上のラインナップが揃っていた。
豚丼、ジンギスカン、ザンギ、札幌ラーメン、ジェラート・・・ビールはもちろん、サッポロクラシックだった。札幌競馬場へ来れば北海道のグルメを一通り堪能できるのではと思った。食べ過ぎた分は競馬場を歩く!
もし自宅の近くにあったら、間違いなく毎週末ごとに通いそうである。広々とした芝生が多い空間は心地よくて快適。ちなみに今回も馬券は買わずじまいだったが、それでも十分楽しかった。北海道にはもう1つ、函館競馬場もあるので、機会あれば行ってみたい。
JRA 日本中央競馬会 https://www.jra.go.jp/
(Written by AS)
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