看護職の種類がわかる!看護師・保健師・助産師などに必要な資格や仕事内容まで詳しく説明!

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看護職の種類がわかる!看護師・保健師・助産師などに必要な資格や仕事内容まで詳しく説明!
高校生がなりたい職業のなかで人気の高い看護師。

病院や診療所などでお世話になる看護師のほかにも、看護職には助産師や保健師、准看護師という種類があるって知ってた?

そこで、看護職に興味がある高校生のために、看護職にはどんな種類があって、それぞれの仕事内容や活躍の場、どんな資格が必要なのか、仕事のやりがいなどを、わかりやすく解説。

看護医療系の大学と専門学校の違い、どんな勉強をすればいいのか、看護専門のオンライン予備校・KDG看護予備校の松山祐己先生にアドバイスをもらった。

今回教えてくれたのは…
看護職の種類がわかる!看護師・保健師・助産師などに必要な資格や仕事内容まで詳しく説明!
松山祐己先生
KDG看護予備校・代表。
病院・医院向け人材コンサルティング会社に入社し、看護師のキャリアカウンセラーとして、数多くの看護学生、看護師のキャリア相談に携わる。
2012年4月に【勉強が苦手な方の大逆転合格】を掲げて、KDG看護予備校を設立。
以降、数多くの現役生・浪人生・社会人の看護受験指導を行う。
YouTubeの『KDG看護予備校チャンネル』にて、看護受験生向け、看護学生向けに動画授業を配信中。
チャンネル登録者数1万7000人(2021年12月現在)。
著書『勉強が苦手な高校生・社会人が看護専門学校・看護大学に合格する方法』(合同フォレスト)

看護職にはどんな種類がある?

看護職には、看護師、准看護師、保健師、助産師の4種類があり、いずれも資格がないと看護職として仕事をすることはできない。

看護師

看護職の種類がわかる!看護師・保健師・助産師などに必要な資格や仕事内容まで詳しく説明!

※看護職は主に4つの種類がある

【看護師の仕事内容と活躍の場】
看護師は、患者の療養生活のサポート(食事の介助・異常の早期発見など)と、検査や治療に必要な行為(採血・点滴の交換など)を行います。

医師の指示の下で診療の補助をするのが主な仕事だと思われがちですが、看護師が看護計画を立てて患者のケアを行う療養生活のサポートこそ、看護師の専門性が発揮できる大切な仕事。

同じ年齢、同じ病気の進行度でも、患者一人ひとりの家族背景や普段の生活スタイルなどによって、必要なケアが違ってきます。
患者の全体像をみながら、患者の苦痛に対して看護技術を駆使して働きかけを行うこと、患者の不安に対して精神面からもケアすることなど、幅広く患者をサポートします。

病院や診療所だけではなく、介護施設、社会福祉施設、保育施設、訪問看護ステーション、健診センターなど、さまざまな活躍の場があります。

【主な働き場所】
・病院
・診療所
・介護施設
・社会福祉施設
・保育施設
・訪問看護ステーション
・健診センター
など

【看護師になるには?必要な資格は?】
看護師になるには、文部科学大臣指定の学校もしくは厚生労働大臣指定の看護師養成所を卒業後、看護師国家試験に合格して、国家資格である看護師免許を取得しなくてはなりません。

看護系の大学は4年制、専門学校は3年制のカリキュラムで、授業や実習を行います。
学校を卒業する年度の2月に行われる看護師国家試験に合格すると、看護師免許が交付され、看護師として働くことができるようになります。

看護師国家試験の合格率は例年90%前後です。4年制の大学と3年制の専門学校のどちらを卒業しても、同じ国家試験を受験することになり、取得できる看護師免許も同じです。

【どんな人が看護師に向いている?】
患者の生活や健康をサポートしたいという気持ちが、看護師になるうえでとても大事になってきます。また年齢や持病、生活背景がさまざまな人たちとかかわる仕事のため、相手に合わせてコミュニケーションできることが求められます。

