【縁結びの旅】かわいい!ハートの絵馬&山門で願掛け・加賀温泉
こんにちは、歴史旅大好きモデルの加治まやです! 早くも1年の約半分が過ぎてしまって驚きを隠せない私。皆さんはいかがお過ごしですか? 4月から新しい環境に身を置いた方は、ようやく慣れてきた頃でしょうか?
環境に慣れてふと自分自身を気にかけてみると、実は思っていた以上に疲れが溜まっていたりしますよね。そんな時にはやっぱり温泉! そしてパワースポット!! というわけで、今回は北陸・石川県へ、癒やし&ご利益をゲットする旅に出たいと思います。
東京駅
新幹線に乗って2時間半! いざ金沢へ
JR東京駅から北陸新幹線「かがやき」で石川県のJR金沢駅へ。関西に行ったあとに車で北陸を周ったことがあるけど、東京から新幹線に乗って行くのは初めて! 一体どんな景色が車窓にあらわれるのか楽しみ!
群馬県から長野県に入ると、たくさんの山を越えるためいくつものトンネルを通過していきます。トンネルを抜けるたびに天気が違うのが印象的でした。新潟県まで抜けると窓の外には日本海が!
たびたびあらわれる水平線を眺めているうちに金沢に到着。約2時間半で着くなんてびっくりです。
金沢駅
特急に乗り換えて加賀温泉駅へ
金沢駅で特急「しらさぎ」に乗り換えてJR加賀温泉駅へ向かいます。石川県といえば百万石の加賀藩! 旧国名が入っている駅に行くなんてテンション上がる!
窓の外に広がる田園風景も、これなら百万石(※)分のお米が取れそうな感じがします。
なんと30分もかからずに加賀温泉駅に着きました。
※編集部注:「石高(こくだか)」とはその土地で取れるお米の生産量を「石」という単位で表したもの
温泉街に来たー! って雰囲気の、暖簾がかかった改札もいい感じ。
こちらの加賀温泉駅、北陸新幹線の金沢〜敦賀間開業(2024年春予定)に合わせて新しい駅舎をつくっているところなのです。外観はほとんどできていて、今後が楽しみですね。
カーサ フォルトゥーナ
お昼ご飯は自家製野菜を使ったイタリアン
まずは腹ごしらえということで、加賀温泉駅から歩いて15分ほどのイタリアンレストラン「カーサ フォルトゥーナ 〜幸せになる店〜」さんへ。
お洒落な外観と店内は、まるでイタリアの小さな村に来ている気分に。自家製の有機野菜とハーブにこだわったランチセット(税込1,760円)をいただきます。
ブロッコリーのスープ、自家栽培のオーガニック野菜のサラダ、米粉パン、ポークカツレツのトマトソースパスタと、次々に運ばれてくるカラフルな料理に期待が高まります!
初めて食べた加賀のブロッコリーを使ったポタージュスープ。とても甘くて、朝から移動して少しお疲れ気味だった体に優しく染み込みました。お店が栽培するオーガニック野菜を使ったサラダにかけられているバーニャカウダソースには、アンチョビの代わりになんと石川県でつくられた魚醤が使われているんですって。
また、米粉パンには、石川県能美市の農家さんが栽培するイタリア米の米粉を使っていて、ふわっとした食感でした。最後に、楽しみにしていたパスタ。トマトソースパスタにカツレツがのっているのも珍しいし、さらにその上には大根おろしとバジルのソースが。トマトソースと大根おろしって合うかな? と思ったんだけど、トマトの酸味と大根の組み合わせが絶妙で新しい味を開拓した気分!
食後のミントティーにも、もちろん自家栽培のハーブが使われています。ハーブティーですっきりとお腹が整ったところで、今度は体を整えに温泉へ向かいましょう!
かのや光楽苑
送迎バスで片山津温泉へ
加賀温泉郷は「山中温泉・山代温泉・片山津温泉」の3つの温泉から成り立っていて、今回、私が向かうのは片山津温泉です。
加賀温泉駅から片山津温泉までは、旅館の送迎バス(事前予約制)で10分ほど。この日お世話になったのは「かのや光楽苑」さん。
1912年(明治45年)創業の老舗温泉旅館です。
お部屋が広い〜! そしてお部屋からの眺めはなんと、
レイクビュー! 山と湖と自然に癒やされます。
「柴山潟(しばやまがた)」と呼ばれるこの湖は、昔は今の3倍ほどの広さがあったそう。湖から温泉が湧き出たことから、湖岸を埋め立ててつくられたのが片山津温泉とのこと。
さっそくそんな温泉街を散策してみましょう!
