スチームクリーナーで壁掃除!正しいやり方を解説

スチームクリーナーで壁掃除!正しいやり方を解説

蒸気の力で汚れを落としてくれるスチームクリーナーは、洗剤を使わずに楽に掃除したいという方にピッタリの掃除道具です。広い面も楽に掃除できるスチームクリーナーを使って、通常の掃除道具ではキレイにしにくい壁を掃除する方法を調べてみました。

スチームクリーナーで壁掃除をする前に

スチームクリーナーの特徴は、なんといっても洗剤を使わずに楽に汚れを落とせることです。高温の蒸気で汚れを浮かせて落とすため、逆をいえば高温に弱い素材には使えません。

 

そのため壁を掃除する前には、壁材や壁紙を貼るのに使った接着剤が、スチームクリーナーが出す100℃近い高熱に耐えられるのか、先に確認しておく必要があります。この確認をおこたると、壁材が変形や割れを起こしたり、変色したり、壁紙がはがれることもあるのです。

 

また、吸湿性の高い壁材や壁紙を使っていた場合、スチームクリーナーの出す蒸気の量が多すぎれば、カビが生える原因にもなりえます。スチームクリーナーを使いこなせるかどうかも大切なのです。

 

壁掃除をする前に壁材や壁紙の確認をするとともに、スチームクリーナーの取扱説明書を熟読しておきましょう。もちろん、使う時には空気の乾いた日を選び、換気をしながら掃除すると壁も乾きやすいです。

 

 

スチームクリーナーで壁の油汚れを掃除

壁が汚れやすい場所といえば、台所が真っ先に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?そんな台所の壁が汚れる一番の原因は、調理中に周囲に飛び散る油分です。スチームクリーナーは、そんな油汚れにも強い洗浄力を発揮します。

 

スチームクリーナーのアタッチメントの先端に付属のカバーを取り付けて、蒸気を当てながら壁をなぞっていくだけ。これだけでよほど頑固な油汚れでもない限りはスッキリと落ちます。普段の壁掃除なら、これだけで十分です。

 

ただし、さすがのスチームクリーナーでも、長いこと放置されてきた頑固な油汚れとなると話は別。洗剤もあわせて使わないと落とせません。スチームクリーナー専用の油汚れ用洗剤でもよいですが、化学洗剤が怖いという方は重曹水でも大丈夫です。

 

水100ccに対して重曹小さじ1を溶かした重曹水を先に噴霧して、少し放置してからスチームクリーナーを使うと、こびりついた油汚れもキレイに落とせます。

 

スチームクリーナーによってはこんな注意点が

スチームクリーナーは蒸気の力で汚れを落とすため、使い続けているとアタッチメントのカバーが湿ってしまいます。こまめに汚れを落とすついでに絞っていればよいのですが、一定量に達すると、お湯がぽたぽたと垂れてくることがあるのです。

 

お湯が垂れ始めるタイミングや量、お湯の熱さなどは、使用状況や機種によっても異なります。しかし、場合によってはやけどの危険性もあるため、注意をするにこしたことはありません。

 

床下に垂れてきたお湯を受けるための雑巾を敷く、こまめにアタッチメントのカバーを洗って絞るなど、対策を立ててから壁掃除を始めるとよいでしょう。

 

 

スチームクリーナーで壁のカビを掃除

湿気がこもりやすい浴室やトイレ、洗面所のほか、リビングでも窓際などはカビが生えやすいものです。そんなカビ汚れも、スチームクリーナで楽々落とすことができます。

 

面で掃除する場合と、配線カバーのちょっとしたすき間のような狭い場所とで、付属のアタッチメントを使い分けて掃除するとよいでしょう。

 

お風呂場の壁掃除の場合は、幅広のノズルに専用のカバーをかければ、広い面をまとめてキレイにできます。カビ汚れによっては色素沈着してしまい、落とした後もぼんやり色が残る場合がありますが、その時はカビ取り剤を併用してください。

 

トイレのように湿気がこもりやすくて狭い場所を掃除する場合は、蒸気を当てて落としながら乾拭きしていきます。もちろん、幅広のアタッチメントにカバーを付けて掃除しても大丈夫。乾拭きする時は、やけど予防に厚手の軍手などをして、防護するのがおすすめです。

 

細かい場所は蒸気を当てた後、歯ブラシなどでこすっても落とせます。スチームクリーナーの機種によってはブラシ型のアタッチメントも付いているので、上手に使い分けるとよいでしょう。

 

 

スチームクリーナーで壁に付いたヤニを掃除

家族にヘビースモーカーがいて、リビングなどの壁がヤニだらけ。そんな家庭もあることでしょう。壁のヤニ汚れも、スチームクリーナーを使うと楽にキレイに落とせます。

 

アタッチメントの先端に拭き取り用のカバーを付けて、後は蒸気を当てながら拭いていくだけです。なかなか落としにくいヤニ汚れでも、付きはじめならこれだけで十分落とせます。拭き取り用のカバーを使わずに、乾拭きしながら掃除する場合はやけどに注意しましょう。

 

ただし、さすがに長いこと放置されて、壁にしっかりとこびりついてしまったヤニ汚れの場合は、ヤニ専用のクリーナーを併用してください。あらかじめ専用クリーナーを吹きかけてから少し置き、その後スチームクリーナーで仕上げれば、たいていのヤニ汚れは落とせます。

 

 

おわりに

使える壁の素材を選ぶとはいえ、スチームクリーナーは壁掃除も楽にしてくれる便利な掃除道具です。

 

もし「壁掃除は手間がかかるから嫌」と思っているのなら、自宅の壁の素材を調べた上で、スチームクリーナーの仕様を確認してみてはいかがでしょうか?問題なく使えるようなら、きっとこれまでの苦労がウソのように、楽に壁掃除ができるようになることでしょう。

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