多部未華子・三宅健・宇野実彩子・鈴木浩介……人気番組『なりゆき街道旅』に芸能人のファンが増えている理由は「過酷な旅番組の反動」

日曜昼に放送されている旅番組『なりゆき街道旅』(フジテレビ系)が、今なぜか芸能人に人気だ。しかも「番組に出たい」という逆オファーが絶えないという。

20日の放送では、俳優・鈴木浩介が初出演。すると冒頭、いきなり「やったー!」と歓喜の雄叫びをあげ、番組のファンであることを告白。以前、同番組で鎌倉を旅していた回をテレビで見ていたという彼は、司会のハライチ澤部佑が買っていた“がまぐち”が欲しくて、同じ店に行き、購入したという。
 
そこで早速、そのがまぐちを澤部に見せながら、「いつか『なりゆき』に出させていただいたとき、絶対使うぞ!って(思っていた)」とハイテンション。さらにこの後、番組の魅力について聞かれた彼は「楽ですよね。見てて癒されるっていうか」と回答。「みんな楽しそうなんですよね、出てる人たちが。無理にやってない感じがする」と熱弁していた。

前週の13日には、女優の多部未華子が初登場。以前から番組にラブコールを送っていたという彼女は、『なりゆき』の好きな点について「ゲームとかもしないじゃないですか。駅にたどりつくまで歩かなきゃいけないとかもないし。ルールがない」「すっごい楽しそうに見えるんです、皆さんが」と、鈴木と同じようなことを語っていた。
 
また、AAA宇野実彩子も、この番組のファンであることをTwitterで明かしている。

めちゃ好きななりゆき街道旅見てたら、瀧本美織ちゃんがオーディションで私と一緒だったこと、 児嶋さんが一緒にデュエットした"なろうよ"が全然売れなかったこと笑、
澤部さんとお話してくれてた
めちゃうれしー
オーディション合宿のことすごく覚えてるなぁ

https://twitter.com/uno_uno_0716/status/1398843873523236864

この後、宇野も実際に出演し、番組への熱いを語っていた。さらに元V6・三宅健も番組に出た際、「テレビで見ていて、『なりゆき街道旅』のような旅番組をやってみたいなとずっと思っていたので、僕も出られて嬉しいです!」と念願かなっての出演であることを語っていた。

芸能人に人気の秘密はどこにあるのだろうか。まず大前提として負担が少ないことにある。開始当初は結構歩いていた記憶があるが、それがいつからかもっぱらロケバス移動となった。しかも、行ってみたい店やスポットを事前にアンケートをとり、そこからスタッフがルートを設定。つまり、大変な思いをせずにギャラももらえて、プライベートでの夢もかなえてくれるというわけだ。

かつて放送されていた『火曜サプライズ』(日本テレビ系)の名物企画は「芸能人による店へのアポなし交渉」だった。また、今でも放送されている『ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅』(テレビ東京系)は、乗り継ぎが出来ない時はかなり歩かなければならない。サンドウィッチマンたちが、山奥で寿司店を見つける『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)も同様だ。

そんな過酷な旅番組の中で、『なりゆき街道旅』は対極の立場にある。「~しなければならない」という縛りも、タイムリミットもノルマもない。同じギャラがもらえるのであれば、『なりゆき』に出たいというのは当然のことだろう。今後も意外な芸能人が番組ファンであることをカミングアウトするかもしれない。

(執筆者: genkanaketara)

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