矢野阪神 藤浪、糸井がキャンプMVPのトホホ 課題山積みで「期待の若手はどこに?」の声も
今季限りで矢野監督の退任が決まっている阪神が28日、春季キャンプを打ち上げた。
野手MVPに選ばれたのはベテランの糸井だった。今年で41歳シーズンを迎えるベテランがキャンプを通じて、フルメニューをこなすなど元気な姿をアピール。声を出して積極的にチームを引っ張っていく姿勢を見せた。矢野監督は糸井について「フルメニューもやって結果も出して。全員が嘉男(糸井)に尊敬の気持ちを持っていた」と最敬礼。
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そして投手MVPに選ばれたのは藤浪だった。プロ10年目を迎える節目の年に、改めて先発直訴をして臨んだ春季キャンプでしっかり結果を残した。対外試合3試合に登板、8回1失点と先発ローテ入りへ猛アピール。特に27日のヤクルトとのオープン戦では最速157キロの直球を軸にテンポ良く投げ、2回1安打無失点と好投。先発ローテ6人目の椅子を確かなものとした。藤浪に関しては矢野監督も「今年はこれで行くんだというのがしっかりありながら、高いところで安定が続いている」と評価した。
一方で期待の若手が伸び悩んだ現状、チームの抱える課題についてはこんな声もある。
「本来ならこのキャンプMVPで投手、野手ともに若手の名前が入ってこないこと自体が厳しい。遊撃の中野が出遅れている中、穴を埋めるべく、木浪、小幡といった選手が起用されているが、実戦の守備も含め安定性を示せていない。投手ではスアレスの穴を埋める、勝利の方程式再構築が今季の最重要課題の一つだが、この点についても不安を残している」(球界関係者)
キャンプMVPに40歳のベテランとプロ10年目の投手をあげること自体、今春キャンプで若手選手の底上げが進まなかったことを示しているというのだ。
下半身不調で出遅れている中野の穴をうめるべく期待された、木浪、小幡は27日のヤクルトとのオープン戦でともに失策を記録するなど、まず基本徹底が求められている。さらに絶対守護神スアレスが抜けた穴を埋めるべく期待された中継ぎ陣は、湯浅、馬場、小川らの若手が実戦でも不安を残すなど、「勝利の方程式」にメドが立っていないのが現状だ。
キャンプではプロ2年目を迎える4番候補の佐藤輝の好調さなどがクローズアップされたが、チームの抱える課題は何一つ解決していないとあって不安が広がっている。開幕まで1か月を切り、これから各チーム、足りないピースを埋める作業となる中、巻き返せるか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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