考察:人気作品『ちいかわ』のファンシーでバイオレンスな世界は『クレイモア』と共通点多数

人気漫画アニメーション作品『ちいかわ』(作者: ナガノ先生)。なんか小さくてかわいいやつらがマイペースで生活しながらも、描写から垣間見れる過酷でダークな世界観。「かわいい」と「バイオレンス」に大きなギャップがあり、その緩急がファンの心をつかんでいると言っても過言ではない。

かわいいけどダークな『ちいかわ』世界

ちいかわの世界には、ほのぼのとマイペースで暮らす無害な「ちいかわたち」、怪異ともいうべき「モンスター」、なんらかの生物と生物が合成されかのような「キメラ」、そしてちいかわたちを管理する「鎧さん」が存在する。

<物語上の正義>
ちいかわたち
鎧さん

<ちいかわを襲う&危険視されている怪異>
なんかでかくて強いやつ
キメラ
お面キメラ
大きい鳥
スフィンクス
カブト王
中止でーす
……ほか多数




常に怪異から襲われる危険性

ちいかわたちは、常に怪異から襲われる危険性があり、ときに討伐して倒し、危険から身を守っている。怪異たちは、もともとちいかわたちと同じ存在だった説があり、何らかの影響で怪異となったとの考察がされている。かつてちいかわと同じような存在だったため、過去の記憶がベースとなり、怪異の姿や口癖を構成しているいわれている。

たとえば、キメラと呼ばれている怪異は、ちいかわたちと似たようなかわいい風貌をしていながら、他の生物が合成されたかのような凶暴そうな爪や羽、尻尾が確認できた。もともと平和的なちいかわ的存在だったが、なんらかのトラブルでキメラになった可能性がある。



名作漫画『クレイモア』と重なる部分あり

ちいかわたちを管理している鎧さんたちは怪異の存在が何なのか知っているような描写もあるが、いま現在、怪異が何者なのか、まったくの謎である。しかし、この世界観、かつて人気を博した名作漫画『クレイモア』と重なる部分がある。

妖魔と呼ばれている「もとは人間だったモンスター」

『クレイモア』には、妖魔と呼ばれている「もとは人間だったモンスター」が登場。クレイモアと呼ばれる女戦士たちが「組織」から指令を受け、妖魔を討伐していく。もともと人間だった妖魔は、人間だった時の記憶が残っていたり、人間だった時の性格や性質が姿や言動に大きく影響している。クレイモアが妖魔になってしまうこともある。

<両作品を重ねてみるとわかる共通点>
クレイモア : ちいかわたち
妖魔 : キメラやカブト王などの怪異
組織 : 鎧さん



世界観が重なる部分がある

誤解してはならないのは、決して『ちいかわ』が『クレイモア』をパクったというわけではない、ということ。あくまで、世界観が重なる部分があるというだけであり、『ちいかわ』は『ちいかわ』であり、唯一無二の作品だ。

好きになっちゃったからにはもうネ

キュートでかわいいキャラクターがマイペースで生活する『ちいかわ』の世界。はたして、どこまでダークな要素が含まれているのか。あまりにも気になりすぎて、夜も眠れない人もいるのではないだろうか。好きになっちゃったからには、もう、ネ……。



※画像は『ちいかわ』単行本の表紙より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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