片山津温泉
片山津温泉を散策
こちらはお部屋からも見えた「浮御堂(うきみどう)」。
柴山潟から温泉が湧き、片山津温泉が栄えたことに感謝して、弁天龍神像を祀った浮御堂がつくられたんだとか。また、柴山潟では1日に数回、大型の噴水が噴き上がります。
柴山潟ではカヤックもできるらしく、夏にもまた来たくなっちゃう。
こちらは温泉街のなかにある、芸妓検番「花館」という建物です。1920年(大正9年)に芸妓さんの練習の場として建てられたもの。べんがら格子が歴史を感じさせますね!
愛染寺
全部オリジナル! キュートな絵馬で縁結び
芸妓検番から徒歩5分ほど、小高い丘を歩いて行くと見えてくるのが「愛染寺」です。
1880年後半〜1890年代(明治20年代)に金沢から片山津温泉に移ってきたお寺さんで、元々は愛染明王さまが御本尊だったため(いまは薬師如来さま)縁結びのご利益で有名なんですって。
2022年後半も、たくさんのご縁に恵まれるようにお参りしなくっちゃ!
こちらのお寺の絵馬はハートを型にはめる特殊な「一心絵馬」。
「絵馬にはめ込むハートを自分で選ぶことによって、記憶に残していただけるように」と一心絵馬の由来をご住職が教えてくださいました。
ハートの大きさがひとつひとつ微妙に違うので、はまるものを探すのも楽しい! 確かにハートを自分で選ぶことで、さらに心を込めて奉納できるかも!!
愛染寺さんには、ほかにもユニークなものがたくさんあります。
まずはこちらの山門「猪目門(いのめもん)」。猪目とは、日本古来のハートに似た図柄で、厄除けや福を招くといった意味があります。
幸せへの門をコンセプトにつくられたそうです。奥には柴山潟も見えていい景色!
そして次にびっくりなのが、なんとドラえもんにインスパイアされた「どこでも幸せドア」。ドアを開けると真正面に白山御前峰を望むことから、新しい遥拝所としてつくられたということです。
最後に紹介するのがこちらの「幸せを招く鐘」。
愛染明王の像のもとに、カラフルな喚鐘(かんしょう)を並べたもの。写真撮影にはうってつけですね!!
その他にもモダンな護摩堂など、さまざまな人に来て欲しいと新しい試みをしていらした素敵なお寺さんでした。
かのや光楽苑
お風呂とご飯でしっぽり
散策を終え、旅館に戻るとタイミングよくお腹が鳴ったりして(笑)。
夕食会場は半個室になっているので、人目を気にせずゆっくり食事ができます。
北陸の食といえばやっぱり海鮮! お刺身やカニはもちろん、普段苦味が少し苦手だなと思っていたホタルイカがびっくりするほど美味しくて、北陸に来たんだなあとしみじみ。
お腹が満たされたら、旅のメインイベントの1つ、温泉で疲れを癒やします。
内湯と露天風呂がひとつずつあり、飲泉もできるこちらの温泉。海とつながっている柴山潟から湧いているだけあって塩分の多い泉質で、お肌がつるつるになります!!
体もすっかり温まってこの日はぐっすり眠りにつけました。
安江八幡宮
帰りの金沢でもうひと参り
朝起きると窓の外にはこんな風景が……。
湖の色が昨日とは全く違って神秘的、朝のエネルギーを感じます。今日もいい日になりそう!
旅館をあとにして、加賀温泉駅から金沢駅に向かいます。列車は行きとはかわって特急「サンダーバード」。
約25分で金沢駅に到着。
駅では石川県のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」がお出迎え。だるまに似ているけど、何か違うみたい……
そんなことに思いを巡らせながら10分ほど歩くと、今回の旅最後の目的地「安江八幡宮」に着きました。
健康祈願から商売繁盛まで幅広いご利益があるとのことで楽しみです!
境内に入って真っ先に目に入ったのがこちら。
再びだるまさんに似たものが!
これは八幡大神の生まれた時の姿をかたどったもので、「加賀八幡起上り」と呼ばれる縁起物の郷土人形。安江八幡が発祥の地で、ひゃくまんさんのモデルにもなっているのです。
というわけで、こちらでは八幡起上りの人形やお守りをお受けすることができます。
どれもかわいい!! 私はお土産に御朱印帳をゲット。真っ赤なカバーで運気が上がりそう!!
御朱印もしっかりもらって神社をあとにし、金沢駅から新幹線に乗って東京駅へ。1泊2日、自然と温泉とご利益をたっぷり吸収した旅でした!
東京駅
掲載情報は2022年6月7日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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