中国のホイコーロー村で回鍋肉を食べてみた結果

回鍋肉は日本でも人気の中華料理。豚肉とキャベツを甜麺醤(てんめんじゃん:甘味中華味噌)などで炒めた料理で、ご飯との相性はバツグン。「回鍋肉1人前でライス5杯はイケる!」という人もいるのではないでしょうか。

回鍋肉が名物になっているホイコーロー村

そんな回鍋肉ですが、実は本場中国には数多くのバリエーションがあり、回鍋肉が名物になっているホイコーロー村ともいうべき地域があるのをご存じでしょうか。ホイコーロー村の回鍋肉は「まさに回鍋肉の究極系」といえるもので、日本の回鍋肉を知る人からすれば、かなり奇抜に思えるかもしれません。

地域をあげて回鍋肉を猛烈アピール

ホイコーロー村の正式名称は、広漢市京津公路。市政ではありますが、周囲は風光明媚な田舎の風景が広がっており、まさに“村”な雰囲気。この地域には無数に回鍋肉の名店『代木儿餐庁』の看板が掲げられていて、道路標識かと思えるほど地域をあげて回鍋肉を猛烈アピールしています。

広いフロアに質素なテーブル

『代木儿餐庁』の雰囲気は極めてカジュアル。店内に入ると、広いフロアに質素なテーブルが並べられていて、赤ちゃん連れ、子ども連れ、おっさんフレンズ、数多くの人たちがいました。さっそく回鍋肉とライスなどをオーダー。

皮付き豚肉をかなり大判にカット

回鍋肉には複数の流派がありますが、この店は伝説ともいえる連山回鍋肉。皮付き豚肉をかなり大判にカット。若干厚切りで、豚肉の大部分が脂。ニンニクの芽を使用し、たっぷりとタレを豚肉に纏わせ、ライスとともにガッツリ食べます。

奥深く香ばしい薫りが嗅覚を包む

豚肉はとても歯ごたえがありながらも、硬いわけではなく、ちょっと力を入れて食べるだけで脂が弾け、甘辛いタレとともにライスと一体化。なんとも奥深く香ばしい薫りが嗅覚を包み、程よい辛味と甘味が味覚を魅了します。

脂身こそが本場の連山回鍋肉のおいしさ

これ、タレを完全コピーすることは難しいとしても、同様の豚肉と調理法で、連山回鍋肉に似たような回鍋肉は日本でも調理可能だと思います。「脂身多め」となれば「それはちょっと……」と思う人もいるかもしれませんが、イヤイヤ、脂身こそが、本場の連山回鍋肉のおいしさを引き立てるポイントなのです。

今までにない回鍋肉の可能性に驚かされる

日本人も大好きな回鍋肉。中国に行ってならば、ぜひ広漢市京津公路で食べられる『代木儿餐庁』の連山回鍋肉を食べてみてください。今までにない回鍋肉の可能性に驚かされるはずですよ。行けなくても、日本で自作してみてはいかがでしょうか。

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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