“どこでもアレクサ”を実現する完全ワイヤレスイヤホン Amazon「Echo Buds(第2世代)」レビュー

Amazonが2月24日から出荷を開始した完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds(第2世代)」のレビューをお届けします。通常モデルで1万2980円(税込)と、手ごろな価格帯ながらアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンというだけでなく、音声アシスタントのAmazon Alexaとの親和性の高さが最大の特徴。「アレクサ、〇〇して」と話しかけるだけでハンズフリー操作やAlexaスキルが利用でき、スマートスピーカーを外に持ち出したような“どこでもアレクサ”な環境を実現してくれます。


ゴロっとソリッドな円筒形の本体に、ドライバーユニットとイヤーチップが飛び出た形状。外側に2つ搭載するマイク穴とAmazonロゴの矢印が横一列に並んで、キャラクターがニッコリ笑っているように見える愛嬌のあるデザインです。マイクは内側にも1つ搭載し、計3個のマイクを搭載します。本体カラーはグレイシャーホワイトとブラックの2色。

Alexaアプリをインストールしたスマートフォンでアプリを起動後、充電ケースのフタを開けるとセットアップが開始します。


案内に沿ってペアリングが完了すると、耳にちょうどよくフィットするようにフィットテストを実施します。同梱するイヤーチップから耳の穴に快適に収まるサイズを選択し、テストを実行。密閉性をアプリが判定し、最適なサイズか確認することができます。

合計4サイズのイヤーチップと、運動時でも外れにくくする3サイズのウィングチップを同梱。USBケーブルも同梱します。イヤーチップはサイズ別に4色に色分けされていて、さりげなくオシャレ。

最適なサイズを選べばイヤーチップだけでも簡単には外れないぐらい、装着感は良好。耳孔内の圧力を軽減するベントにより、見た目ほど耳をふさぐ圧迫感はありません。

ウィングチップを装着すると、耳殻に収まりさらに外れにくくなります。激しい運動をしない限りは、イヤーチップだけでも問題はなさそうです。本体はIPX4等級の対汗仕様で、汗や小雨での使用に対応します。

セットアップ後は、Alexaアプリのホーム画面でANCモードと外音を取り込むアンビエントサウンドモードの切り替え、マイクのON/OFF、使用中の歩数や距離、時間、消費カロリーなどを記録するワークアウト機能へのショートカットが利用可能。Alexaアプリからはさらに詳細な設定として、省電力モードのON/OFF、タップ操作のカスタマイズ、イコライザーなどの機能が利用できます。

ANCをONにして音楽を聴いてみました。ノイズキャンセリングは効きすぎない程度で、音楽をクリアに響かせてくれます。低音と中音・高音が干渉し合わずくっきり分かれて聞こえ、ボーカルが聞き取りやすい印象です。Bluetooth 5.0に対応し、対応BluetoothプロファイルはHFP、A2DP、AVRCP。Amazon MusicではULTRA HD音質の24bit/96kHzで再生が可能でした。
Alexaとの連携はとても自然。音声アシスタント対応のイヤホンは、本体のボタンを押すなどの操作で起動するものが一般的ですが、Echo Budsでは「アレクサ、音楽をかけて」「アレクサ、明日の予定は?」と話しかけるだけでAlexaの機能が利用できます。音楽再生中には「アレクサ、ノイズキャンセリングをオンにして」「アレクサ、音量を2つ上げて」といったハンズフリー操作が可能。音楽サービスはAmazon Musicに限らず、Spotify、Apple Musicなど、スマートフォンでふだん使っているものがそのまま利用できます。通話機能も「アレクサ、電話に出て」「アレクサ、自宅に電話して」と話しかけて操作が可能。
個人的に、わざわざ検索するほどではないけど少し気になることは自宅のスマートスピーカーでAlexaに聞いているのですが、外出先でこの後の天気を知りたいときなど、ちょっとしたことを確認するのにEcho Budsが活躍しそうです。スマートウォッチの「Fitbit Versa 2」では本体のマイクに話しかけてAlexaが利用できるのですが、海外で値札を見て「125ユーロは何円?」と聞いてみるのが便利でした。Echo Budsなら、より身近なAlexaのインタフェースとして活用できるのではないでしょうか。

1回の充電で最大5時間の音楽再生ができる他、充電用ケースを併用して最大15時間の音楽再生が可能。急いでいる場合には15分の充電で最大2時間の音楽再生に対応します。「アレクサ、バッテリーの残量は?」と話しかけて左右のイヤホンのバッテリー残量を確認することもできます。

通常モデルはUSB Type-C充電ケースが付属し、価格は1万2980円(税込)。ワイヤレス充電ケース付きのモデルは1万4980円(税込)。別売りの5Wのワイヤレス充電パッドやQi対応のワイヤレス充電器で充電できます。
音楽を聴いたり通話をしつつ、Alexaで調べものをしたりスキルを利用したり、外出先からAlexa対応のスマートホーム機器を操作したりと、常時装着して使いたくなるEcho Buds。Alexaに親しんでいる人なら、使ってみる価値アリです。

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。