「制服が届かない!」 コロナ禍で新入生の悲痛な叫び 一体誰が悪いのか
「昨日の深夜、注文した中学校制服が届かないと市民の方から複数連絡がありました。武蔵野市立中学の入学式は明日、4月7日です。昨夜から状況把握に努め、今朝教育部と各学校経由でリサイクル制服の貸与等対応を行う打ち合わせをしました。入学式という記念すべき日を皆が笑顔で迎えられますように。」と武蔵野市長松下玲子氏がツイートしました。
東京の都立高校や中学校の制服を受注している学生服メーカーで、注文した制服が入学式の日に納品されていないとSNSは大炎上。
今年、東京都内の都立高校は4月6日の水曜日から7日の木曜日にかけて入学式が開催されるので、学生服メーカーの電話も繋がらない状況で、保護者が押し寄せ怒号が飛び交い警察も出動する騒ぎになっています。
それに対して都立高校では、
「学校で中学校の制服で入学式にご参加ください。中学校の制服が手元にない場合、落ち着いた私服で入学式にご参加ください。」
等とオフィシャルサイトに掲載して鎮静化を呼びかけています。
メーカーは遅延の原因を発表していませんが、アパレル業界関係者はこう語ります。
「コロナ禍の三密回避で生産体制に負荷がかかっていた上に第七波の影響は否めません。中国・上海の都市封鎖延長等で海外の工場から製品や素材の入荷が遅延して、メーカーは矢面に立っています。生産拠点を移さないとコスト削減できず、値段の高騰を招きますし、中々難しい問題です」
一方で、感情的にならずに、冷静に現実を受け止める新入生親子もいます。
「中国が封鎖して入ってこないなら仕方がないです。メーカーを責めても気の毒です。私服や中学の制服で入学式に行くのも新鮮ですし、世界の情勢を考える良き社会勉強になると息子とは話しています。息子の制服だけが届かないわけではないので仕方ないと息子も理解しています」
悲劇を繰り返さないために、変われば良いのですが。
「制服業界は、行政、学校等の安定顧客を掴んだら、毎年定期的にまとまった注文が入るから安定しています。他のアパレル業界のように企業努力を強いられないから胡座をかいていたら、痛い目に遭ってしまいます。ただ、生産新拠点を開拓するコストも大変です。」とアパレル業界関係者は語ります。
長引くコロナ禍で、想定外の被害が発生する中で、時には気持ちの切り替えも必要なのかもしれません。(文@神田川涼香)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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