アメリカを代表する食事のひとつ「ホットドッグ」。どこで生まれた料理?なんで名前に「ドッグ」なんて入っているの?

ホットドッグはアメリカを代表とするグルメの1つです。
現地では軽食として愛されるなど、ファストフードのような感覚で認知されています。
しかし、なぜ“ホット”な“ドッグ”なんて名前が付けられたのでしょうか?
そこでここでは、この「ホットドッグ」について見ていきましょう。
「ホットドッグ」とは
まずはホットドッグがどのような料理なのか見ていきましょう。
「ホットドッグ」はこんな料理
ホットドッグは、ソーセージを細長いパンで挟んだ食べ物です。
サンドイッチに似た特徴も有していますが、独自の食べ物として区分されています。
パンに挟むソーセージは、ボイルされるものもあればグリルなどで焼いてあるものもあります。
どちらをつ変わらないといけないといった定義立てはされていません。
そのソーセージを挟むパンも多様で、常温のものを使うこともあれば、トーストたスチームしたものもあります。
生地も日本のコッペパンに似たソフトな食感の生地のものから、フランスパンのようなカリッカリの固めの生地まで多様なパンが用いられています。
味付けはマスタードやケチャップなどでされるのが基本とされています。
そこに好みに応じて細かく刻んだタマネギやピクルス、レリッシュやザワークラウトなどを添えることもあります。
他にもトッピングとしてチーズを使ったチーズドッグや、ソースにチリソースやサルサソースを用いたチリドッグやサルサドッグなど調理方法も様々です。
パンにソーセージを挟んでいれば、ソースやトッピングなどに関しては制限なく全てホットドッグと呼ばれるということになります。
「ホットドッグ」の歴史と名前の由来

ここからは、ホットドッグの歴史と命名されるに至った経緯について見ていきましょう。
発祥はドイツ系移民
熱いソーセージをパンに挟んで供するグルメは、ドイツからアメリカにやってきた移民たちによって伝えられたと考えられています。
1860年頃、アメリカに移住したドイツ系移民の中に、ボイルしていたフランクフルトソーセージを鍋に入れたまま売り歩いていました。
しかし、当初はこのソーセージは手づかみで提供されていました。
とはいえ、茹でられたソーセージは手づかみで食べるには熱すぎます。
そこで、解決策としてパンに挟むようになったのが始まりだという説があります。
ちなみに、フランクフルトソーセージを挟んでいたことから、当時は「フランクフルター」と呼ばれていたとされます。
もともとは「ダックスフントソーセージ」と呼ばれていたとも
パンに挟んで提供することで食べやすくなり定着していった「フランクフルター」。
通常のソーセージよりも長いフランクフルトソーセージを使用していることもあってか、その形状を犬のダックスフントに見立てられました。
そのため、いつのころからか「ダックスフントソーセージ」とも呼ばれるようになったとされています。
その呼び名が、短くなりダックスフントからドッグへと変化したと考えられます。
この「ダックスフントソーセージ」から「ホットドッグ」へと変わったのはある出来事があったからだとされています。
漫画家によって「ホットドッグ」と名付けられた?
ホットドッグと名付けたのは、タッド・ドーガンという人物だとされています。
漫画家だったタッド・ドーガンは、ある時に球場で売っているダックスフントソーセージを新聞漫画にしたいと考えました。
しかし、ダックスフントのつづりが分からず困り果ててしまいました。
そこで、解決策として「Dachshund」と書くところを「DOG」にしてしまったのです。
そして、この「HOT DOG」という表記は校正されること無くそのまま新聞漫画に掲載されました。
このタッド・ドーガンによる表記がきっかけで、ホットドッグと呼ばれるようになったとされています。
ところが、1901年頃に描かれたというこの作品は見つかっていないそうです。
現在見つかっている中で一番古い「HOT DOG」の表記は、1906年の自転車レースにまつわる記事無いとされているので、逆に言うとそれまでには「ホットドッグ」という言い回しがあったということになりますね。
それ以前から「ホットドッグ」と呼ばれていたともされる
「Dog」という言葉は、1800年代からソーセージの同義語として使われていたとされています。
それは、あるソーセージメーカーがソーセージに犬の肉を使っていると非難されたことに由来するのだとか。
これは、19世紀から20世紀にかけてのドイツで犬肉の消費がされていたことから広まった噂だとされています。
感嘆詞としても用いられる「ホットドッグ」

アメリカなど英語圏の中には、ホットドッグを感嘆詞として使用されることもあるのだとか。
「ホットドッグ」はどんな意味で使われる言葉?
ホットドッグは、意気込みや喜びなどをあらわす感嘆詞としても使われます。
「でかした」「やった」というニュアンスで用いられます。
いわゆる一種のスラングということになります。
まとめ
パンにソーセージを挟んだアメリカを代表する料理のホットドッグ。
シンプルな作り方ゆえ、ソーセージがパンに挟まれていれば、どんな味付けをしようと何をトッピングしようと、パンに何を使用するのも自由となっています。
その始まりは、ドイツからアメリカに移民した人たちが売り歩いていたボイルしていたソーセージを手づかみではなくパンに挟み込む形にしたことから来ているとされています。
また、その名前は、ダックスフントソーセージと当時呼ばれていたのを漫画家がスペルが分からなくなってしまったので、ドッグに代用したのが始まりとされています。
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