朝日新聞記者「アルコール依存は米国より日本が深刻では」とツイート→「根拠は?」「びっくりしている場合ではない」とツッコミ殺到

外国人が来日して「アルコールが昼間からどこでも売られて驚いた」という話はよく耳にしますが、朝日新聞国際発信部の大島隆記者(@takashioshima1)が日本のアルコール事情について連続ツイート。アメリカとの比較で「日本での実態はさらに深刻では」と不安視しています。

米国から2年ぶりに日本に戻ってきて改めて思うのは、日本のアルコール事情。通勤電車とか路上で、普通にお酒を飲んでいる人を見かけると最初はびっくりする。アルコールのTVCMもすさまじい量。アルコール依存は米国でも大きな社会問題だが、日本での実態はさらに深刻ではと心配。

ちなみに米国では電車はもちろん公園や路上など公共の場での飲酒は禁止。TVCMはリカー(蒸留酒)は禁止。ビールは昔はたまに見たけど、いまは見かけない。地域によってはあるかもしれないが。

日本から研修生を受け入れていたという米国人の元経営者が、「日本人は勤勉だが、倒れるまで酒を飲むのには驚いた」と語っていた。日本は酒に寛容な社会で、私もお酒は飲むし、花見のような日本ならではの文化は好きだが、外から客観的にみると「大丈夫かな」と思うときはある。

朝日新聞でワシントン特派員や国際報道部次長として北米政治に明るい大島記者ですが、このツイートには「日本よりアメリカの方がアルコール依存は深刻では?」「何か根拠はあるのか?」といったツッコミが多数寄せられています。また、各種統計を紹介するリプライが集まっています。

2018年のWHOの世界190ヵ国・地域を対象とした一人あたりのアルコール消費量の統計によると、アメリカは37位(8.82リットル)で、日本は63位(6.82リットル)となっています。アルコール依存症の割合に関しても、日本が136位(1.1%)に対してアメリカが12位(4.7%)で、「アルコール依存はアメリカより日本が深刻」というデータを見つけることができませんでした。ちなみにアメリカの場合は未成年者の飲酒が深刻で、年間で約4300人もの未成年者がアルコールが原因で死亡しています。

「アメリカはびっくりしている場合ではない」といった声も上がっていたアルコール事情。また、朝日新聞社が運営しているWebメディア『withnews』にアルコールの広告が出稿されていることを指摘するツイートも寄せられていました。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響で、飲酒とストレスの関係について研究が進んでいますが、いずれにしても健康を害しない範囲で、法に触れることなくアルコールを楽しみたいところなのではないでしょうか。

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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