日向ハル(フィロソフィーのダンス)がハマったミュージカル映画は? 話題作『ウエスト・サイド・ストーリー』レビュー
世代を超えて人々を魅了し続ける〈伝説の〉ミュージカルを、巨匠スティーブン・スピルバーグが念願の映画化。エンターテイメント界に新たな歴史を刻む奇跡のプロジェクトとなる映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が大ヒット上映中です。
27日に開催される「第94回アカデミー賞」にて作品賞ほか、数々の賞の候補となっている本作。ミュージカル映画好きである「フィロソフィーのダンス」の日向ハルさんに感想を伺いました!
Q;ご覧いただいた率直な感想を教えてください!
映画館にいる事を忘れ、まるで目の前でミュージカルを見ているような迫力がありました。車のブレーキ、砂埃、鳥の飛ぶ音。全てが音楽とリンクしていて1つも無駄な音がなかった。157分、映画館に座っている時間としては少し長めですが最後まで読めない展開に夢中であっという間に感じました。
またザ・プロムでは自分の意見を伝えるのも臆病な少女 アリッサ役を演じていたアリアナ・デボーズが、本作では強い女性アニータ役を演じており、その正反対な2人のギャップもとても面白かったです。
Q:「ウエスト・サイド・ストーリー」というお話自体はご存じでしたか?
ずっと見たいと思っていたのですが以前行こうと思っていたミュージカルがコロナウイルスの影響で中止になってしまい、なので今回念願叶ってやっと見る事が出来ました!!!
歌やダンス、そして映像が素晴らしいのはもちろんですが、移民問題、人種や性別の差によって起こる偏見等、現代でも変わらず起こっている問題も取り上げられており、公開から60年経った今だからこそ改めて見るべき作品だと感じました。
Q:映画を観る前と後、期待通りだった点、予想外だった点はありましたか?
ダンスシーンに入り込んだ臨場感溢れるカメラワーク、色鮮やかで綺麗な衣装等、事前にすごいよと聞いていたもののどれも期待以上で、シーンが変わる度に どひゃー!こう来るかー!と驚きの連続でした。
ですが主人公のトニーとマリアが惹かれ合う場面ではお互いの立場がどうとか関係なくただ「好き」という純粋且つ強い気持ちが伝わり、何か忘れていたものを思い出させてもらったような気持ちになりました。迫力の中に隠されたそんな繊細さに良い意味で予想外な印象を受けました。
Q;特に好きなシーン、楽曲を教えてください。
アニータが「America」という楽曲を歌い踊るシーンが特に好きです。パッション溢れる歌とダンス、それを彩る赤や黄色など情熱的なカラーの衣装から アニータの人となりやアメリカでの生活への前向きな気持ちが伝わってきてワクワクしました。
後から知ったのですが、このシーンは10日以上かけて様々な場所で撮影した映像を5分程にまとめているらしく、それだけ時間をかけて作ったシーンだからこそ心動かされたんだなと感じました。
Q;ハルさんが好きなミュージカル映画を教えてください!
『ドリームガールズ』
最初に見たのは映画ではなく舞台なのですが、この作品を見た事がきっかけでミュージカルを好きになった思い出の作品です。映画版だとビヨンセ、ジェニファー・ハドソン等世界でもトップレベルのアーティストが出演していて、とにかく歌のパワーがすごい!!!ソウルで真っ向勝負に挑んでいる感じが堪らないです。
『ザ・プロム』
2020年に公開された作品なので主人公達がSNSを使って自分の気持ちを表現していたり、LGBTについてを題材にしていたり、と現代に寄り添った物語でミュージカル初心者の方でも見やすい作品だと思います。衣装や装飾もポップでカラフルでキラキラでとにかくかわいい!
地球ゴージャスプロデュースの舞台も観に行ったのですが、原作の世界観はそのままに更にコミカルにバージョンアップしていてとても面白かったです。
Q;これから『ウエスト・サイド・ストーリー』をご覧になる方へおすすめポイント。
ひとつになれない世界でひとつになりたかったトニーとマリア。この作品を見た後、当たり前に近くにいてくれているパートナーや友人の事をぎゅっと抱きしめて感謝の気持ちを伝えたくなると思います。
時代の変化の中で解決したように思えて実はまだ残っている根強い確執に気付かせてくれる素敵な作品でした。
ミュージカル作品ってどんな感じなんだろう?あまり詳しくないから楽しめないかな?と思っている方にこそ是非見て頂きたいなと思います。
オンラインでの配信が始まったら「America」の歌唱中にどこで撮影地が変わっているのか、何度も一時停止して確かめてみたいです!笑
【日向ハルさん(フィロソフィーのダンス)】
出身地:東京都
好きな食べ物:タイ料理、ジンギスカン
好きなお酒:ハイボール
特技:腹踊り、Y字バランス
好きなアーティスト:美空ひばり、椎名林檎、東京事変、EGO-WRAPPIN‘、UA、中村佳穂、SANABAGUN.、MAMAMOO
挑戦してみたいこと:ミュージカル
ソウルフルでハスキーなボーカルはアイドルの枠ではもはや収まらず、TX「カラオケバトル」への出演や、
他アーティストの作品への参加など活動の幅を広げている。
その声は「ゴリゴリのゴリ」とファンから形容され、グループの歌を力強く引っ張る存在。
また幼少時から習っていたダンス・スキルも確かなものがある。小学生からの将来の夢は歌手。
https://twitter.com/halu_philosophy [リンク]
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