Tシャツのプリントまで精巧に再現!? ライトオン&AVATARIUMが仕掛ける「敷居を一つ下げた」メタバース体験イベントに行ってみた

アパレルチェーン店を展開するライトオンが、メタバース体験型イベント『GO TO METAVERSE WORLD』を埼玉県越谷市のイオンレイクタウンで2022年6月17・18日に開催。店舗で5000円以上購入した人を対象に、Pocket RDのオリジナル3Dアバター作成プラットフォーム『AVATARIUM』でアバターを作成し、タレントと格闘ゲームを楽しむことができました。

またまだ身近とは言い切れないメタバースですが、ここでは実際に体験してみたレポートをお届けすると共に、アパレル量販店であるライトオンがチャレンジした経緯と展望についてもお聞きしました。

オリジナルアバターをワンストップで簡単に作成することを目的に開発された『AVATARIUM』。これまで約1ヶ月の制作期間がかかっていたものが、最短即日から5日と大幅に短縮できるほか、専用アプリでカスタマイズすることが可能。アバターは動画配信やメタバース空間での活用が想定されています。

今回のイベントでは、約30分ほどで3Dアバターが完成するという早さになっていました。

ライトオンでビビッドなオレンジのTシャツを着込んで撮影。目線の位置の合わせ方などは、証明写真ボックスとほぼ同様。全身を撮影するために所定の位置に立ち、腕の広げ方などを画面を見て合わせます。

撮影したデータをその場で確認。主に色味の違いになっています。撮影にかかる時間は2〜3分といったところでしょうか。取り立てて難しい動作をせずに撮影できるのは大きなメリットです。

アプリで3Dデータを確認してみたところ、背中のプリントなどの服のデティールが克明に再現されています。これには豊島株式会社のアパレル向けモデリングサービス『VIRTUAL CLOTHING』が『AVATARIUM』と連携する目的で開発中のサービス『GET BOTH』を活用。リアルとメタバース空間で同じコーデを楽しむといった展開が期待されます。

18日のイベントでは、『虹とオオカミには騙されない』などの出演歴がある堀海登さんと、アイドルグループGIRLY MOON PROJECTの石田夢音子さん、北野真衣さん、下町あおさん、高辻柚季さんが登場。4人の3Dアバターも用意されており、リアルと同じコーデがゲーム内で披露されていました。

実際、大画面で堀さんと格闘ゲームをプレイしてみたのですが、自分と同じコーデで戦うというのは不思議な感覚でした。結果的に3ラウンド1勝2敗で負けてしまいましたが、シャープかつ飾らない堀さんのスタイルはリアルでもアバターでもカッコよかったです。

今回のイベントを仕掛けたライトオン営業本部OMO推進部の小池一志氏は、「英語の“right on”は”いいね”という意味。生活の一部にライトオンが携わっていて、“いいね“をもっと広げるために、新しい技術を取り入れた施策として企画しました。タレントさんとゲームをすることで、メタバースの敷居を一段下げることができたのでは」と話します。

これまで、『AVATARIUM』は2021年10月のイベント『バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス』で展開していましたが、Pocket RDの西川由衣COOによるとアパレル企業とのコラボレーションは「初めての試み」といい、「3Dアバターそのものが多くの人にとってはまだまだ壁があります。ファミリー層の多いレイクタウンでこのようなイベントが出来たことはありがたいですね」とその意義を強調しました。

サイズが証明写真ボックスやプリクラ機と近い『AVATARIUM』は、商業施設などへの搬入・搬出が比較的容易。西川COOは「今回の取り組みを第一歩にしたい」といい、小池氏も「ライトオンから仕掛けるデジタル戦略の一手として、デジタル領域で表現している服を作ることを検討しています」と今後の展望を述べました。将来的にはリアルとメタバース空間で同じ服を着ることができるようになれるだけでなく、3D上で作成したキャラの服をリアルでも購入できるといった展開も想定できそうです。

ライトオン
https://biz.right-on.co.jp/ [リンク]

AVATARIUM(アバタリウム)
https://avatarium.jp/ [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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