「定格電流」と「限度電流」の違いとは? 電気機器メーカーのコードリール電線溶解実験に驚きの声

1918年創業の電気機器メーカーHATAYAの公式Twitter(@HATAYA_1918)が、自社の主力製品でもあるコードリールの電気溶解実験の様子を動画と画像で公開。コードリールの電線を全て引き出して使用することを呼びかけています。

社員教育の一環でコードリールの電線溶解実験を行いました。見事にトロトロになっています。
コードリールの電線は全長引き出して使いましょう

HATAYAによると、この実験は社員教育の一環で行われたとのことですが、2時間電流を流しっぱなしにしてコードが溶けてしまっています。

実験は電線を巻いたままの定格電流4A(400W)のコードリールに15A(1500W)を約2時間流し続けています。2時間というと長く感じますが、何気なく使っていると、あっという間に過ぎてしまうのでは?と思います。

同社の説明によると、電線は電流を流すと負荷電圧により発熱し、流す電流が大きすぎると電線が溶解・焼損することがあるため、コードリールに使用できる電圧が記載されているといいます。「定格電流」とはコードリールに電線を巻いたままの状態で使用できる電圧、「限度電流」は電線を引き止めマークまで引き出した状態で使用できる電流のことを示します。

今回の実験では、定格電流の4Aの3.75倍の15Aを流したということで、「2時間も耐えた設計が素晴らしい」という反応が上がっていたほか、「実際に溶けるのを初めて見た」「煙出ているのが怖い」と驚く声も寄せられていました。また、掃除機などの「家庭用のコードも同じようになる」「必ず黄色いシールのところまで引き出して使いましょう」と注意を呼びかける人も見られました。実際、掃除機にも定格電流の記載があります。

夏場に向けて、炎天下の中で使われるケースも多いコードリール。安全に使うためにも、電線を引き出して使う事を心がけたいところです。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/HATAYA_1918 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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