入院患者のいる病院では、症状が急変したときの対応や夜勤など、さまざまなストレスがかかりますので、自分自身で解決できることも重要です。

【高校生へアドバイス!看護師になるにはどんな勉強をすればいい?】
看護師として必要な知識や技術は、大学や専門学校で習得できるので、高校生のうちから専門的な勉強をする必要はありません。

しかし割合の計算や漢字の読み書き、人体の臓器のおおまかな特徴などは、すでにできている前提で授業が進むので、苦手意識がある人は高校生のうちに取り組んでおく必要があります。

特に病院実習では、患者の健康状態や社会的な側面など大量の実習記録を書き、患者記録を読む必要があるので、書く力、読む力が求められます。

【看護師の仕事のやりがいは?】
患者の症状が回復したり、患者が笑顔になることに大きなやりがいを感じます。医師の治療だけではなく、看護師が心身のケアをすることで、心理社会的な視点からQOL(生活の質)に働きかけることができ、患者が満足して生活を送れるよう、支援することができます。

もちろん大変なことやつらいこともありますが、患者の「ありがとう」の言葉が、仕事の活力になっています。

また患者の療養生活での安全を守るのも看護師として大切な業務であり、若いころから責任を感じられる、やりがいの大きな仕事です。

!実際に働く人にインタビュー
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准看護師

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※看護職の種類によって働く場所もさまざま

【准看護師の仕事内容と活躍の場】
准看護師の仕事内容は、看護師とほぼ同じ。大きな違いは、医師や看護師から指示をもらわないと仕事をすることができないという点です。

准看護師の場合、受け入れてくれる病院が限られていて、介護施設や診療所で働くケースも多くなります。

【主な働き場所】
・病院
・診療所
・介護施設
・社会福祉施設
など

【准看護師になるには?必要な資格は?】
准看護師になるには、都道府県知事が指定する准看護師養成所または高校の衛生看護科(3年制)などを卒業後、各都道府県が実施する准看護師試験に合格して、都道府県知事が交付する准看護師免許を取得しなくてはなりません。

准看護師の専門学校は2年制で、中学卒業以上であれば高校を卒業していなくても入学することができます。

学校を卒業する年度の2月に行われる准看護師試験に合格すると、准看護師免許が交付され、准看護師として働くことができるようになります。

准看護師免許を取得後、さらに2年間看護学校へ通って卒業することで、看護師国家試験の受験資格が得られ、合格すれば看護師として働くことができます。

【どんな人が准看護師に向いている?】
准看護師は、看護師と同様、患者を思いやる気持ち、コミュニケーション能力が求められます。
准看護師は看護師と比べて給与が低く、准看護師養成の学校が減っていることもあって、准看護師を目指す高校生は少なくなっています。

【高校生へアドバイス!准看護師になるにはどんな勉強をすればいい?】
准看護師として必要な知識や技術は、専門学校で習得できるので、高校生のうちから専門的な勉強をする必要はありません。

しかし、看護師と同様、割合の計算や漢字の読み書き、人体の臓器のおおまかな特徴などは、すでにできている前提で授業が進むので、苦手意識がある人は高校生のうちに取り組んでおく必要があります。

【准看護師の仕事のやりがいは?】
看護師と同様、患者の病状が回復したり、患者が笑顔になることに大きなやりがいを感じます。もちろん大変なことやつらいこともありますが、患者の「ありがとう」の言葉が、仕事の活力になっています。

また患者の療養生活での安全を守るのも准看護師として大切な業務であり、若いころから責任を感じられる、やりがいの大きな仕事です。

保健師

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※新型コロナウイルス感染症の流行によって注目が高まった保健師

【保健師の仕事内容と活躍の場】
保健所や企業の保健室などで、保健所の管轄地域の住民や企業の社員に対する健康相談や保健指導を行います。新型コロナウイルス感染症の流行期間中は、陽性患者や濃厚接触者への支援も行っていました。

健康診断や乳幼児健診、高齢者への健康教育、乳幼児の発育相談、メタボリック症候群の予防のための健康指導など、病気になる人を1人でも少なくするための「予防」や「対策」がメインの仕事です。

