「池上無双」は実は腰が引けている ネット配信で政治家の実態が分かる時代に│プチ鹿島

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「池上無双」は実は腰が引けている ネット配信で政治家の実態が分かる時代に│プチ鹿島

参院選が終わりました。私は子どものころから選挙特番が大好きで、そのために選挙記事を読みはじめたくらいでした。なぜそんなに選挙特番に惹きつけられたのだろうと考えると、テレビのおもしろさが全部詰まっていたからではないかと思う。速報性、喜怒哀楽、何が起きるかわからないハプニング性、お祭り感などなど。視聴者は候補者の当落を見つめるというのぞき見感もある。
これらすべてはテレビの大きな魅力だと気づきます。私は選挙特番というよりテレビが好きだったのだ。

普段の答え合わせとしても選挙特番は有効です。生放送でゴチャゴチャしている選挙特番ではキャスターの実力がわかるし、政治家とのやり取りは最大の注目点です。どこまで踏み込んでツッコめるかというキャスターの腕を見比べることができるから。
そんな楽しい選挙特番ですが、野次馬精神で見ていても結局は政治は自分ごとであると再認識できる場です。だから選挙特番、選挙報道は大事なのだと思う。

さて最近こんな記事がありました。

『「池上無双」いつも投票後だったのはなぜ? テレビが気にする放送法』(朝日新聞デジタル7月5日)

選挙特番の前から選挙についての情報をテレビで多くやってほしいという声が高まっています。たしかに選挙前は腰が引けている感じがします。なぜ事前にガンガンやらないのか?

記事には、
《ヒントは放送法にある。第4条は、放送番組の編集は「政治的に公平であること」と定める。2014年の衆院選前、自民党が放送局に文書を送って報道の「公平中立」を求めたこともあった。》(朝日新聞デジタル7月5日)

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とあった。しかし、各政党の主張を秒単位までそろえるような「量」による公平性は求められていないとも。
私は「政治的に公平であること」とは「事実に対してフェアであること」でよいのではないか?と思っています。しかし必要以上に「自粛」しているように見えるのは、要は2014年の自民党の文書にビビったからでしょう。権力側のけん制が効いたのだ。権力からの自由が政治的に公平であるはずなのに。情けない。

そんなわけでいろいろ言ってもつまらないので選挙特番を自分でやることにしました。ネット配信ライブでラッパーのダースレイダーとおこなったのです。「参院選ナンデス」と銘打ち、取材という名の選挙漫遊をして土日月と3日間配信。多くの人が視聴してくださいました。いろいろ思い、考え、気づき、あーでもないこーでもないと言葉をかわすことも「楽しさ」「面白さ」であるというのが我々のポリシー。選挙は格好の機会なのです。

今回は大阪と京都に行って現場を見てきました。演説は見るだけでも面白いですが、それをもとに自分が聞きたいことだけを各候補にぶつけてみる面白さもあった。ひとつだけ挙げるなら、カジノについてどう賛成・反対を言うのか。自分なりの「討論会」の開催です。
ここまで書いて気づきましたが、そんなの投票前の期間中にテレビでじゃんじゃん見せてくれればいいのですけどね。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)


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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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