クラフトビールの香り・風味をAIで言語化する「KAORIUM」、奈良市の駅ナカ店舗に導入
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SCENTMATIC株式会社は、香りを言語化するAIシステム「KAORIUM(カオリウム)」を、近鉄リテーリングが展開するクラフトビール醸造所「大和醸造(Yamato Brewery)」の直営店舗などに導入。表現しづらかったクラフトビールの香りと風味を言語化し、来店客にクラフトビールの新たな選び方を提案します。
香りを言葉に、言葉を香りに
「KAORIUM」は、香りと言葉を相互変換するAIシステム。膨大な言語表現・人々の香りの感じ方・風味情報を学習したAIが香りを言葉に、言葉を香りに変換し、あいまいな香りを可視化します。
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同システムは、さまざまな領域での共創プロジェクトを実施中。飲食業や小売業、教育やエンタメなどの領域で、嗅覚をデジタライゼーションすることで新たな体験を生み出しています。
クラフトビールを、香り・印象・情景にたとえる
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「KAORIUM」はフレグランス専門店での活用も
香りを可視化する「KAORIUM」が真っ先に活用されたのはフレグランス専門店。2021年4月・5月に期間限定で株式会社BIOTOPEが運営する香水の専門店「NOSE SHOP」へ導入されました。このとき、AIは「NOSE SHOP」の顧客から抽出した5000件を超える主観データを学習したようです。
また同年11月には、「KAORIUM」をベースに開発した日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」を紀ノ国屋 渋谷スクランブルスクエア店に期間限定導入しました。
「KAORIUM for Sake」は、“癒やされたい”や“気合を入れたい”などの気分と日本酒とのマッチ度を計算し、相性のよい日本酒をレコメンドするシステム。また、「フルーティなお酒」というアバウトな表現ではなく「白ぶどうとライチのような風味を持ったお酒」など具体的な“風味マップ”として可視化するのも特徴です。
店内には、同AIの持つ風味データを活用し、日本酒と相性のよいフードをレコメンドするペアリングサイネージも設置。フルーツやポテトチップスなど、日本酒のお供としては珍しいペアリングも提案したようです。
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SCENTMATIC株式会社
(文・Higuchi)
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ウェブサイト: https://techable.jp/
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