健康に関する幅広い業務があり、データ収集やデータ分析なども行う予防医療のエキスパート。保健所、市区町村の保健センターや役所、介護施設、健診センターなどで働くこともできます。

【主な働き場所】
・保健所
・企業の保健室
・保健センター
・市区町村の役所
・介護施設
・健診センター
など

【保健師になるには?必要な資格は?】
保健師になるには、国家資格である「看護師免許」と「保健師免許」の両方が必要。

そのため、看護師と保健師の国家試験ダブル受験を目指す4年制の大学に入学する、または、看護師免許を取得した後に保健師を養成する1年制の専門学校か2年制の大学院に入学する、という2つのルートに分かれます。

どちらの方法であっても、学校を卒業する年度の2月に行われる保健師国家試験に合格すると、保健師免許が取得できます。

保健所や保健センターなどで働く場合は、公務員試験にも合格する必要があります。

【どんな人が保健師に向いている?】
保健師は、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の人たちと接する仕事で、健康や病気に関する不安を抱えている人の話を聞く機会も多くあります。そのため、傾聴力やコミュニケーション能力が非常に大切になってきます。

また、健康診断のデータなどを分析し、より健康的な地域や会社を作るための取り組みを考えることも重要な任務。看護職としては特殊なスキルになりますが、データを分析する力や発想力も、保健師には求められているのです。

【高校生へアドバイス!保健師になるにはどんな勉強をすればいい?】
保健師として必要な知識は、大学や専門学校で習得できるので、高校生のうちから専門的な勉強をする必要はありません。
しかし、高校の数学Ⅰのデータ分析で出てくる事項については、保健師になるための授業が始まる前にマスターしておく必要があります。

また、保健所や保健センターの仕事では、外国人の住民とコミュニケーションをとる機会もあるので、簡単な意思疎通ができる程度の英語力も求められます。

【保健師の仕事のやりがいは?】
保健師は、新型コロナウイルス感染症の流行によって重要な任務を担うことになり、注目度がアップしました。保健師の仕事は、病気から社会を守るために欠かせないものであり、大きな責任感を感じることができる、大変やりがいのある仕事です。

また、保健指導によって、地域の住民や社員の健康維持や病気の予防をサポートすることができ、「縁の下の力持ち」として大きな達成感が味わえます。

保健師としてかかわった人が街中で元気に生活している姿を見たり、健康相談や保健指導をした幅広い年代の人たちから「ありがとう」という言葉をもらえることも、仕事の活力になっています。

助産師

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※看護職の中でも国家資格である「看護師免許」と「助産師免許」の両方が必要

【助産師の仕事内容と活躍の場】
産科の病院や診療所などで、妊婦の保健指導、出産介助、産後の母子の支援などを行います。

分娩の介助という重要な仕事だけでなく、妊産婦の保健指導や育児相談など、良きアドバイザーとして活躍の場が広がっていて、病院や市区町村の両親学級の講師を務めたり、相談窓口を担当。

妊娠時の生活指導、妊婦健診の補助、産後の母子の体調管理、母乳育児支援、育児指導、産後うつの相談など、産前から産後まで母子とその家族に寄り添ってサポートする大切な仕事です。独立して助産院を開業し、自宅出産を支援している助産師もいます。

さらに、妊婦健診を助産師主導で担当する「助産師外来」、思春期・産後の女性の性の悩みや不妊治療に関する相談業務、子ども向けの性教育など、助産師の仕事は幅広くなっています。

【主な働き場所】
・病院
・診療所
・助産院
・産後ケアセンター
・不妊治療専門クリニック
・保健所
・保健センター
など

【助産師になるには?必要な資格は?】
助産師になるには、国家資格である「看護師免許」と「助産師免許」の両方が必要。

そのため、看護師と助産師の国家試験ダブル受験を目指す4年制の大学に入学する、または、看護師免許を取得した後に助産師を養成する1年制の専門学校か2年制の大学院に入学する、という2つのルートに分かれます。

近年は助産師教育を行う大学が減少していて、看護師免許取得後に専門学校か大学院で学ぶ道が主流になっています。どちらの方法であっても、学校を卒業する年度の2月に行われる助産師国家試験に合格すると、助産師免許が取得できます。

【どんな人が助産師に向いている?】
今まで元気だった妊婦や胎児の容体が急変し、命の危機に瀕することがあります。そんなときに落ち着いて対応できる知識と精神力が助産師には求められます。

妊産婦はもちろん、その家族も、妊娠生活や育児について、たくさんの不安を抱えながら生活しています。彼らの不安に耳を傾ける力、相手に合わせたアドバイスが臨機応変にできる能力も必要です。

【高校生へアドバイス!助産師になるにはどんな勉強をすればいい?】
助産師として必要な知識は、大学や専門学校で習得できるので、高校生のうちから専門的な勉強をする必要はありません。

しかし、割合の計算や漢字の読み書き、人体の臓器のおおまかな特徴などは、すでにできている前提で授業が進むので、苦手意識がある人
は高校生のうちに取り組んでおく必要があります。大学院で助産師教育を受ける場合は、統計やデータに関する知識も必須です。

【助産師の仕事のやりがいは?】
命の誕生の瞬間に立ち会えることが、助産師の仕事における最大のやりがいです。夜勤や容体の急変への対応など、大変なこともありますが、かわいい赤ちゃんとふれあえることが仕事の励みになっています。

特に新生児は、わずかなトラブルでも呼吸が苦しくなったり、血液が身体に行き届かなくなったりします。助産師の判断一つひとつが妊婦や胎児、新生児の命に直結しているという大きな責任感もあり、大変やりがいのある仕事です。

!実際に働く人にインタビュー
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看護職の大学と専門学校の違いは?

看護職の種類がわかる!看護師・保健師・助産師などに必要な資格や仕事内容まで詳しく説明!

※各校で制度の対象者や内容は異なる

4年制の大学と3年制の専門学校のどちらを卒業しても、看護師国家試験の受験資格が得られるし、取得できる看護師免許は同じ。

では、看護師を目指す場合、大学と専門学校のどちらを選べばいいのでしょう?

大学と専門学校で差が出るのが学費

「大学は4年間、専門学校は3年間なので、単純計算をしても1年分の授業料の差が出ます。

さらに、1年あたりの授業料は専門学校のほうが安く、大学の場合は学校によって2倍以上もの差が出るところもあります。
入学から卒業までにかかる学費の目安は、

学費
国公立大学約200万円~約250万円
私立大学約400万円~約800万円
公立専門学校約60万円~約200万円
私立専門学校約150万円~約400万円

公立専門学校と私立大学では、最大で約700万円以上も差があるので、ひとり暮らしをする場合の生活費なども含め、トータルでいくらかかるか、しっかり調べておくことが大切です。

専門学校や附属病院のある大学では、独自の奨学金や授業料免除制度などが設けられている場合もあるので、できるだけ学費を抑えたい人は検討するといいでしょう」(松山先生)

大学と専門学校で学べる内容やキャンパスライフが異なる

「大学の場合、ここ10年くらいの間に首都圏や関西圏では医科大学以外の大学でも看護学科が新設されていて、看護医療系ではない学部の授業を受講したり、他学部の学生と交流できたりする楽しみもあります。

さらに大学では、がん看護学、家族看護学など専門的な看護に関する科目が学べたり、看護管理者実習、チーム医療実習など、大学独自で実習を行っているケースがあったりします。

大学の看護学科では、学校によっては看護師と保健師または助産師の免許をダブル取得することもできます。

一方で、病院での実習は専門学校のほうが長期間になることが多く、1回の実習を大学は2週間、専門学校は3週間で行っています。専門学校では、大学校など4年制のカリキュラムに移行する動きも出てきています」(松山先生)

現段階では、就職活動に学歴はあまり影響しない

「3年制の専門学校だと、大学より1年早く国家試験を受験して看護師になることができます。

現段階では、大学附属病院でも専門学校の卒業生を受け入れていて、学歴が理由で不採用になったり、大卒でないと就職試験を受けられなかったりすることはほぼありません。ただし、初任給は大卒のほうが月給で1万円程度高い傾向があります」(松山先生)

看護職の大学や専門学校を受験するには?

看護職の大学や専門学校を受験するには何が必要?

看護職の大学や専門学校を受験するには、どんな勉強をすればいいのでしょうか?

早期合格には小論文や願書・面接対策が必須。重視する科目の戦略も重要

「大学も専門学校も、特に総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)では、小論文や面接試験を課す学校が多いです。
中には、国語(現代文)、小論文、面接のみで受験できる学校もあります。

看護医療系特有のテーマや課題文が出題される小論文においては、看護受験に特化した予備校や学習塾などで対策をすべきでしょう。
また願書では、『看護師志望理由』『学校志望理由』『自己PR』などを記述する欄があります。

面接についても、看護受験面接でよく聞かれる内容や答え方のノウハウなどがありますので、専門的な情報収集が命になります。看護受験の場合、『面接で落とされる』ということがあるくらい面接の重要度・配点が高いケースもあります。

そのため、しっかりとした面接対策をとる必要があるでしょう。

もちろん、一般選抜(一般入試)のことも考えて、学科試験(国語・英語・数学・生物など)の対策もやりましょう。試験科目は、学校や入試形式により大きく異なるので、『何の科目を重点的に対策して、何の科目を捨てるべきか』の戦略を立てることも重要です。

自分の現在の得意科目や苦手科目、志望校の面接を含めた難易度と合格可能性、受験までの時期などを総合的に考えて、受験戦略を立てる必要があります。

看護系の専門学校・大学は、偏差値が低くても倍率が高くて合格しにくい、小論文や面接が特殊で対策しにくいなど、偏差値だけでは判断できない合格難易度というものが存在します。そこで、受験校選びにも気をつけるべきでしょう」(松山先生)

看護師+αの資格を目指すには?

看護職の種類がわかる!看護師・保健師・助産師などに必要な資格や仕事内容まで詳しく説明!

※より専門的な看護師を目指せば給料アップも!

看護師だけでなく、助産師や保健師の免許も取得したい、より専門的な看護師を目指したいという人は、どうすればいいのでしょうか?

看護師資格と助産師または保健師資格の両方取得は狭き門

「助産師の仕事は人気が高まっている半面、助産師教育を大学院へ移行する大学が増えていて、例えば看護学科の定員120名のうち、助産師とのダブル取得が目指せるコースは10名しか枠がないということもあり、かなりの狭き門。

一方、大学院での助産教育は、より高度な教育や研究に関する授業を受けることができます。

学費やカリキュラムなどをみて、さまざまな選択肢を検討することをおすすめします。そのためにも、志望校についてしっかりと調べてから大学受験に取り組むことが必要です」(松山先生)

専門を究めれば給与もアップ

「助産師や保健師資格を持っていると、資格手当を受けられることが多いです。保健師は、自治体や企業など働く場所によって給与が異なります。

また、看護師としてのキャリアアップには、専門看護師と認定看護師があります。がん看護、精神看護、小児看護、感染症看護、在宅看護、災害看護など、高度な看護を行うプロフェッショナルである専門看護師になるには、大学院で2年間学ぶことが必要。

感染管理、がん放射線療法看護、在宅ケア、新生児集中ケア、認知症看護など、特定の看護現場でのプロフェッショナルである認定看護師になるには、認定看護師の教育機関で6カ月~1年間学ぶことが必要です。いずれも資格手当が期待できるほか、専門分野を究める大きなやりがいがあります」(松山先生)

進みたい道と必要な資格。情報収集がカギ!

看護職にはいろいろな種類があり、より専門的なスペシャリストを目指すこともできる。
そのベースとなる看護師の免許を取得するために、まずはどんなキャンパスライフを送りたいか、どんなことを学びたいか、保護者と学費の相談もして、進路を考えてみよう。

取材・文/やまだみちこ 構成/黒川 安弥(本誌)

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